「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

東西冷戦型の旧式思考はヨーロッパを滅ぼす<ウクライナ紛争2024.3.9

2024-03-09 20:05:48 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ウクライナ紛争は、徐々にロシア(東側)対西側(ヨーロッパ+アメリカ)の戦争になりつつあります。
最近では西ヨーロッパの金持ち国はウクライナと「安全保障に関する2国間協定」を締結し10年延長可能の約3兆円を超える巨額の軍事支援を決めました。
アメリカのウクライナ支援は議会の承認が必要です。ヨーロッパの方は政府が決めれば議会の承認は必要がないようです。あるいは政府の決定を議会が追認するようです。
ともあれ、資金の面ではユーロの巨額の資金援助と併せて完全にロシア対ヨーロッパの戦争に変化しました。
ウクライナはヨーロッパの戦争道具であり、ウクライナ人はEUのためにロシアと戦う傭兵と、実質的に同じです。
ウクライナ人は、EUを守るために戦争に駆り出されて死んでいかなければなりません。
戦場になり破壊され荒れ果てるのもウクライナの国土です。
ウクライナ民族主義者の独裁政権はウクライナ国民を洗脳して戦争に駆り立てます。いつか見た光景ですが、もうこうなると独裁政権が崩壊しなければ、どうにもなりません。

どうして、こんな状況が生まれてしまったのか❓
原因を作り出したのは、元ジョージ・ブッシュ大統領です。元ジョージ・ブッシュ大統領を支えていたのは、ネオコンと呼ばれるグループです。
アフガン戦争、イラク戦争、リビアの内戦介入、シリア内戦介入と次々と戦争や紛争を引き起こして現在まで混乱は続いています。

その元ジョージ・ブッシュ大統領が更に作り出したのが、ジョージアとウクライナをネタにしたロシアとの紛争です。

その後、ここに関与して火種を持続させたのが、バイデン大統領です。ネオコンは、バイデン支持です。

バイデン氏は、旧式の東西冷戦型思考の人物です。ソ連と対立していた時代の思考でしか物事を考えられません。
ソ連(=ロシア)と戦い叩き潰すのが正義だと信じ込んでいます。
そしてアメリカ議会も老害に病んでいます。
引退した元民主党下院議長のナンシー・ペロシは今年83歳です。
『ペロシ米下院議長、民主党の指導部から引退表明 20年近く下院で民主党率いる』
2022年11月18日
https://www.bbc.com/japanese/63672063

81歳まで下院議長を務めて下院民主党を率いていました。

米共和党マコネル氏、上院院内総務を11月に退任へ 「前に進む時が来た」
2024年2月29日
https://www.bbc.com/japanese/articles/cyjk4123vnmo

ミッチ・マコネル氏は82歳です。自身の健康上の不安とトランプが共和党大統領候補に決定したのを受けて院内総務を退任することを決めました。

ウクライナ紛争に危機を生み出し指導してきたのは、このような80歳前後の人々です。
全員、東西冷戦時代の旧式の思考の持ち主です。
ソ連(=ロシア)を叩き潰すのが正義だと信じている人々です。
だからロシアがウクライナに軍事侵攻せざるを得ない状況を作り出して、ロシアの軍事侵攻を引き起こしました。ウクライナの絶対支援を決めたのも、この人々です。ロシアを叩き潰すためです。

ヨーロッパのNATO諸国と協力して強烈なロシアに対する経済制裁を発動しました。その後は、ウクライナがロシアと戦争を続ければ、ロシアは経済的にあるいは政治的に崩壊するはずでした。

これが東西冷戦時代の旧式思考の人々が考えた構図です。
東西冷戦時代なら、これでロシアは屈服するか崩壊するしかなかったでしょう。

しかし東西冷戦時代の旧式思考の人々は、現在は21世紀であり20世紀の東西冷戦時代とは世界情勢が大きく変化していることが認識できていませんでした。

何が違う❓
第三世界の政治力や経済力が20世紀とは比較にならないほど大きく成長しています。
西側で経済制裁をやっても、裏口の第三世界の方には効果がありません。第三世界はロシアの締め付けには全く協力しませんでしたし、ロシアを非難もしませんでした。

西側だけがロシアに経済制裁をしてロシアを非難しても、それは単に西側だけのことです。世界の多くは、それを無視しました。

結果としてアメリカとNATOのロシア潰しは失敗に終わりました。
後には、終わりそうもない戦争だけが残りました。
アメリカは、やや引き気味です。
それを見てヨーロッパは自分たちが戦争を引き継ぐようです。もう後はヨーロッパが、間接的に(ウクライナを傭兵にして)戦争を継続するしか方法がなくなりました。

もう一つ方法はあります。
ロシアと話し合い妥協することです。
しかし西ヨーロッパの金満国を見ていると妥協する気はないようです。
アメリカ抜きで戦争を継続すれば、戦争の勝ち負けの以前にヨーロッパは経済的に崩壊すると思います。

ロシア潰しブーメランが、ヨーロッパの方に戻ってきてヨーロッパを潰すというわけです。
冷静で賢いロシアが、それを見逃すとは思えません。
既に様々な分野でヨーロッパとロシアの戦いは始まっています。
フランスのマクロンは、見かけだけは元気がいいです。
ロイター
『仏大統領、ウクライナ巡り同盟国の「弱腰」不適切と指摘』
2024年3月6日午後 2:17 GMT+91日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/QPOA6CZD65KG3LEBIG4NDCFZRI-2024-03-06/

余り勇ましくは聞こえませんが、進軍ラッパを吹いています。
まあ❓
戦争を止める気がないなら、ロシアと間接戦争をやるのもいいでしょう。

私の予想では、ヨーロッパは経済的落ち込みから不況に向かうと思います。それを打開するためにウクライナ紛争を拡大(ヨーロッパの参戦)すれば、確実にヨーロッパは崩壊します。
マクロンが頑張るほど、そうなりそうな気がします。
日本政府は、ウクライナ紛争への関与は止めて中立になるべきでしょうね❓


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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