お父さんは里芋を見ると、とりあえず皮ごと煮て、皮を剥きながら塩をかけて食べるのが好きだった。
この間、豚汁を作ろうと思って安い里芋を買ってきたんだけど、ひとつひとつが小さくて、むくのが大変そうだった。
そこで思い出したのがお父さん方式。
適当に洗ってから煮る。粗熱が取れてから皮を剥くとスルッと剥けるし、かゆくならないし。これは楽でいいねえ。
里芋むくの大変だから、これからはこうして下ごしらえしようかな。
お父さんを思い出して、少し残して、そのまま塩をかけて食べてみた。
「お父さん、また里芋煮ちゃってー!こっちにもおかずの計画あるのに!」
とザルに山盛りの芋を見てキーってなってたな、となつかしくなった。
いろいろむかついてた思い出も、今となっては懐かしさとか愛おしさしか残らない。
かといって、あの頃にかえったら、やっぱり怒るんだろうけど(⌒▽⌒)。
おなじような日常が毎日続くと思うからこそ、ささいなことでムカついたり、仲良くできなかったり、うまくいかないことをそのまま先送りしてたりする。
人が死んでいくのは悲しいつらいことだけど、もし永遠に生きられることになったら、嫌いな人はずーっと許せなかったり、憎んだままだったりするのかもしれない。
どんな人でもやがて死ぬ、と思うとなんか小さいことにこだわって争っているのは時間の無駄、もったいない、と思う。
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