内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

体組成の変化には閾値があるという実感

2021-05-23 12:56:33 | 雑感

 先々週の土曜日から先週の金曜日まで7日間連続で早朝に12000歩の速歩(所要時間1時間25分、歩行距離9キロメートル)を実行した。その効果は如実に現れた。体重が2キロ減り、BMIは21、体脂肪率も16.2%まで下がった。それで気がついたことは、個人差があると思うが、体の組成の変化を引き起こすにはある閾値があり、運動量がそれに十分なレベルに達しないと数値はほとんど変化せず、せいぜい現状維持にとどまるということである。すでに良好な数値が維持できていればそれでいいわけだが、改善したい場合、これではモチベーションが下がってしまう。
 私の場合、毎日少なくとも2キロ泳いでいたころは、もう面白いように数値が良くなり、それがモチベーションを高めることにもなり、何年間か高水準の数値を維持することができた。昨年の第一回ロックダウン開始以前までは、まあまあ満足できる数値を保っていた。その8週間のロックダウン期間中、プールも閉鎖され、はじめは運動する意欲もちょっと失っていたが、これではいかんと速歩を始め、なんとか体調は良好さを維持していた。
 ところが、今年に入って、プールは営業しているのに、なんというか急激にモチベーションが下がってしまい、休みがちになってしまった。最初は目に見えるような変化はなかったのだが、三月に入って明らかに腹部がたるんできているのがわかった。それでも水泳へのモチベーションはあまり回復せず、週3回くらいのペースで行くには行ったが、1キロで上がってしまい、これくらいでは体を引き締めるには不十分であった。そこで四月に入って、水泳と速歩を組み合わせるようにした。それで数値も見た目も若干は改善されたのだが、これだけやっているのにこんなものかよという程度であった。
 四月下旬からは、混雑がいやで水泳は休んでいる。速歩も週三、四回で、これでは現状維持以上は期待できない。五月も後半に入り、少し時間的に余裕ができたこともあり、これまでにない負荷を体にかけてみた。すると、一週間の速歩で一気に目標の数値に近づいたのである。体感も明らかに違う。体全体に軽快感と安定感がある。どうやら、上に掲げた運動量が体に変化を引き起こす閾値に相当しているようだ。
 ここから先は急ぐ必要はないし、さらに負荷を増やす必要もない。無理は逆効果だ。同じ運動量を維持しつつ、体組成計で自己観察を続ける。