「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ロシア・ブリャンスク州侵入事件その後<2023・3・5>

2023-04-05 16:29:33 | ウクライナ紛争

暇人の暇つぶしと言えますが、気になったことは出来うる範囲で調べます。
分からない事は、自分で調べるほかは、ありません。
今回の一件は、ロシアの謀略なのか実際に反ロシア勢力の何らかの行動があったのか、これが分かりません。

今回は、BBCが記事にしています。
大体、経験的にBBCとロイターでダメな場合は、分かりません。

プーチン氏、ウクライナ工作員がロシア侵入と「テロ行為」非難 ウクライナは反論
2023年3月3日
https://www.bbc.com/japanese/64832484

さすがにBBCの調査は、行き届いており場所を略図で示しています。
BBC作成の略図
https://ichef.bbci.co.uk/news/638/cpsprodpb/387F/production/_128836441_66b65c82-5398-49d5-8d2d-f8ea06fe4f4b.jpg

ほぼ国境のすぐ近くで、すぐウクライナ側から行けるところです。ただ、ウクライナが攻撃するのであれば、砲撃すれば足ります。一々越境攻撃など必要ありません。
そもそもロシア側の言い分によれば、攻撃されたのは軍事施設ではありません。ウクライナが越境攻撃するのは、この州ではありません。ベルゴロド州とその南の州です。ロシアの軍事施設が、そこら辺にあるからです。

だから、仮に事件があったとしてもウクライナは、無関係です。理由は、する必要がないからです。

SNSに動画を投稿
これが、唯一のヒントです。
BBCの調査・記事から引用>
メッセージアプリのテレグラムには、ウクライナを拠点とするロシアボランティア団(RVC)のメンバーらが診療所の外にいる場面だとされる動画が投稿された。武装した男性が、国境を越えてロシアに渡ってきたと述べている。

調査報道グループ「ベリングキャット・モニタリング」によると、RVCは「ウクライナで反プーチン、反クレムリン(ロシア政府)の活動をしている極右ロシア人らを中心に昨年正式に結成された団体」だという。

ベリングキャットの専門家マイケル・コルボーン氏は、動画内の男性の1人について、「ニキチン」という姓も使うRVCのリーダー、デニス・カプスチン氏と特定した。

コルボーン氏は、「RVCは実際の戦闘や、少なくとも本格的な戦闘は、ほとんどしていないと思われる。カプスチンはスポーツとしての格闘技の訓練は受けているかもしれないが、軍隊経験はまったくない」とBBCに述べた。

<引用終わり

RVCとは、何か?
ロシア義勇軍団(Russkiy dobrovol'cheskiy korpus)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E7%BE%A9%E5%8B%87%E8%BB%8D%E5%9B%A3

RVCのリーダー、デニス・カプスチン氏
(読売新聞)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230303-OYT1T50298/
ドイツの有力誌シュピーゲルなどによると、動画に映っていた兵士の一人は、創設者のデニス・カプースチン氏とみられる。ドイツ育ちのロシア人

指導者名が一致するので、BBCの言う「RVC」は、「ロシア義勇軍団」と名乗るグループであることになります。
BBCの記述では、「ロシアボランティア団(RVC)」と言うことです。
そうすると、Wikipediaの記述は、領土防衛軍所属となっていますから間違いであることになります。

じゃあ?何をしているんだ?
良く分かりませんが、「反プーチン、反クレムリン(ロシア政府)の活動をしている極右ロシア人ら」のグループであるようです。

だから、ほぼウクライナの軍関係とは、無関係です。
どこにも所属せず、自分たちで独自の活動をしているんでしょうね。

間違えそうなのが・
(ウクライナ)自由ロシア軍団
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%94%B1%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E8%BB%8D%E5%9B%A3

こちらは、主にロシア人義勇兵で構成される、ウクライナ軍正規軍に所属するロシア人部隊です。

BBCの記事から引用>
RVCの主張について、ウクライナ軍情報当局のアンドリイ・ユソフ氏は、「この人たちはプーチン政権とその支持者を相手に武器を持って戦っている。(中略)おそらくロシア人たちは目を覚まし、何かに気づき、具体的な行動を起こし始めているのだろう」と述べた。
<引用終わり

ロシア・ブリャンスク」州事件は、ロシアの偽装作戦のようでもあり?
実際に、このRVCと言うグループが実行したのかもしれません。ウクライナ軍情報当局のアンドリイ・ユソフ氏のコメントからは、このグループの行動である可能性もあります。

ここには、2014年から軍事活動をしているメンバーも含まれているはずであり、今後もロシア国内で何らかの活動を継続する可能性があります。
目的は、「反プーチン、反クレムリン」です。
メンバーは、ロシア系の右翼民族主義者と思われます。
そんなのは、ロシア国内に腐るほどいます。
そういう連中に浸透し勢力を拡大していけば?

(ウクライナ)自由ロシア軍団に参加しているメンバーも右翼であり民族主義者である人は、多いです。

どっちのメンバーもデモやって平和的に、何とかなるとは考えていません。武力による打倒あるのみと考えています。デモをやった人たちは、全部刑務所の中です。

ロシア国内にいる右翼や過激民族主義者の賛成を得たならば、あるいは大きな動きを引き起こすかもしれません。
この人たちは、ウクライナ紛争が起きるまでは、拠点を持つことが出来なかったと思います。戦争の起きている今なら、ウクライナ国内に拠点を持ち勢力の拡大を図ることが出来ます。ロシアの反政府主義者の一番安全な場所は、ウクライナ国内です。

ウクライナ軍がロシア軍に対して優勢になった来たから、このような勢力に活動の余地が出てきました。
他にも、似たような動きは出てくると思います。

しつこく調べた訳が分かるでしょう。
ロシアの反政府勢力が、今はまだ小規模かもしれませんが団体名を名乗り実際に活動を始めたことを確認したかったのです。戦争が終われば、ほぼ確実に(ウクライナ)自由ロシア軍団のメンバーも合流するでしょう。こちらは、優秀な実戦部隊です。しかも、数百名規模の人員がいます。これだけいると、コアなメンバーが士官将校となり万人単位の部隊編成が可能です。しかも、ロシア軍よりは余程優れています。

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



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