南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

水は命

2011-07-19 17:23:07 | Weblog
水は高いところから低いところへ流れ落ちますね。
水力発電とは、この流れ落ちるときの水の力を利用して、発電機をまわし電気をつくることをいいます。
落差を利用する発電形式には3つの方法があります。
水路方式:水路で水を導き落差を得る方法
ダム式:ダムによって落差を得る方法
ダム水路式:ダム+水路の両方の落差を利用する方法。


大井川水系には海抜1600メートルの「二軒小屋発電所」から、海抜100メートルの「川口発電所」まで計13ヵ所の発電所があります。
まずは一番高いところからスタートしないと全容がわかりませんので、昨日は静岡市の「井川ダム(ダム式)」から入りました。
この井川地区は私の家から1時間程度のところにあります。
ひたすら車で上流をめざし、「畑薙第二ダム(ダム水路式)」「畑薙第一ダム(ダム式)」と進みます。
ここまでは一般車でも入れますから私も経験済みでした。

ここから先は未体験ゾーンでワクワクものでした。
事前許可をいただいてありますので、ゲートを開けていただき車を前に進めます。
もちろん舗装道路ではありませんからゴツゴツ・ガタガタ・ギシギシいいながらの前進です。
自然と見事にマッチした「赤石ダム」が私たちを迎えてくれました。


静岡駅から4時間弱で悪戦苦闘しながらとうとう大井川源流までたどりつきました。
登山客が利用する二軒小屋ロッジもこの付近にありました。
残念ながら最上流の「二軒小屋発電所」には行けませんでしたが、すばらしい南アルプスからの清流をみることができました。
水力発電にとってもそうですが、私たちにとっても“水は命”ですね。

田代ダムのエメラルドブルーの湖水にも感激しました。


今日は川根本町奥にある「千頭ダム」から入る予定でしたが、台風の接近に伴って中止いたしました。
昨日行った畑薙ルートも今日は土砂崩れで通れないそうです。
日々水力発電に携わる方々の苦労がよく分かった1日でした。

しかしこの大井川水系の13ヵ所の発電設備をすべて動かしても最大出力は65万キロワットとのことです。
浜岡5号機1基だけの出力が138万キロワットですから半分にも足りません。
原子力のパワーにあらためてびっくりいたしました。