福ちゃんの散歩道

コロナ禍で関空での遊びも卒業、栂地区ウオーキングコースを中心に近場の日々の散歩で何か見つけよう。🚶‍♂️🚶‍♂️

再挑戦❗️エミレーツ航空 A380 を駐車場屋上で待ち受ける。どうだった❓今日の飛行機雲にはビックリ‼️

2023-08-17 06:00:00 | 2018年関西国際空港の情景
2018年12月5日プレイバックシーン

駐車場屋上で エミレーツ航空 A380 待ち受け再挑戦


11月24日は失敗した
着陸後ランしなかった
再挑戦だ ランしてほしいもんだ

flighradar24 確認したら 今日は
ノーマル機ですね〜 中国昆明付近を飛行している


今日は残念ながら夕焼けは駄目の様です
処で
明日は天気も下り坂
今日の飛行機雲にはビックリですね
午前10時過ぎ

午後から雲も増えてきた
夕方
pm 16:21 風が出てきた チョット気温も下がる感じですね


●pm 17:27 到着予定なのでSky viewから駐車場屋上へ移動して待ち受ける
pm 16:41 Bランに駐機している
春秋航空
チュジュ航空
チョット邪魔やな・・・(笑い

これも関空の情景です

管制塔

西空に飛行機雲です
pm16:52
pm 16:54
pm 16:54
pm 16:56 真上ですね〜
その後消えました
チョット暗くなってきたなぁ

FeDex 駐機場

スクート到着
春秋航空 


さあ
そろそろやな
pm 17:10 予定より少し早く姿を見せた

やはり日没も早いので無理ですね
 

この季節 午後5時を過ぎるとチョット無理ですね
手持ちないかのでピントも甘い
画像も荒れている
マア
証拠写真ですね〜
pm 17:24 撤収です

リムジンバス チョット喉を潤そう!

2018.12.5. 駐車場屋上で エミレーツ航空 A380 待ち受け再挑戦の巻 結論:失敗














エミレーツ航空 A380 駐車場屋上で待ち受けたけど・・・・残念‼️ お粗末の巻(笑い

2023-08-16 06:00:00 | 2018年関西国際空港の情景
2018.11.24. 関空 駐車場屋上にて待受挑戦

24日 エミレーツ航空A380
ノーマル機だけど到着が予定より20分前後早い
明るいので
駐車場屋上で待ち受けてみようと移動した

pm 16:03 管制塔を照らす西陽

神戸方面
第2滑走路
春秋航空

★エミレーツ航空 A380が到着すればランをしてこんな感じでいけるぞ!
西陽に照らされる ボディ・・・・と

pm 16:21 

pm 16:25 大韓航空 ボーイング 747-8
★ランしないので姿が見れない。嫌な感じ・・・・ジャンボがランしないとは!

pm16:30

そろそろだ
pm16:33 エミレーツ航空 A380 が姿を見せる
pm 16:35

ランしろ・・・

スピードが落ちた 変やな・・・
方向転換してる。
失敗だ・・・・・
いつもランしてるのになぁ! 
この日はランしないなぁ お粗末の巻でした

急遽 
駐車場2階部分に降りて
逆光だけど
A6-EET

本当に残念ですね。何時もはランするんですが・・・・・
陽も短くなってきたので到着予定4時55分より20分も早く到着は チャンスだったのだけどね!
またの機会ですね!

2018.11.24. 関空 駐車場屋上にて

余談

●2018.10.28. より A380 運航スタートした

★2018.10.28. 初日. PM17:21. A6-EOC


★2018.10.30. PM 16:45. A6-EOG



✳️余談

エミレーツ航空の凄さに びっくり‼️
世界最大のA380 運航 96機

世界最大のB777 運航 147機

✳️2016年 実績
●有償旅客キロランキング エミレーツ航空第4位

●貨物取扱ランキング エミレーツ航空 国際貨物第1位 国際+国内 第2位






久し振り UPS航空 ジャンボ機です N580UP. ボーイング 747-400 の飛来

2023-08-15 06:00:00 | 2018年関西国際空港の情景

プレイバックシーン
2018年11月24日

am 10:26 
UPS航空 ジャンボ機 着陸です N580 UP 久し振りです
★Shenzhen (SZX)➡︎関空 ➡︎Anchorage ➡︎Louisville➡︎Dallas
深センには鴻海精密=ホンハイ の大工場がある。
関空には
給油で立ち寄りでしょうか?

