南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

子よ財よ

2007-01-04 19:21:04 | Weblog

 「我に子等(こら)あり、我に財(たから)あり」と

おろかなる者は

こころなやむ

されど われはすでに

われのものにあらず

何ぞ子等あらん

何ぞ財あらん

 

年末年始のお休み、たくさんの人たちと、たくさんの話をした。
仕事のこと、趣味のこと、地域のこと、健康のこと、・・・・。

子供を持つ親も多く、子供たちのことでも話が弾む。
もう私の子供たちは社会人になっているが、今でも時々は心悩ませることもある。
思春期から社会人になるまではずいぶんと悩むこともあった。
同じような悩みを持つ親は今でも多いらしい。
我が子の事となると親はからきし駄目になる。
そんな時に私を救ってくれた詩を思い出す。

友松圓諦(訳)の「法句経」の1節「おろかびと」。
「法句経」とは釈尊が残した言葉である。

この詩を私はこう受け止めた。

我が子を「我が物」と思う親のおろかさよ。
財にとらわれるお前のおろかさよ。
自分自身も「我が物」でないのに、なんとおろかな親であるのか。
お前自身をも「我が物」にできずに
何が子供か
何が財か。

1合5尺の徳利を1合と騙すような私のおろかさは一生直らないだろうが・・。