南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

地政学リスク

2006-07-20 23:18:11 | Weblog

リチャード・クーのミーティング・メモに興味深い記事を見つけた。
地政学リスクという言葉だ。
世界で起こっている様々な出来事。
軍事面では北朝鮮のミサイル発射、イスラエルのレバノンやガザ侵攻、インドでの連続爆破テロなど。
国際政治面では、北朝鮮に対する国連安保理決議とサンクトペテルビルグでのG8サミット、そして経済面では、日本のゼロ金利解除など、これらの地政学リスクについて語ることが出来ないと最早エコノミストも務まらなくなるという。
為替レートや経済に及ぼす影響も、金融市場の動向とともに地政学リスクが不可欠の要因になっているということだ。
言われてみればその通りである。
物事は多面的、立体的に見なければ全容がつかめないのと同じだ。

株屋は証券市場にお金を引き込みたいためか、実に丁寧に日本市場の明るさを語ってくれる。
史上最高レベルの企業業績、企業倒産件数は激減、92年以来の求人倍率、期待が拡がる設備投資、脱デフレへの期待、増える増配企業、などなどである。

では7月14日に出された平成18年上半期の静岡県内倒産整理情報を見てみよう。
前年同期比でみると発生件数は28件増加の162件、16年以降2年連続で減少していたが、今年に入り再び増加に転じている。
地区別に見るとこれまた興味深い。
東部地区が前年同期比10件増の71件で昨年に続き最多発生となっている。
中部地区は17件の増加で63件、件数・負債とも大幅に増加している。
西部地区は件数は横這いだが、負債総額は前年上半期の二分の一以下にまで減少している。
すなわち静岡県は西部地区の好調さにカバーされていることがよくわかる。
さらに原因別に見ると、売上不振、ジリ貧の不況型倒産が92.6%の150件。
株屋のいう日本市場の明るさの裏側にある現実がよく見える。

久しぶりに県内2名の若手国会議員と懇談をした。
『もっともっと現場を歩いてくれ。』『もっともっと議論してくれ。』と心から訴えた。
バッチを着けていればこそ歩ける現場がたくさんあるはずだから。
頼むよ、真剣に。


国際紛争

2006-07-19 22:48:49 | Weblog

你好(Ni hao)、再見(ZaiJian)、謝謝(Xie Xie)。
私の知っている中国語はこれだけ。
フルに駆使して(?)訪日団歓迎レセプションの司会を無事終える。
政府間の関係は悪化気味だが、今宵の我ら日中関係は友好ムード一色。
しかし世界中がきな臭くなってきた。

北朝鮮のミサイルは国連決議され全世界の非難の対象になっている。
一方、イスラエルのミサイルは今もレバノンの全土を破壊しつつある。
彼の問題は米国の拒否権発動で空爆中止決議を否決されているが、北朝鮮以上に深刻な事態である。。
戦闘の発端はイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの攻撃でイスラエル兵が殺害・拉致されたこと。
イスラエル軍は圧倒的な戦力でレバノン空爆を開始した。
しかしヒズボラは想定外のロケット弾で抵抗を始めた。
最近ではミサイルを持つという可能性さえも否定できなくなってきたという。
そうなるとイスラエルの全土が射程内に入ることとなる。
全面的な中東戦争の勃発である。
一説では北朝鮮のミサイル発射は武器商人(北朝鮮)のデモンストレーションであり、中国の技術指導で開発したミサイルをイラン経由でアラブ諸国へ輸出しているのだともいう。
国家の利益の前には正義など存在しないという歴史の教訓を見せられているような気持ちだ。


やる気を問いたい

2006-07-18 22:41:13 | Weblog

定例の民主党静岡県連との情報交換会。
本当に政権獲る気があるのか!と、つい声を荒げてしまう。
ずいぶん前から県連マネジメント能力の向上を求めたり、県議選空白区の穴埋めを急ぐよう話しているのだがなぜか他人事、そう思うのはゴーマンマンの悪い癖か。

私たちは決して政治団体ではない。
目的は「人間らしく生き活きと生活できる社会」をつくることだ。
そのために賃金の引き上げや各種労働条件の整備を行う。
賃上げが目的でない様に、議員を増やすことが目的ではない。
政治活動を通して我々の声を代弁する議員を増やし、政権を交代させることがその目的達成の近道だから一生懸命がんばっている。

