南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

動機不純がみえみえだ

2008-11-24 10:25:08 | Weblog

政治に意欲があっても選挙となるとお金もかかるし会社も辞めなくてはならない。
だからどうしてもお金に余裕がある人か、リタイア後の60過ぎの議員が多くなる。
それを改革するために供託金を減額しようという改正なら大賛成だ。
加えて、現役サラリーマンが出馬しやすいように法律で身分保障をしてくれるとありがたい。
万が一、落選しても職場復帰を可能とし、短時間勤務も取り入れた議員との兼業も可とする。
それが実現するだけで政治風土は一変するだろう。

しかし自民党が検討している改正案は、まったく違う動機不純のものである。
共産党が立候補しやすい環境をつくることで、民主党へ流れる票を分散させる計画らしい。
現行法では供託金は以下のように定められており、基準以上の票が取れないときは全額没収される。
             現行        自民案
衆院小選挙区   300万円     200万円
衆院比例区     600万円     400万円
供託金の没収基準も、「有効投票総数の10分の1」から「20分の1」に引き下げる計画だ。

この改正案には地方選挙が含まれていないが、当然地方選挙にも影響するだろう。
そうなると市長選(政令市除く)供託金は100万円から67万円に引き下げられ、市会議員も30万円から20万円に引き下がる。
没収基準も引き下がるから面白半分に立候補する人や、売名行為を目的とした候補者も乱立する恐れがある。

麻生さんもそうであるが自分勝手・短絡的な思いつきで法律を弄るべきではない。