南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

社用ジェットを笑うことなかれ

2008-11-22 10:59:33 | ユニオン

昨夜の浜松地協定期大会での会話にも不況色強まる自動車業界の話が出た。
浜松はスズキやホンダの工場がある製造業の街である。
メーカーも部品会社も減産に次ぐ減産で大変だ。

海の向こう側米国はまさに自動車産業のメッカ。
そのメッカではさらに大変なことになっている。
あのビッグ3(フォード・GM・クライスラー)が政府から公的資金の支援をもらえないと資金繰りが停まるかもしれないという。
そのために米国下院でビッグ3の首脳を呼んで公聴会を開いたそうだが、3人が3人とも社用ジェット機で公聴会へ来ており、公的資金を支援されても社用ジェットから民間航空機に切り替える考えは無いとの返事にあきれてか、支援の是非は混沌としてきた。

そんな話題で盛り上がっていたら、S社の社員食堂での話しになった。
「米国のビッグ3は社用ジェットだが、我が社の役員は社員食堂で従業員と一緒に飯を食っている。
ビッグ3の年俸も桁違いだが、考え方もまったく違うな」

日本の経営者にもいろいろいるが、S社は幸せだ。
社用ジェットならぬ社用車を私用に使いまわし、回りから軽蔑される経営者もいる。
家族と一緒の外食代も会社の経費で落とすケッチーな経営者もいる。
従業員の給料や一時金だけを下げて、自らは“知らぬ半兵衛”を決め込むようなリーダー失格の経営者もいる。
またそんな経営者ほどビッグ3の社用ジェットを批判するものだ、面白いね。
それは妬みからくる批判であり、“目くそ鼻くそを笑う”の喩どおりだ。