pm 12:13
Anchorage 行きは重量もあり引張ます
pm 12:16


★Anchorage 経由で
ルイビル国際空港➡︎ダラスフォローワース空港へ運航

★ハブ空港 ➡︎ルイビル国際空港
航空機部門➡︎UPS航空 (UPS Airlines) として運航されている。
ベース空港のルイビルから米国内と
成田・マニラ・香港・シンガポール・ドバイ・ケルンといった
世界主要都市へと隈無くネットワークしている。 

 UPS航空機部門 従業員 2万人
★保有機材 ➡︎約 273機 
★グループ従業員 ➡︎ 43万人

以前に飛来時(Bラン横の展望台ゾーン。今は無く見れない)
N580UP


✳️余談
ルイビル国際空港(英: Louisville International Airport)
ルイビル(英語: Louisville)は、アメリカ合衆国ケンタッキー州西部にある都市。しばしばルイスビルとも表記されるが、「ス」は発音しない。
概要
1941年、アメリカ陸軍工兵司令部によって建設され、スタンディフォード飛行場(英: Standiford Field)と名づけられた(IATAコードのSDFは旧称に由来している)。
1980年代になると、ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が "Worldport" として、航空貨物の取扱の最大拠点とし、大幅に拡張された。空港敷地の大半は、UPS用の貨物ターミナルとなっている。貨物取扱量は2,078,947トン(2007年)であり、世界で9位、全米では3位の規模となる。
ケンタッキー州空軍(Kentucky Air National Guard)の基地としても利用されている。
★どの辺りかなぁ

ダラス・フォートワース国際空港(ダラス フォートワースこくさいくうこう、英: Dallas/Fort Worth International Airport)は、アメリカ合衆国・テキサス州ダラスとフォートワースの間に位置する国際空港である。
総発着数では世界3番目、旅客運送では6番目の空港である。敷地面積はマンハッタン島より大きく、テキサス州最大、アメリカ全土でもデンバー国際空港に次ぐ広さの空港である。発着枠の7割が世界最大手のアメリカン航空で占められており、同航空会社の要塞ハブ空港 (fortress hub)でもある。
IATA空港コードはDFWである。

ダラス(英語: Dallas)は、アメリカ合衆国テキサス州北部にある都市。アメリカ合衆国南部有数の世界都市であり、州内ではヒューストン、サンアントニオに次いで人口が多い。しかし、2000年国勢調査でフォートワースやアーリントンなどを含めたダラス・フォートワース都市圏の人口は5,161,520人で全米5位、広域都市圏(合同統計地域(CSA))では5,487,956人で全米8位で、都市圏人口としてはヒューストンを凌いで州内で最も多い。エルム川とウェスト川の両河川の合流地帯に位置し、古くから交通の拠点として発展し、今日でも金融および経済の中枢として機能している。
★どの辺りかなぁ

フライトタイム とは? キャセイパシフィックがAランに着陸で見てみた。

2023-08-14 06:00:00 | 2018年関西国際空港の情景


飛行時間には大雑把に
①フライトタイム
②ブロックタイム・・・・時刻表表示
マア、地上走行時間を含むかどうかという事だけど
見ていても判らないけど、ログ記録には表示されている
具体的に見てみよう

今日(24日)キャセイパシフィックがAランに着陸 香港〜台北経由だ

pm14:23 Aラン誘導です
着陸 pm 14:25
タキシング
pm 14:29 ゲートイン
この時間帯
Aラン誘導はこのキャセイパシフィック の1機だけでしたね
B-HLM. エアバス A 330-300
★着陸からゲートイン 迄4分少々とメチャラッキーです
もし Bラン着陸なら10分以上を要します!

