撮影場所:関西国際空港 - skyview
韓国の次期大統領専用機747-8、VIP改修でハンブルクへ | FlyTeam ニュース
大韓航空は2021年3月1日(月)、ボーイング747-8インターコンチネンタル型、機体記号(レジ)「HL7643」をソウル・仁川空港からハンブルク空港にフェリーしました。2月下旬にはソウル空軍基地への飛行履歴もある機体で、韓国大統領専用機として運航するため、VIP機改修が実施されると見られます。韓国政府は2020年5月、VIP機運航のため大韓航空と2021年11月からリース契約を締結したことが伝えられていました。この契約には大韓航空のみが参加し、契約が締結されていました。韓国の大統領専用機としては現在、ボーイング747-400型「10001」を保有し、韓国空軍が運航しています。この機体は2001年9月8日(土)に初飛行、9月下旬に大韓航空に納入。韓国の政府専用機として2010年5月から運用され、機齢は20年目です。この機材が更新されます。「HL7643」は2017年4月28日(金)に製造地のエバレットで初飛行しています。日本にも成田、関西の2空港への飛来実績がある機齢4年目の機体です。ハンブルグ到着後の3月3日(水)には、ドイツ国内の上空でテストフライトも行われています。
現在の政府専用機
G20サミット大阪2019. 帰国時の離陸の 大韓民国空軍 Boeing 747-400 (10001)
撮影場所:関西国際 駐車場屋上
全高 - 19.4 メートル
翼幅 - 68.5 メートル
胴体横幅 - 6.1 メートル
747-8型機は2011(平成23)年2月13日に、ボーイング社のエバレット工場で完成披露された旅客機で、「ジャンボジェット」こと747シリーズの発展型です。従来型の747-400とコックピットなどの共通性を持たせながらも、胴体は約6m延長。主翼の設計も見直されています。また、LED式の照明や大きな手荷物収納棚など、同社の主力モデルのひとつである、787シリーズで採用された方式の客室仕様が導入されています。
この「747-8」シリーズは、貨物型の「747-8F」が先に開発されたのち、旅客型の「747-8 インターコンチネンタル」がデビューするという、少し変わった開発経緯を持ちます。なお、日本の航空会社では、NCA(日本貨物航空)が貨物型を保有しているものの、旅客型は導入されませんでした。
ただ「747-8 インターコンチネンタル」については、ダウンサイジング化の流れもあり、製造機数は振るわないまま実質的な生産終了状態に。また、ボーイングは2022年をもって「747-8F」シリーズも生産終了とすることを発表しており、これで1970(昭和45)年に747-100型機がデビューして以来、50年以上を持つ「ジャンボジェット」の歴史に終止符が打たれることになりそうです。
旅客型の「747-8 インターコンチネンタル」の製造は47機に留まる
発注航空会社(旅客機タイプ)
など
- VIP ORDERS(要人輸送用)
- クウェート航空は同社塗装にて特別機として運用している。また、カタール・アミリフライトはVIP仕様の747-8をトルコ政府に売却したほか、サウジアラビア政府の受領した同型機はムハンマド・ビン・サルマーン王太子により使用されている。
- 韓国政府は、現在運用中の政府専用機(ボーイング747-400、大韓航空からのリース機)の後継機として、同じく大韓航空のボーイング747-8を長期賃借する契約を結んだ。
関空へ飛来で出会った747-8 エアラインは
旅客型
大韓航空 Boeing 747-8 (HL7637)
中国国際航空 Boeing 747-8 (B-2479)
トルコ政府 Boeing 747-8 (TC-TRK)
貨物型
大韓航空 Boeing 747-8 (HL7624)
キャセイパシフィック航空 Boeing 747-8 (B-LJE)
UPS航空 Boeing 747-8 (N611UP)
シルクウェイ・ウェスト・エアラインズ Boeing 747-8 (VQ-BVB)
アトラス航空 Boeing 747-8 (N859GT)
以上