「ハマユリ」(浜百合):ユリ科ユリ属の球根性多年草。「スカシユリ」の仲間で、「イワユリ」(岩百合)という別名もある。日本原産で本州中部から北の海岸や砂地、崖、岩場に自生する。花期は6~8月で、夏場の海辺に彩りを添える。草丈は20~60cm。特に潮風の強い崖や岩場などきびしい環境の中では写真のように花茎は極めて短く、全体がせいぜい20cmほどの高さでたくましく花を咲かせている。
「スカシユリ」の仲間は花はすべて空を見上げるように上向きに咲く。一見すると花の中に水が溜まるのではないかと心配になるが、「透かし百合」の名のとおり、花弁の下部が細くなっていて「透き間」があり水が溜まることはない。
他の種類のユリは下向きか横向きに咲くので一目で見分けができる。園芸種が多く他に白、黄、赤、ピンクの花もある。花弁には赤い斑点がたくさん見られる。この種のユリは丈夫で育てやすく、交配の母種として使われている。 (2016/7/11 南房総海岸にて撮影)
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