南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

成長か逆行か

2007-08-01 20:21:37 | 政治

安倍首相は“成長か逆行か、それが争点だ”といたるところで演説していた。
そして参議院選挙で破れた。

一方、民主党最大テーマであった与野党逆転は成った。
しかも、かなりの差をもっての大勝利である。
マスコミに現れる姿を見ていると、浮かれすぎ(?)の心配をするほどの大勝利だ。
浮かれることなく参院第一党として、国民から「さすがだ!」と見られるように行動すれば次の総選挙勝利への道は開けてくる。
敵失による勝利であっても勝利は勝利、これだけの勝利を真に我が物にするには民主党としての明確な政策の基軸が必要である。
小泉イズム(新自由主義)に対抗できる基軸である。

“成長か逆行か”安倍首相が問いかけたメッセージである。
それは国民に受け入れられなかった。
ならば民主党はあえて“逆行”を選択すべきではないか。

「いまの地球はどういう状態か?」
「どうすれば崩壊せずに、持続可能な社会に移行できるのか?」
「戦後レジュウムからの脱却とはなにか?」
「美しい国とはなにか?」

成長から離れたところから新しい時代が始まる。
“奪い合えば足りず、分け合えば余る”、この精神に民主党の基軸をおいたら如何なものか。
新自由主義が行き過ぎて生まれた“弱肉強食・市場万能主義”の社会。
それとは正反対の社会である。

グローバル化された世界はもう元には戻らない。
中国の経済発展にともなう大気汚染も日本の上空を汚し始めた。
それは日本が鎖国をしても防ぎようがない。

日本企業は空前の利益を上げて、さらなる成長を求めてグローバル化された世界へ再投資した。もちろん中国へも。
なかには日本企業の圧倒的な強さに負ける国も出てきた。
世界各地でますます競争が激化していく。

“逆行”の意味するところは何か。
それは新しい“持続可能な社会”の建設である。
日本全体が企業をも巻き込んで世界をリードする“持続可能な社会”の建設を打ち出すことである。
成長のために利益を投入するのではなく、逆行のために利益を投入するのである。
日本国内で“持続可能な社会”にチャレンジして、その仕組みや技術は惜しみなく輸出すればいい。
そこで得た利益は、また“逆行”のために再投入するのである。
夢物語で終わるならば近い将来きっと地球が限界点を超えてしまう。

追伸・・・今日からガソリン価格が4~5円上がりました。
原油の埋蔵量にも限りがありあと40年は持たないとも言われていますから致し方ありません。
でも盆休みを前にして悔しいですね。
これからは“秀吉号”の時代かもしれませんね。