具体的にはフライト詳細で判る
台北出発の記録 CST
関空到着の記録JST
上記の記録から
台北での地上走行は時間を要しています ➡︎18分 地上走行
関空はAラン誘導だったので短いですね〜 ➡︎ 4分 地上走行
合計移動時間 2時間20分 CST 中国標準時 JST +1 
利用者サイドからの時間は、 ブロックタイム をベースとして所要時間を云々言うことになると思う。
勿論、時刻表の記載もブロックタイムだ。
マア、どうでもいいといえばどうでもいい事なんですが・・・(笑い

●何と、今日 キャセイパシフィック の駐機は5機ビックリです
4機はいつも見ますが 5機は初めて 団体様があった?

これだけ香港には行ってるのだなぁ
使用機材は大型機ばかりなので毎日相当運んでいる事になる
1機 300人前後は乗れるからね 搭乗率は?
キャセイパシフィックのシェアはわかりませんが、恐らく日本はドル箱だろうなぁ!

★2018年 10月訪日外国人 日本全体 観光局が発表 全体 2,640千人
国別上位
第1位 中国 715,300人 1月〜10月累計 6,269,200人
第2位 韓国 571,200人 7,163,700人
第3位 台湾 379,600人. 4,069,500人
第4位 香港 169,000人. 1,831,200人
第5位 タイ 117,900人. 900,900人

関空のシェアは不詳だけど、関空での 便数は記録更新している。
関空の10月利用客 1,917千人の内 外国人数は 1,288千人 前年同月とほぼ横ばい。
大雑把に見ても、関空のシェアは高い。

✳️余談話

飛行機の運航時間には『フライトタイム』と『ブロックタイム』がある。

時刻表にはブロックタイムで表示する
飛行時間には、大雑把に ブロックタイムとフライトタイムとがある。
ブロックタイムというのは、旅客機がゲートから離れて動き出す(ブロックアウト)時間から、到着して停止する(ブロックイン)時間までのことで、フライトタイムというのは離陸から着陸までの時間のことである。
例えば、8時10分にプッシュバックを開始して、8時30分に離陸。10時10分に着陸して、10時15分にスポットに停止したならば、フライトタイムは『8時30分〜10時10分』で1時間40分となり、ブロックタイムは『8時10分〜10時15分』で2時間5分となる。

判り易い説明ですね〜

ブロックタイムとフライトタイム

一般に“飛行時間”と呼ばれているのは、「航空機がゲートから自力で動き出す瞬間」から「目的地のゲートに到着してパーキングブレーキをセットした瞬間」までを指していて、パイロットはこれをブロックタイムと呼んでいます。
しかし、パイロットが使う“飛行時間(フライトタイム)”とは、航空機が滑走路を出発してから目的地の滑走路に着陸した「正味の時間」を意味しています。離陸時、機体が浮き上がる瞬間、CA たちが腕時計をチラッと見るのはそこから機内のサービスが予定通りに進行していくことになるからなのです。

ではブロックタイムとフライトタイムとの差は何かというと、それは「地上での走行時間」です。TAXI(タクシー)タイムと呼ばれるこの時間ほど、毎回大きく変わるものはありません。

今日、大きな空港では同じ時刻に複数の航空会社の便が出発を予定することが少なくない。
そのため、ターミナルの出発ゲートの位置によっては滑走路に向かう間に他の航空機に抜かされて後回しになったりすることもあります。一般的に、各航空会社はTAXI 時間を空港によって5~10 分程度と考えて「正味の飛行時間」にプラスすることによってタイムテーブルを作成していますが、実際にはなかなかそのとおりにはいかないのが現状です。

例えば、羽田空港から大阪へ向かう便は、諸事情によりどのゲートからでも急いでも15~20分はかかってしまいます。つまり大阪行きの便は、常に離陸まで予定をはるかにオーバーしているということになりますね。
TAXI に時間がかかるのは、このように出発や到着のゲートが使用される滑走路から遠いか近いか、それから空港内の混雑度も影響されますが、実はこれだけでなく、パイロットの地上走行の速度やテクニックにも左右されるのです。TAXI 速度は一般の道路のように制限速度は決められていないので、速く走行するかゆっくり走行するかはパイロットの自由です。これは、お国柄や航空会社、パイロット個人の性格などで走行速度が異なりますが、できるだけTAXIタイムを短くするほうが後の飛行に余裕ができるので、定時到着への近道となります。

