南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

初心忘るべからず

2009-09-08 18:19:19 | ユニオン

選挙後初の民主党県連幹事会に、連合静岡からの要請書を持って出席しました。
要請の内容は「政権交代にともなう政治活動の充実について」です。
私たちの望んでいたものは、政権交代をもって実現したわけではありません。
むしろこれからが正念場であり、本番です。
県連からの文書回答をいただいた後に組織展開を図りたいと考えています。

静岡県も1区から8区まで全区に代議士が誕生しましたが、全国を見ても凄まじい勝ち方でした。
昨日、地方連合会代表者会議で配布された結果表をみて驚きましたが、連合推薦候補者292人中269(選挙区224、比例45)人の当選です。
一覧表の当落欄は○印で埋め尽くされており、目がチカチカしてしまうほどです。
特に新人代議士には、政治家を志したときの“初心”をいつまでも失わないでいただきたいと思います。

能楽者「世阿弥」が最も重視したことは“初心忘るべからず”です。
さらに「世阿弥」は、“初心”には「是非の初心」「時々の初心」「老後の初心」の3つがあると説きました。
是非とは「良い・悪い」のことであり、自分の原点・基点をもち続けることで、進歩を測りつつも、スタート時点の未熟さを忘れないで精進しなさいということです。

「時々の初心」と「老後の初心」は、芸が成熟した後にも新たな“初心”があるという、一見矛盾した教えでもあります。
これは芸が成熟した、多くの経験を積み重ねてきたと思っても、その次の未知の領域にゼロから挑戦しなさいというメッセージです。
「過去の成功に安住して慢心するな」「年齢を重ねても若者の如く無心で挑戦せよ」との意味合いでもありましょう。

一番困るのはこの大切な、“初心”を持っていない人たちです。
特に、政治家や労働運動家や経営者などのリーダーにとっての“初心”は、すなわち“使命(ミッション)”ですから一大事です。
もしそれがなければ出来るだけ早く現場から退場したほうがいいですね。
自分自身への戒めとともに警告しておきます。
「あなたの“初心”、あなたの“使命(ミッション)”はなんですか?」