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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

連動性と個人技(アーセナル対サウサンプトン)

2013-11-27 21:40:54 | ワールドサッカー
今日はプレミアリーグ、アーセナル対サウサンプトンを見ていました。サウサンプトンの日本代表CB,吉田麻也がベンチ入りしていましたが出場しませんでした。もともと、DFなのでアクシデントでもない限り交代しないので、吉田の出場は期待していませんでしたが、それでも見所は多い試合でした。

この試合の得点は、バックパスの処理をサウサンプトンGKボルツが誤ったところをジルー(12番)が決めた点と、ジルーのPKで2-0アーセナル勝利です。戦術的に機能した得点はありませんでしたが、サウサンプトンが試合前の時点で4位と健闘を見せている理由はよくわかった試合でした。

その原動力は連動した前線からのプレスでした。サウサンプトンの選手は非常によく走りますし、一人がチェックに行ってバックパスが出たら別の選手が追う、役割分担がよくできていました。引いて守っているわけではなく、プレッシングサッカーで現在プレミアリーグ最小失点を誇るのは立派だと思います。

これに対し、アーセナルも組織力を誇るチームですが、さすがは世界の名門アーセナルというところは、組織のほかに個人技を持っているところに現れています。親善試合で埼スタに来たウィルシャー(10番)は、角度のないところから浮き球でGKボルツの頭上を抜き、惜しくもポストに弾かれたもののさすがの個人技を見せました。

この日、特に注目したのは開幕直前の移籍だったので埼スタには来なかったトップ下、エジル(11番)のプレーでした。ドイツ代表で見たことはあるので、基本はパサーということは知っていましたが、今回目立ったのは技術の高さとポジショニングでした。トラップは非常にうまく、浮き球を正確に足元に止められます。

また、相手の守備が薄いところにポジションを取る技術も高く、トップ下ですがサイドアタッカーの位置に進出し、フリーでボールを受けて攻撃を活性化しています。エジルのクロスにカソルラ(19番)、ラムジー(16番)がボックスの中に入ってチャンスになった場面も見られました。

結果はジルーの2得点で決着した試合でしたが、実際はジルー以外の選手も躍動しており、チームの総合力で上回って勝った、アーセナルの地力が見られた試合だったと思います。
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輝けるトップ下(中村俊輔)

2013-11-27 12:00:09 | 他チーム
先日、天皇杯4回戦の横浜FM対長野パルセイロ(JFL)を見ていました。長野は2回戦でJ1名古屋、3回戦でJ2北九州と次々格上チームを倒してきたチームで、この試合も延長戦までもつれ込む健闘を見せました。そんな試合でしたが、見所は胆のう炎から回復して途中出場した司令塔、中村俊輔選手でした。

この試合、横浜のスタメントップ下は、本来ボランチの中町でした。ただ、中町のトップ下はどうしてもボランチの癖が出て、下がってもらいたがる傾向が見られました。そんな展開を変えたのはさすが中村俊輔でした。中村俊輔は既に35歳とベテランですが、横浜FMに復帰した2010年の時点では、渡欧前の2002年に測定した持久力の数値が下がっていることがわかりました。

それで、体に関するケアを見直した結果、今年の中村俊輔は運動量が増えたとサッカー評論家の間で認められるようになりました。この長野戦は病気明けでベストコンディションではないだろうという予想に反し、ベテランらしくどこに行けばフリーになれるか正確に予測してポジションを取っていました。

また、こういう技術に優れたベテランが出ると、相手ボールのCKが逆に見ものになります。セカンドボールを俊輔が拾えば、相手のチェックなど問題にせずフリーの味方にパスを出し、見事にカウンターを機能させてみせます。同じことができる選手には、ローマMFトッティ、川崎MF中村憲剛らがいますが、彼らも相手がチェックに来ようと、涼しい顔でカウンターにつながるパスが出せます。

中村俊輔は、Jリーグの直接FKゴールの最多記録を持っています。どうしてもファウルで潰さないといけないという場面は、相手にとっては常にあると思いますが、そういうときに飛び道具一発で決めてしまえる能力は、横浜FMにとっては大きな武器だと思います。大分戦のFKのときは、目線で一度もゴールの枠を見ないことで、相手GKにクロスだと思わせたトリックプレーも見せています。

中村俊輔は、ご存知の通りスコットランドのセルティックでプレーして、日本人初の海外リーグでのMVPを受賞しています。ただ、彼にとって不運だったのは、家族が欧州について来なかったことです。もし一緒だったらもっと海外でやれたと思うと残念だったと思います。
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