今日は、昨日話題にした研修のメイン・プログラムである研修参加学生六名による英語での個別プレゼンテーションであった。午前十時に開始、昼食を挟んで午後五時まで行なわれた。
昨日は、研修参加学生たちと引率の先生以外は、研修アシスタントのこちらの修士二年の学生二名が参加しただけだったが、今日は、こちらの修士の学生全員に出席を義務づけた。一年が十名、二年が三名の総勢十三名。
定刻前に着いていた数人の学生たちに頼んで、研修会場の机をロの字型に並べ替えてもらう。日本人研修生たちと引率の先生とは、コルマール郊外にある CEEJA からストラスブールにちょうど朝のラッシュアワーにバスで来ることになるので、定刻から十分ほど遅れて到着した。
最初に私が一言挨拶して、すぐにプログラムは始まった。日本人研修生たちは事前に日本で何度も練習した上で発表してくれたのであろう。パワーポイントを使いながら、できるだけ原稿は読まずに発表しようと努力してくれていた。これが人前で海外で英語でする初めての発表であるにもかかわらず、よくできた内容であった。
あまり細部に立ち入ると諸方に差し障りがあるかも知れないので、詳細は省くが、日本人研修生たちの賞賛に値する努力に比して、我が日本学科の学生たちの態度は本当に情けないものであった。私は、昨日講演で喋りまくったので、今日は途中でいっさい口を挟まず、引率の先生に司会進行をお願いしたが、正直、日本学科修士一年の学生たちの態度には暗然とせざるを得なかった。
もちろん、全員が問題なのではない。自発的に参加してくれたドクターコースの優秀な学生一人と先月まで京大に一年間留学していた修士二年で今回の研修のアシスタントを努めてくれた超優秀な学生とが積極的に発言してくれたおかげで、なんとか間はもった。一年生の中にも、人前で話すことがとても苦手であるにもかかわらず、一人で事前準備をして何度も発言してくれた学生が一人、日本語レベルははっきり言って低いが、拙い日本語ながらも質問したり、意見を述べようとした二人、彼らは評価に値する。
その他の一年生は、残念ながら、零点である。「おまえたちはなんでここにいるのか。ただの置物か。そういう態度自体が相手に対して失礼であることがわからないのか」と怒鳴りつけたくような態度であった。学科長として、恥ずかしくもあり、先方に対して本当に申し訳なくも思った。
とはいえ、このような恥ずべき結果になったことの責は学生だけに帰すべきではない。いや、彼らの恥ずべき態度は、学科の学部でのこれまでの教育レベルの反映にほかならないのだ。つまり、責の大半は、学科の教育内容とその質に帰すべきなのだ。実際、このような反省に立って、次年度からの教育カリキュラム編成を今詰めているところでもある。だが、それは今後の問題であり、今年は今年で、即、なすべきことがある。
明日、今日出席した修士の学生全員を対象とした私のゼミがある。学生たちよ、明日から、一年間、たっぷりしごいてやるぜ、覚悟しておきな。
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