「北の山・じろう」日記

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「沿ドニエストル・モルドバ共和国」の議会が「保護」をロシア議会に求める決議案を採択<ウクライナ紛争2024.3.2

2024-03-02 12:48:33 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

モルドバ親ロ派、ロシアに「保護」要請へ
「沿ドニエストル・モルドバ共和国」
2024年2月29日 9:32 発信地:モスクワ/ロシア [ ロシア モルドバ ウクライナ ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3507323?cx_part=top_topstory&cx_position=1

そもそも、こんな国があることすら知らない人が多いと思います。私も去年知りました。
パターンは、ウクライナの東部独立派と同じです。
モルドバがロシアから独立した時、親ロシア派住民が蜂起してモルドバと戦争になりました。この時ロシアが介入して親ロシア派住民が勝利して出来たのが、「沿ドニエストル・モルドバ共和国」です。
トランスニストリア戦争
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%8B%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E6%88%A6%E4%BA%89

なにしろ人口約47万人のちっぽけな国ですから独立後もモルドバから圧力を受けて細々とやっています。ロシアも放置するとすぐ負けてしまいますから今は1500人規模の部隊を駐留させています。そんな経緯ですからロシア以外からは、国として認知されていません。しかし1992年から独立国ですからね❓もうそろそろ何らかの地位を求めるべきだと思います。

ロシア系住民の多い国は、反ロシア的な政権が出来るとロシア系住民が武装蜂起するケースがあります。
モルドバも人口400万人くらいのちっぽけな国です。
元々ルーマニア領で第2次世界大戦後、スターリンがルーマニアに割譲させてロシア領になりました。
だから旧ソ連崩壊後、独立するのは分かります。
ルーマニアに帰属すればいいと思いますが、独立路線を取りました。ヨーロッパには、こんな国が沢山あります。ちっぽけな国が乱立してゴタゴタの素になります。
ルーマニアに帰属していればNATOに加盟していますからロシアは手出しは出来ません。
独立国でいるから国内は不安定で時々ロシアが介入します。

※それは脇に置いて・・・
「沿ドニエストル・モルドバ共和国」の議会の決議は、当然❓

『ウクライナへの西側部隊派遣「排除せず」 マクロン仏大統領』
2024年2月27日 9:26 
https://www.afpbb.com/articles/-/3506894

この「とんでも発言」に対するロシアのリアクションです。議会から議会への要請ですから正式なものではありません。正式にやるなら政府から政府への要請になります。

「モルドバで、ゴタゴタ起こそうかな❓」

と、やんわり牽制しています。
もちろん、辛口の口撃も忘れません。

『仏大統領は「ナポレオン気取り」、プーチン氏側近が派兵発言非難』
2024年2月29日午前 9:41
https://jp.reuters.com/world/ukraine/NKUJMBXCOZIP3DDCNVXE2PZR6Q-2024-02-29/

これは西側が・・
「プーチン氏はピョートル大帝を気取っている」
と言うフェイクに対するお返しです。
中々面白いので引用・・・
『 プーチン・ロシア大統領の側近は28日、ウクライナ派兵の可能性に触れたマクロン仏大統領に対し、派兵すればナポレオンの大軍が1812年のロシア侵攻で敗北したのと同じ結末を迎えることになると警告した。
ウォロジン下院議長は、マクロン氏は自らをナポレオンと見なしているようだと指摘。自身の公式ソーシャルメディアアカウントで「個人的な権力を維持するため、マクロンは第3次世界大戦を引き起こすこと以外に考えられなかったのだろう。フランス市民にとって彼の構想は危険なものになっている」と述べた。
メドベージェフ安全保障会議副議長(前大統領)はマクロン氏の発言について、西側の政治的思考がいかに欠陥に満ちたものになっているかを示しているとし「200年前に引きちぎられた黄金の肩章をつけようとする(ナポレオン・)ボナパルトの小心で悲劇的な後継者たちはナポレオン並みの復讐を熱望し、狂暴で極めて危険なたわ言を吐いている」と述べた。』

まあ、何というのか❓
ヨーロッパは、結局戦争好きな民族が多いと言うことだと思います。大体戦争はヨーロッパでやっていることが多いです。ちっぽけな国が、どこかで戦争を始めてしまうんですね❓
大きな国まで参加すると「◎◎大戦」になります。

だから、基本的にヨーロッパ以外の国はヨーロッパの戦争には関与するべきではありません。運が悪ければ、「◎◎大戦」に巻き込まれてしまいます。
だから、今の日本政府は「本当にバカだ!」と思います。
わざわざ巻き込まれに行っています。
「馬鹿につける薬」は、ない状態ですね❓
それに賛成する日本人も、相当◎◎です。

戦争は、こんな具合にして段々拡大していきます。
スタンドプレーに走ったマクロン仏大統領は、そのきっかけを作ったと言えます。

これがロシアの戦争計画を変えたかもしれません。
「沿ドニエストル・モルドバ共和国」をロシアが支援しようとしても今は、外からの連絡路がありません。
つまり❓
ウクライナ南部の一番西の飛び出たあたりを占領すると「沿ドニエストル・モルドバ共和国」は、黒海への出口が出来ます。

多分、ロシアはウクライナ南部を占領するのは止めていたと思います。だから東部を攻撃しています。
「やっぱり、南部も必要でないか❓」
と、考えが変わるかもしれません。
ロシア軍に余裕が出来たらドニプロ川の西岸(ヘルソン市)を攻撃し始めるかもしれません。

マクロン仏大統領のお気軽な一言が、戦争の性質と規模を変えてしまったのかもしれません。
何より悪いのは❓
「NATOがロシアを攻めてくる!」
と言うロシア政府の主張に根拠を与えました。ロシア政府はロシア国民に簡単に説明できるでしょう❓
賢くないな・と思いました。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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