ともすると目的と手段が入れ替わる。
それは県議の方々や市町村議員にも言える。
いつまでも万年野党で副議長さえ獲れないような会派では惨めだと、なぜ考えないのか不思議だ。

帰宅すると民主党代表「小沢一郎」氏から葉書がきていた。
中味は民主党党員登録へのお礼と合わせて、政権交代への意気込みが書かれていた。
『・・・ちょうどよく「そのとき」がやってきました。・・・私たち民主党が政権を担い、古いしがらみと利権を断ち切って「新しい日本」をつくる。・・・私自身が政治生命をかけて、その先頭に立ちます。・・・』
時間が出来たら、連合静岡代表してひと言ふた言み言、小沢代表とお話したいものですね。
貴方だけじゃなく皆で本気になってやりましょうよ。
もうチャンスは多くありません。


ネグレスト

2006-07-17 22:33:12 | Weblog

今日は「海の日」で休日です。
予定では趣味の「杖道講習会」で1日汗をかくはずでしたが、先日の自主錬で肩の筋肉を傷めたために参加できませんでした。
歳はとりたくないものですね。

朝からテレビ番組を見ておりましたら暗いニュースばかり。
北朝鮮に対する国連決議問題も根深いものがありますね。
秋田の子供殺人事件も深刻な社会問題。
恥ずかしながら「ネグレスト」という言葉を初めて知りました。
養育の怠慢・放棄という意味です。
そういえば県議団「平成21」との政策議論の場でも、朝食を食べずに登校する子供が1割以上いるという話を聞きびっくりしたことを思い出しました。
育ち盛りの子どもに朝食抜きの生活をさせることは、立派な(?)「ネグレスト」です。

暗い気持ちから抜け出すために映画を見ました。
ぱっと爽快な気分になれる(であろう)「M-I-Ⅲ」を選びましたが・・・。
やはり「パイレーツ」にした方が良かったかな。

夜は連合志太榛原地協の事務所完成披露宴。
藤枝市の施設を借用し一部改造させていただき新事務所としてオープンしました。
志太榛原地域の労働界の梁山泊となるよう期待します。
役員のみなさん、本当にご苦労様でした。
感謝、感謝。


一掃しよう偽装請負

2006-07-16 20:10:10 | Weblog

製造業に蔓延する偽装請負。
時々労使トラブルの元となります。
契約上などでは請負という形をとっていますが、実態は派遣先監督者の下で働き、派遣先の指揮命令の元で仕事を行います。
明確な違法行為として正社員との混在したチームで仕事をしているような状態がありますが、まだまだ中小企業ではこのようなあからさまな偽装請負が見受けられます。

「派遣」「請負」という雇用形態は近年大変な勢いで増加しています。
この雇用形態で働く労働者も法律を知り不当な扱いを受けないようにすべきではありますが、受け入れ側の順法精神も高めねばなりません。
そこに労働組合があればなおさらのこと、「見てみぬ振り・知っているのに知らぬ振り」をしないようにいたしましょう。
結局そのツケは自分に返ってきます。

労働者派遣か請負か、どちらに該当するかは契約形式ではなく実態に即して判断されるもので、労働者と注文主(派遣先)との間に指揮命令関係があるのならばそれは労働者派遣と判断されます。

派遣労働者で働く人は「派遣労働者として働くためのチェックリスト」をご覧ください。
どうもうちは「偽装派遣」かな?と思われた方は、「派遣と請負の区分基準に関する自主点検項目」をご覧ください。

 


政治セミナー開講

2006-07-15 21:35:33 | Weblog

「選挙活動アドバイザー養成コース」と銘うった1日目。
参加費5,000円にも関わらず32名の参加者で隆盛。
毎月1回、それぞれ休日の設定だが、ほぼ今日の参加者は全コース(3回)参加メンバーだ。

今日のテーマは「戦略立案編」。
講座終了後、細めのアイさんと、太目のエムさんと話し合う。
選挙戦略も労働組合の活動戦略も同じですね。
その言葉に、「やって良かった!」、本当に思いました。
がんばろうね。

2回目は、「法律対策編」。
3回目は、「個別戦略編」。
連合静岡初めての企画でしたが、まずは成功と評価してもいいですか?
ご意見、お待ちします。


格差の世紀

2006-07-14 21:25:16 | Weblog

日経ビジネス7月10日号に耳の痛い特集が組まれていました。
題名は、【「格差の世紀」Global Gapitalismを誰が止めるか】。

日米欧で同時に進行している格差社会の実態を克明に書きとめています。

資本主義は国境と同時に節度を失い、人も企業も転落の恐怖から競争に駆り立てられる。
格差によって成り立ち、それを糧に成長する新しい原理。
特集では、これを「格差資本主義」と名づけています。

