お父さんの底力。

寅さんとか長島監督とかによく例えられるお父さん。ついに脳梗塞で倒れました。しかしマイペースさに変わりなし!

教え子の話(1) 結果オーライ?

2006-04-26 00:32:46 | Weblog
さて、お父さんの無神経話です。
ある年、突然登校をしてこなくなった生徒がいました。いくら調べてもいじめに合った様子もない、家に行っても絶対部屋から出てこない。今で言う登校拒否とかひきこもりですが、当時はそんな言葉もなければ社会も理解がない。
何度目かの家庭訪問でお父さんは
「これは何か精神的な問題があるのかもしれないから一回病院に連れていったほうがいいかもしれませんね。」
と、ご両親と話して帰ってきたそうだ。
すると次の日、烈火のように怒ったその生徒が職員室に飛び込んできて、
「先生、俺のことキ*ガイって言っただろう、俺はキ*ガイなんかじゃない!!取り消せー!!」
カンシャク持ちのお父さんも驚くほどの怒りよう。
しかしお父さんはそれを見て
「しめた!これだけ怒り狂えるエネルギーがあればこいつは立ち直れる。」
と思ったそうです。
それから、心療内科というところがあって(当時はそんなのもほとんど知られてなかった)、自分の友人でも何人かかかっているくらい普通のところであること、原因がわからず学校に行けないのであれば医者に診てもらうのも1つの方法だということ、などをコンコンと説明しているうちにだいぶ落ち着いてきたそうです。
でも、俺は医者になんかかからない、大丈夫だ。と言ってそれからは一日も休まず登校し、卒業していったそうです。
俺の一言がかえってよかったんだな、なんて言ってますが、
もし生徒がもう少し気が弱い子だったショックのあまりますますひどいことになったのかも知れず、お父さんにそういう生徒の微妙な性格の差がわかるとも思えず、これはたまたま結果オーライのケースなのでしょう。
でも考えて見れば、人生の上の重要な出来事は運に左右されることも多い。たまたまそうなった、ってだけで紙一重でどちらにもころぶ可能性があった・・という出来事はけっこうありますよね。

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