乗客は8割減「日本最小の航空会社」がそれでも1日4回の機体磨きを続けるワケ 日航機墜落事故、35年前の教訓

2023-08-13 09:00:00 | 航空業界で働く人・仕事の内容は
プレイバックシーン
昔の記事ですが


天草ー熊本ー伊丹

天草エアライン - Amakusa Airlines [MZ/AHX]  JA01AM
ATR 42    ATR-42-600



運行中のAMX



        

北島 幸司(きたじま・こうじ)航空ジャーナリスト

乗客は8割減「日本最小の航空会社」がそれでも1日4回の機体磨きを続けるワケ
8/12(水) 9:16配信


新型コロナの影響で「日本で最も小さな航空会社」が危機に直面している。天草エアライン(熊本県)の専務で、元JAL整備士の小林知史氏は、それでも1日4回の「機体磨き」をやめない。小林氏は「どんな状況だろうと、飛行機を安全に飛ばすことが私の役割。機体磨きは、35年前の日航機墜落事故から学んだ教訓だ」と話す——。
元JAL整備士が心に刻む「日航機墜落事故」の教訓
新型コロナウイルスで航空業界が大打撃を受けている。それは大手だけではない。「日本で最も小さい定期航空会社」と呼ばれる天草エアラインも、かつてない危機に直面している。

2020年3月期は11年ぶりに1億6627万円の赤字に転落した。4月の乗客数は前年同月に比べて8割減だった。48席ある機内は、乗客が1桁ということも多い。コストを絞るため1日10便の定期便は、いっとき2便に減らした。

インタビューに応じる小林知史
インタビューに応じる小林知史氏(筆者撮影)

そんな状況でも、専務の小林知史(64)は1日4回の機体磨きを欠かさない。天草の人たちの生活の足である定期便を安全に飛ばすためだ。小林にとって、機体磨きは35年前、520人が犠牲になった日航機墜落事故から学んだ教訓でもある。

小林は元JAL整備士。墜落事故の原因が、ボーイング社の後部圧力隔壁の修理ミスだったとはいえ、機体にできた亀裂を整備士が点検で発見できていれば、墜落事故は防げたかもしれない、という後悔がある。

機体磨きはボティをきれいにするためだけではない。汚れや小さな傷が機体の異変につながることがある。特に、ボディのつなぎ目は金属疲労を起こしやすい。磨くことで異変の兆しを素早く把握し、安全性を高める効果がある。小林の安全思想の表れなのだ

国際線の主力機を担当、企業戦士を支える喜び
小林が京都の工業高校を卒業し、JALに入社したのは1975年春。中学に進む頃、大学紛争を目の当たりにして、「紛争に時間を費やすよりも手に職をつけたい」との思いが強くなり、大学への進学の気持ちは薄れ、高校を卒業したら就職すると決めていた。

とはいえ、机に向かう仕事は自分には合わない。機械に興味があったので、おぼろげながら自動車整備士になろうと考えていたが、たまたま学校で航空整備士の求人を見つけた。全く想定していなかった仕事だった。学校の先生に相談すると「先輩もいる、これからの仕事だ」と背中を押してくれた。すぐに履歴書を送った。

機体磨く小林筆者撮影
機体を磨く小林氏

入社以来、一貫して整備畑を歩み続けた。担当した機体は、「ボーイング747クラシック」「DC-10」「ボーイング747-400」「ボーイング777」。いずれもJALの国際線を担った主力機だ。乗客は日本の経済成長を支える企業戦士たち。小林は「そんな時代の担い手を、整備した飛行機で送り迎えしてきたんです。整備士冥利に尽きますね」と回想する。

35年前の日航機墜落事故の記憶
入社から10年。メキシコでの整備研修から帰国し、成田空港で整備を担当した。仕事は何でもそつなくこなせるようになった。一人前と言われる一等航空整備士の受検を控え、目標に向かって突き進んでいた時期だった。

