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史上最強の関脇(琴錦)

2012-04-04 18:58:51 | 他スポーツ
今日の磐田戦は映像が手に入らないことが確定したので、残念ながらゲームレポートは書けません。他チームの試合を見ながら携帯で速報を見るだけなので、今日と明日は穴埋めネタで勘弁してください。

ネタに困ったら昔の大相撲から引っ張ってくるのがいつものパターンなので、平幕優勝2回という前代未聞の大記録を持っている名関脇、琴錦を取り上げます。この琴錦というしこなは先々代の佐渡ケ嶽親方が現役時代に付けていた由緒あるしこなで、当時のオールドファンは「琴錦と逆鉾は先代を知っている」というファンもいました。

こんな重いしこなを幕下時代にもらったことはプレッシャーだったかもしれませんが、琴錦の出世は順調で、初挑戦で千代の富士を破るなど活躍します。しかし、大関昇進のチャンスだった場所前に、女性問題を起こして多くの親方が「廃業させるべき」と厳しい論調でしたが、当時の佐渡ケ嶽親方(元横綱琴桜)が現役続行させて欲しいと懇願して琴錦はけん責処分で済みました。

その後琴錦は悪の象徴かのように、週刊誌から叩かれました。ファンからもだいぶ野次られたと思いますが、力士はどんな立場にいても勝てば認めてもらえるので、その後しばらくして最初の平幕優勝をしたことでようやく騒動は収まる方向に行きました。

琴錦といえば、一場所負け越せば陥落する難しい地位の関脇を長く務めた力士です。ただ、琴錦にはスタミナ不足という課題がありました。序盤戦の成績だけ見ると7勝1敗と優勝をも狙える成績なのに、いつも後半戦で失速して終わってみると8勝7敗ということもありました。

そのため、速攻相撲から「F1相撲」の異名を取り、上位にとってはやりにくい力士でありながら、何度も大関に挑戦したというイメージはありません。横綱昇進が北尾の不祥事で厳しくなり、なにがなんでも二場所連続優勝しないと上げなくなっていますが、大関昇進は3場所33勝なので運不運はないはずで、琴錦はそこまで行けなかったのでしょう。

しかし、琴錦がベテランになってからの2度目の平幕優勝はさすがでした。このあたりになってくると、琴錦も上位では負け越すことも多くなっていましたが、そんな数少ないチャンスをものにできるのは名力士の証明でもあります。最後は負傷で途中休場して十両に落ち、一場所で復帰すべく土俵に上がったところ2勝5敗とまさかの不振で引退を決意します。

琴錦は元力士にしてははきはきとしゃべる方なので、解説者は向いています。今ではたまにNHKの向正面の解説で見ますが、しゃべりのできるタイプは元力士には少ないので存在価値は十分です。
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