きときと日記

「きときと」とは富山の方言で「ぴちぴち(新鮮な)」という意味。きときとな日々の記録を更新中。

風に立つ

2024-05-02 | 


今日はいい天気。晴れているけれど、風はさわやかで、友達から声がかかったので、午前中はパークゴルフ2ラウンド回ってきました。山も緑も美しく、「こんなにさわやかな日はない!」と友達は何度も感動していました。

図書館で借りて、袖月裕子の「風に立つ」を読みました。人気の本で予約が多く、やっと回ってきました。岩手の南部鉄器工房が舞台です。著者も岩手県出身なんですね。後半で盛岡の「チャグチャグ馬コ」のお祭りが重要な場面として描かれていました。

父と一緒に工房を手伝う主人公。仕事一筋の職人の父と心が通い合わず、もやもやしているところに、問題を起こした少年を一時的にあずかる補導委託を引き受けた父。父の意図が分からず、衝突を繰り返しますが、少年が両親との問題で葛藤する中で、少しずつ見えてきた父のこと。

言葉少ない登場人物たちが、ゆっくりゆっくり心を通わす親子の物語です。結構長いですが、読みやすく、父親の思いを知りたくて、どんどん読み進みます。親子は老眼のように近すぎると見えないことがあるというのがなるほどでした。

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