そこに、衝撃のニュースが飛び込んできた。1985年8月12日。ボーイング747SR-100型機が群馬県上野村の山中に墜落し、520人が死亡した日航機墜落事故だ。

「うちの機体が落ちた。うそだろ……」。夏休みの休暇で、京都の実家に帰省中だった。テレビの画面に事故を知らせる速報が流れた。その場に立っていることができなかった。

航空機事故は離陸後3分、着陸前8分の間に起きやすい。クリティカルイレブンミニッツという言葉があるくらいだ。二重三重のフェイルセーフ(常に安全への制御が行える設計)の構造を持つ機体が、飛行中に墜落するなど絶対にありえない。それが整備士としての常識だ。

重い気持ちを引きずりながら休暇明けの職場に向かった。同僚たちの表情は一様に暗い。会社からは、今後のプライベートの行動を自粛せよという話があったが、それ以上の訓示のようなものは無かった。

まだ事故の原因はわかっていない。それでも飛行機を毎日飛ばさなければならず、手を休めるわけにはいかなかった。厳しくも楽しかった仕事に、怖さが加わった。「目の前の仕事をこなそう」と小林は自分に言い聞かせるしかできなかった。

「一生胸に刻み付けている」事故報告書の一節
事故から2年後、運輸省(現・国土交通省)が航空機事故報告書をまとめ、公表した。

報告書によると、墜落事故の原因は「機体の亀裂」だった。圧力隔壁にあるリベット付近の亀裂が致命傷だった。墜落事故の約1年前に行われた「C整備」(1週間ほどかけて重点的に整備・点検すること)で、その亀裂を見つけられなかった。

報告書では「14~60%の確率で亀裂を発見できた可能性がある」と書かれていた。小林は「自分が、事故機の整備の場にいたとしたら、亀裂を見つけられただろうか」と自問した。


機体磨く小林筆者撮影
機体を磨く小林氏

その報告書に、小林が「一生胸に刻み付けている」と話す一節がある。

「航空機の整備技術の向上に資するため、目視点検による亀裂の発見に関し、検討すること。航空機の構造に生じた亀裂の発見は、目視点検によって行われる場合が多いが、目視点検によってどの程度の亀裂が発見できるかについては、現在十分な資料がない状況である。我が国において運航されている輸送機について目視点検による亀裂の発見に関する資料の収集、分析を行い、航空機の整備技術の向上に資する必要がある」

「整備士としてできることは何でもする」
アルミニウム合金製の機体に亀裂なんて起きるはずがない。無意識に、頭の中でそんな思いがあったのではと自戒した。小林はそれまでの思い込みを捨てることから始めた。

JALは整備士を機体ごとに担当を割り当てる「機付整備士制度」を取ったこともあり、担当する機体の機材故障を丹念に調べる毎日だった。同僚と競うように機体を磨いた。一等航空整備士として、JALのフラッグシップ機、ボーイング747を担当するまでになった。海外旅行が当たり前となり、扱う機種はどんどん増え、技術革新が進んでいった。それでも、機体の異常の兆しを見逃さない、という思いが変わることはなかった。

「整備士としてできることは何でもする、当時はそんなふうに思っていました」と小林。ホノルル駐在時は1日19便もの飛行機を受け入れ、早朝から機体に張り付いた。2000年代に入ると、JASと統合するため、全国各地の空港を飛び回った。

定年後はゆっくり過ごすはずだった
小林はJALの整備部門のグループ会社で60歳の定年を迎え、2016年5月に退職した。仕事を優先するあまり家族には迷惑をかけた。そんな思いから、定年後は妻・知子さんと千葉の自宅でゆっくり過ごす予定だった。

しかし1年も続かなかった。当時天草エアラインは自社での整備体制を強化するため、同じ機体を持つ鹿児島の地域航空会社・JAC日本エアコミューターに整備業務を委託する方向で動いていた。整備のエキスパートが必要となり、小林に白羽の矢が立った。他にも関連企業数社から誘いがあったが、1機の飛行機を全社員の力で飛ばす天草エアラインに惹かれた。

