お父さんの底力。

寅さんとか長島監督とかによく例えられるお父さん。ついに脳梗塞で倒れました。しかしマイペースさに変わりなし!

食べられる草木に異様に詳しいお父さん。

2007-08-04 15:10:25 | Weblog
先日薬草園に行ってきました。世界の薬草や毒草、食べられる草や実などが実際にみられておもしろかったです。
例の、お父さんの作ったジャスミンティーも有毒だったことが判明しました。
園の方によると、家に生えているつる性のジャスミンは、ジャスミンティーにつかうジャスミンとは違う有毒種だそうです。本物は木に咲く花で、匂いもあまりきつくなく、おだやかで上品な香りでした。

がぜん植物に興味を持った私は、家にある薬草百科、食べられる野草の本、植物辞典などをひっぱりだしてきました。
シイの実はおいしい、とか、もぐさはよもぎからつくる、とか、葛はほりだすのが大変、とか、山芋からむかごというのがとれる、とか、タンポポはコーヒーの味がする、とか、いろいろおもしろいことが書いてあって、
「へー。」
と感心していると、近くにいたお父さんはそのたびに
「あれはおいしいぞ。」とか
「おばあちゃんがよくやってた。」とか
「それほどうまくない。」とか、
「それはこれこれこうやって調理するんだ。」

異様に詳しいのです。カルチャースクールの講師くらいならできそう。


なんでも、戦争中だか戦後だかに田舎に疎開したとき、庭には食べられる草木ばかりを植え、裏山で食べられる草木を教わったり試したりして過ごしたそうです。
実体験は強い!戦後60年以上たっても覚えてるもんね。
お父さんはなつかしそうに、

「食べ物はなかったけれど、野山にあふれる自然の中で遊ぶのは、都会から来た子供には天国みたいだった、楽しくてなあ。」

と言っていた。
それにしても、話を聞くと、おばあちゃんやひいおばあちゃんも食べられたり利用したりできる植物に詳しくてごく自然に使っていたようで、こういう知恵が全然伝わらないで消滅いくのはもったいないなあと思いました。

お父さんが体力をとりもどして、涼しくなったら少し田舎を一緒に歩いてみようかなあと思いました。





タチ悪い老人たち(^_^;)。

2007-08-04 01:19:49 | Weblog
阿久悠さんが亡くなりましたが、お父さんとその話をしていたら、
「最近の歌はお話にならん。なんだありゃ!」
と怒り出しました。

「だいたい皆同じ、ひとりごとみたいなもんだ、好きだよー抱きたいよーそんなのばっかり、ばかみたいだ。」
「そのうえメロディーもなってない、というより、最近は念仏となえてるみたいで(ラップのこと)ありゃー歌といえるのかねえ。」

昔の歌は直接的に言わなかった、あれがいいんだ。
情景を描写したりしてなあ、余韻があって。
今の歌はとにかく芸がない。

と、まあ、そういえばそうかな、といちおう一理ある歌批判まではよかったんですが、カラオケ(バー)好きなお父さんは、

「だから俺は、カラオケで若いもんがあの念仏ひとりごとの歌をうたいだすと仲間たちと
『あーやだやだ!あのくだらない歌なんか聞きたくもない!』と聞こえよがしに言って出てきてやることにしてるんだ。」
と。
なんか、タチ悪いなー。
いい年こいて大人げなさすぎ。