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埋まらぬ1トップ(イラン対韓国)

2011-01-25 19:08:16 | ワールドサッカー
この週末、準々決勝のイラン対韓国も見ていました。韓国のことはプレビュー記事である程度書いたので、今さら役に立たないですがイラン中心に書きます。イランは1993年のアメリカW杯予選から2006年のドイツW杯までの長い間、アリ・ダエイという長身FWが1トップに入っていました。

ダエイはベテランになってからも持ち味のキープ力でゲームメーカー的に働き存在感を見せましたが、裏を返せば後継者が育っていないという意味でもありました。ダエイが引退して5年も経つ今大会は、きっと後継者が育っていると思って今回のイラン代表を見ました。

確かに、右ウイングのレザエイや左ウイングのハラトバリのようなスピード型は出てきています。しかし、ダエイが余りにもいい選手だったこともあるでしょうが、1トップのファラドはボールタッチ数の少ないワンタッチプレーヤーで、しっかりポストに入ってキープしてくれるダエイの力強さはありません。

イランは比較的、強力なFWを多く生んできた国ですが、どうやら今回はポストプレーヤーがいないようです。その結論が4-1-4-1で、中盤を厚くしてフォローを増やし、ファラドは単に触るだけに絞らせるのがゲームプランだったようです。

1次リーグ3連勝、得点6失点1と、完璧に1次リーグを勝ち切ったように見えたイランですが、映像でみた共和国戦を見る限り、内容で圧倒したわけではありません。中東のチームが伝統的に持っている、球際の強さと抜け目のなさでうまく出し抜いて勝ってきたというのが真実でしょう。

それは、韓国が誇るワールドクラスの選手、朴智星と対戦したときに現れました。朴智星はマンチェスターU(以下マンU)でレギュラーの超大物ですが、香川と違って点を取ってレギュラーになったわけではありません。むしろ、マンUがリードしたときに、その運動量の多さと守備力で相手にプレスを掛けてパスミスを誘う、守備的なオプションの途中出場から台頭した選手です。

その朴智星とイランのMFが対戦すると、朴智星が攻める側のときはイラン守備陣も頑張りを見せました。しかし、朴智星が守備に回ったときは、カウンターになりそうなチャンスをことごとく摘まれました。まだイランは世界レベルの守備を相手にしているわけではなかったということで、日本も朴智星が守りに回ったときは要注意でしょう。
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