天草エアラインのATR42-600筆者撮影
天草エアラインのATR42-600

「もう一度、自分は社会の役に立ちたい」。妻に話すと「お父さんがそう思うなら」と承諾してくれた。ちょうど娘が就職して独り立ちする時期だったこともあり、引き受けた。妻と天草に引っ越し、第2の人生をスタートさせた。

飛行機の大きさは変わっても、やることは同じ
小林の就任から約1年で天草エアラインの整備士はJACへの出向という形に変わった。天草エアラインの唯一の機体が整備に入っても代わりの機体を借りられることになり、正真正銘の「定期航空会社」になった。とはいえ、整備士の所属が形式的に変わっただけで、整備士の顔ぶれも、整備士としての仕事も変わらない。

それは小林も同じだ。飛行機への思いは、天草でも変わらない。入社以来、水をくんだバケツを横に置き、機首から尾部まで雑巾で磨き続けている。変わったのは、JALで担当したボーイング747ジャンボジェットの3分の1にも満たない飛行機の大きさだけだ。

今も「自分が事故機の整備の場にいたら、亀裂は発見できただろうか」と自問自答しながら、飛行機が訴える声に耳を傾ける。毎日機体を見ていると小石が跳ねてできた小さなへこみも気がつく。ちょっとした変化も見逃さない。それが整備士の使命だと確信している

「自分の背中を見せることが最後の務めです」

小林が大切に保管している毎日新聞夕刊。
小林氏が大切に保管している毎日新聞夕刊。
小林は、筆者に新聞の1面記事の切り抜きを見せてくれた。日航機が御巣鷹山に墜落する直前、乗客が機内の様子を撮影した写真だ(※)。JALを離れたあともこの記事をデスクの引き出しに入れ、事故を知らない後輩たちの研修資料に必ず盛り込んでいる。

※筆者註:毎日新聞夕刊1990年10月13日付

「いくら『安全』と言っても伝わらないことがあると思います。どんなマニュアルよりも、この写真が当時の状況を雄弁に物語っています。整備士として忘れてはいけない場面です」

整備士として人生の大半を過ごしてきた小林にとって、航空事故報告書は「教科書」であり、この新聞記事は「バイブル」だという。

小林は「後進の育成が自分の最後の仕事」と話す。墜落事故の教訓を伝える一番の近道は、毎日欠かさず1日4回機体を磨き上げることだと考えている。天草エアラインの整備士は7名。彼らに飛行機の声に耳を傾けることの意味を伝えなければいけない。

「天草エアラインで残された時間はそう長くはありません。事故の教訓を伝えながら、引退するその時まで自分の背中を後輩に見せていきたいです」

整備士の振る手は安心のしるし
天草空港では、職員が「いってらっしゃい」「楽しい空の旅を」「ご搭乗ありがとうございます」と書いた手作りの看板を掲げ、乗客を見送る。滑走路に向かって飛行機が動き出すと、大きく手を振って乗客を送り出す。それも小林の仕事だ。
「ご搭乗ありがとうございます」と書かれた手作り看板を掲げ、乗客を見送る筆者撮影
「ご搭乗ありがとうございます」と書かれた手作りの看板を掲げ、乗客を見送る小林氏(左)

筆者は小林への取材を終え、天草エアライン機に乗り込んだ。当初、小林たちの見送りは乗客を喜ばせようとする単なるサービスだと思っていた。しかし、それだけではないようだ。「この飛行機は俺が自信をもって見た。安心を約束する。飛行機の旅を心から楽しんで」。そんな小林の声が聞こえたような気がした。
北島 幸司(きたじま・こうじ)
航空ジャーナリスト
大阪府出身。幼いころからの航空機ファンで、乗り鉄ならぬ「乗りヒコ」として、空旅の楽しさを発信している。海外旅行情報サイト「Risvel」で連載コラム「空旅のススメ」や機内誌の執筆、月刊航空雑誌を手がけるほか、「あびあんうぃんぐ」の名前でブログも更新中。航空ジャーナリスト協会所属。




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余談
大雑把に整備士について