日本では電機業界の勝ち組、シャープの亀山工場の業務請負や派遣会社の社員実態をとりあげました。
米国では究極の低コスト経営で世界一にのし上がったウォルマートに対する地域社会や従業員から沸きあがってきた厳しい批判を題材に。
欧州はパリの暴動について、わずか半年の間にフランスを襲った大暴動、そして学生デモ。

日本は今、「格差資本主義」のとば口に立っています。
米国や欧州が映し出しているのは日本の未来図です。
その未来図を書き換える英知が我々にはあるのだろうか、と特集は結んでいます。

労働組合よ寝ている場合ではない、と諭してもいるような気がします。
ぜひ読んでみてください。
サイトに入り、会員登録(無料)すればインターネットでも読めますよ。)


日本再生の鍵

2006-07-13 21:18:43 | Weblog

7日に閣議決定された「06骨太方針」をご存知ですか。
単に財政再建重視という相も変らぬ政策方針にがっかり。
いよいよ日銀のゼロ金利政策も解除されてきます。
この影響も見極めなくてはなりません。
原油価格も75ドルを突破して史上最高を更新しています。
自称世界のポリスマン米国の威信も弱まり、各地で紛争が激化しはじめました。
中国特需も終わりに近づき始めました。
国家の安全保障をゆるがすような大変動期。
この視点なくして、「骨太方針」とよく言えたものだと呆れ返ります。

櫻井よしこ著「この国を、なぜ、愛せないのか」に、こんな論文がありました。
題名は「共同体の絆復活こそが日本再生につながる」。
文中で新潟県中越地震で村を挙げて避難してきた山古志村のたった一人の医師、佐藤良司氏の言葉が紹介されています。
なぜ自宅が全壊し帰宅できない状況下であっても村人たちは皆一様に穏やかな表情をしているのかという質問に対して彼はこう答えたそうです。
『皆で一緒に故郷に帰ると、皆が思い合っています。
誰も置き去りにしない。
皆が皆のことをよく知っていて、誰のことも忘れはしない。
これからもずっとそうしていく。
これが私らが生きてきた道で、これからも同じだと知っているから、全戸全壊の被害も耐えられるのだと思いますよ』

日本再生のヒントはここにあると櫻井氏は語ります。
「ひと言でいえば、それは人間の絆を取り戻すことだ。
絆を通して人間は守られていく。」と。

 


ゴスペルの似合う朝

2006-07-13 06:39:28 | Weblog

悶々としないままに朝が来ました。
今朝の散歩の友は「ゴスペル」。
スタートが早い分だけ頭の中が整理できます。

昨日は実にいろいろありました。
合間を縫ってお世話になった方々の初盆、心を込めてお線香を上げてきました。
どういう訳か、気のせいなのか、生前共に突っ走った選挙仲間ばかりです。
どうぞ向こうではゆっくりとしてください、と手を合わせましたが、無理でしょうね。

午後は全労済のみなさんとの協議会。
初めての参加でしたから今日は黙っていようと思いましたが、悪い癖。
ついつい、いらぬことをしゃべってしまいました。
労済も労金も『労働運動の中にある福祉事業のひとつである』ことを、私たちも彼らも決して忘れてはならないと思います。
労働運動が根腐れすれば、いかなる大木であっても倒れてしまいます。
それを良しとする勢力や、そうなることを望む勢力の存在もひしひしと感じます。

全ては労働運動のあり様に関わる問題です。


大激論 ローカルマニフェストづくり

2006-07-11 22:38:54 | Weblog

平成21と連合静岡で、民主党県連の有志の知恵も借りながら「静岡県版ローカルマニフェスト」づくりを進めています。
5月から進めていますが、今日はそれぞれの分野ごとにまとめた公約を持ち寄り、全体調整を計りました。
4時間にも及ぶ大激論の末になんとか一定の方向付けは出来ました。
昨日に続いての激論に私の「駿河田舎味噌」も沸騰気味です。

午前中は担当している労使紛争の和解もならず落胆、午後の「味噌沸騰」、そのためか夜の反省会でも3分咲き。
まあ、こんな日もありますね。
また明日がんばろう。