内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

広がる青空の下の花の天国、酒の楽園、太古からの記憶 ― 夏休み日記(25)

2017-08-10 17:30:38 | 雑感

 昨日までは下り坂と心配された今日の天気は昼前から回復に向い、まだ雲が多い空の向こうに大雪山系こそ望むことはできませんでしたが、旭川市北郊に位置する「上野ファーム」を午前中に先輩友人の案内で訪ねました。八月は花の最盛期ではありませんが、それでも色とりどり、形も様々な花たちが密生する庭園内を散策して、今まで見たことのない花にも多数出会い、十分に愉しむことができました。
 昼は、市内に引き返し、地元農協経営の産物直販店に併設された蕎麦屋で美味しい自然雪蔵熟成そばを食べた後、男山酒造り資料館に向いました。男山の歴史と製造過程を見学した後、無料試飲コーナーで担当の女性の説明を聴きながら、十種ほど味わいの異なる美酒を試飲して、すっかりいい気分になって、そうなるとほぼ必然的にどれか買って帰りたくなり、これはもうほとんど抗いがたい誘惑であり、それを無料試飲という巧みな罠で仕掛けられてはたまったものではありません。そこでしか買えないという「木綿家男山」を一本購入した次第です。
 資料館の後は、旭川市博物館を見学しました。そこの常設展示は、最新の学術情報に基づいた太古の昔の人類の説明から、アイヌの歴史と文化を経て、近代の屯田兵による開拓までの旭川市を中心とする上川盆地の歴史を、豊富な実物資料、図説、模型を年代順に配して、とても充実していました。ただ、こちらが旅の疲れと酒の酔いとで、展示を見ながら睡魔に襲われ、一瞬ですが立ちながら寝てはしまいましたが。
 旭川駅前の喫茶店で休憩しながらひとしきりおしゃべりし、一旦ホテルに帰って休憩したらとの先輩友人の勧めで今部屋で休息しているところです。
 六時から先輩友人と一緒に外で夕食を共にすることになっているので、あと三十分ほどしたら、また出掛けます。