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Kobby loves 埼玉&レッズ

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W杯を賭けた重圧(イングランド対ポーランド)

2013-10-18 22:03:14 | ワールドサッカー
マニアックなワールドサッカーネタですが、先日のW杯予選、イングランド対ポーランドを見ました。イングランドは勝てばグループ1位が確定しW杯出場決定ですが、引き分け以下だと2位ウクライナがサンマリノに勝てば逆転されるという立場でした。サンマリノは勝ち点0のダントツの最下位で、最初からイングランドは勝たなければいけないという条件を理解して試合に入ったと思います。

イングランドのスタメンは前回のW杯から大きく入れ替わっていて、W杯経験のある選手はFWルーニーとMFジェラードだけという若手主体のチームで戦っていました。それでも、MFウェルベック、MFキャリック、右SBスモーリングはマンU、FWスターリッジはリバプール、CBケーヒルはチェルシー、GKハートはマンCと、強豪チームのレギュラークラスで欧州CLを経験しているはずで、国際経験は豊富なはずです。

しかし、そんな大物揃いのチームでも、ウェンブリーでW杯を賭けた最終戦というのは重圧がかかっているということはプレーに現れていました。スターリッジやウェルベックは所属チームではありえないような、決定機を外すミスを繰り返しました。CKからのポーランドのカウンターに肝を冷やす場面も何度も見られています。

そんな重圧を跳ね返したのは、経験あるルーニーの力でした。前半終了間際に左SB(ベインズ?)のクロスをうまく頭で合わせて、大舞台できっちり先制点を取ってみせます。イングランドは押している試合なのに、なかなか点が取れないというしびれる展開でしたが、このゴールで落ち着くかもと思いました。

しかし、試合は終盤まで1-0のまま推移します。イングランドといえども、絶対に勝たなければいけない試合で1点を守り切るのはきついと、解説の山本氏は話しています。特に最後の15分は硬くなるとのことでしたが、確かに最後の方はボランチがバックパスをしたり、大きなピンチでもないのにDFが大きくクリアしたり、苦しいのが見て取れました。

それを引き締めたのが、大ベテランのジェラードでした。チャンスにオーバーラップしたジェラードは、普段は強烈なミドルを売りにしていますが、この場面は確実に点を取ろうとテクニックで相手を抜きに行き、GKの頭上を越す技ありのシュートで87分に2点目を入れます。

イングランドといえど、W杯を賭けた試合の重圧は大きいと、試合を見ていれば結果は順当勝ちでも映像に伝わるものです。イングランドは無敗で予選を通過しましたが、序盤はモンテネグロに首位を走られ、アウェイではウクライナに引き分けたりと、決して順調な道ではありませんでした。最後のホーム2連戦で、モンテネグロ、ポーランドに連勝してW杯切符をつかみましたが、イングランドといえど苦しむという事実を見ると、日本が親善試合でセルビアとベラルーシに連敗しただけで監督解任論が出るのはどうかという気もします。
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山形戦マニアック分析

2013-10-18 13:14:43 | 浦和レッズ
山形戦は駒場のバックスタンド中央の1F自由席という、戦術マニアの私にとっては最高の席で見られたので、両チームの出方を観察してみました。浦和は攻撃時の戦術の4-1-5を多く使いましたが、「1」に入る小島が相手のプレスを恐れて最終ラインに吸収されていました。

これに対し、山形は4-4-2の中盤ダイヤモンドで、ボランチに秋葉を残して右MFの宮阪やトップ下のロメロ・フランクが意欲的に中に入ってバイタルエリアを制圧しに来ました。この日、浦和はスタメンを総入れ替えしたので、決して山形は格下ではなく、むしろ浦和の方が格下戦術を発動すべき力関係でした。

結果的には3バックのミスが響いた浦和ですが、小島が最終ラインに吸収されたことでバイタルエリアががら空きになったのも敗因でした。ベストメンバーが出ているときなら鈴木啓太や阿部勇樹のカバーが間に合う可能性もあるからです。このメンバーで勝ちにこだわるなら、ラインをしっかり下げて守備時の5-4-1で戦い、カウンター主体で攻めるべき試合だったと思います。

それでも、ユースの邦本の活躍という、明るい要素もありました。もちろん、この采配は勝つことを考えたら疑問手で、未確認情報ですが小島が足をつったらしいので、トップ下を補充したいなら宇賀神を左アウトサイドに入れて梅崎をトップ下に回した方が強力なのは間違いありません。確かに、邦本は細かく見ればまだまだミスは見られます。

邦本の16歳という年齢を考慮すれば、トップの選手とのコンビが合わないミスはある程度許してやる必要はありますが、左足で思い切ってシュートを狙い、それが入って一時同点となるゴールを得たことは評価します。満員とはいかなくても、サポーターから「邦本」の名前を連呼してもらったことは、彼のサッカー人生では大きな勲章になると思います。

また、阪野にゴールが生まれたこともいい材料でした。FKからの直接ヘディングですが、いいボールを入れた矢島とともに、地面に這いつくばるようにして頭で叩き付けたシュートは彼の執念を感じました。もっとも、興梠にとって代わろうとするならDFライン裏へのボールへの反応を良くする必要はあり、それは課題として残りました。大原では点を取っているらしいので、それを是非トップチームのピッチで発揮することを期待しています。
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