「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

フィンランド・ソ連戦争の故事が示すウクライナ紛争の行方<2023年7月

2023-07-24 21:37:05 | ウクライナ紛争

ロシアのウクライナ軍事侵略に始まったウクライナ紛争も1年以上経過して、最早ロシア軍の勝利はおぼつかなくなりました。

冬戦争
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%AC%E6%88%A6%E4%BA%89
継続戦争
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B6%99%E7%B6%9A%E6%88%A6%E4%BA%89

第二次世界大戦当時、スターリンがフィンランドを征服しようとして2度にわたる戦争が起きました。
結論、ナチスドイツのソ連侵攻があり、スターリンの野望は潰えました。

今回のロシアの軍事侵略もそれに類似している部分があります。一人の独裁者が開戦を決めて戦争が始まりました。フィンランドは、弱小であったにも関わらず何とか独立を守り抜きました。

ウクライナ紛争におけるウクライナは、当時のフィンランドよりは、はるかに強力です。大きな違いは、当時第二次世界大戦が勃発していましたので、フィンランドを支援する西側諸国は、いませんでした。フィンランドは、ほぼ独力でソ連との戦争を戦い抜きました。

ウクライナは、西側諸国の全面的な支持と支援を取り付けました。フィンランドよりは、はるかに有利な立場にあります。

そして、ロシアに味方する国はありません。第二次世界大戦当時は、「敵の敵は味方」の論理で連合国からソ連に大きな支援がありました。ソ連がナチスドイツとの戦いに勝利できたのは、それが大きな理由です。

国力比較なら、今のロシアより当時のソ連の方がはるかに巨大です。

つまり、ウクライナ紛争においてロシアが勝利することは、最早不可能です。後は、どのように条件闘争して負けるかの問題です。

第二次世界大戦に例えるなら、ソ連は連合国全部を相手に戦う構図になりました。勝利は、あり得ません。プーチンは、連合国が分裂してロシアに味方する国も出てくると考えたと思います。しかし、連合国は分裂せず団結しました。

フィンランドは、ソ連と和睦するために南のフィンランドの国土の中では豊かな土地を10分の1ほどソ連割譲して涙を飲みました。その代償は、フィンランドの独立の維持です。フィンランドが独立を守るためには、このような譲歩も必要でした。

当時のフィンランドよりはるかに有利な立場にウクライナはあります。ロシアが譲歩しない限り戦争の終結は、ないと思います。ロシアが譲歩しなけば、ウクライナは戦争を継続してロシア軍をウクライナ領から駆逐すると思います。

クリミアは、ウクライナ軍が奪還すると思います。ロシア軍が守り切れるようには、見えません。クリミア橋を爆破されれば、クリミア半島は陸の孤島だからです。

ロシアが、軍事介入して紛争が続いていたドネツク州とルハンスク州の分離独立派を、どうするのかしかロシアには交渉の余地は残されていないように思います。

おそらく1~2か月以内にウクライナ戦線では、劇的なウクライナ軍の突破作戦が展開されると思います。ウクライナ軍は予備の強襲旅団8個旅団を一気にそこに投入するでしょう。その結果、生じるのはロシアの占領地の南部と東部の分断です。その結果が生じると、ロシア軍は圧倒的に不利な立場に追い込まれます。今年は、まだ戦争は継続するかもしれません。来年は、ロシアが戦争を継続するのは困難になると思います。

ウクライナ軍は、突破作戦を敢行するタイミングを見極めているように見えます。

理由は、ウクライナ軍の方に余裕がありすぎるからです。全然、やりませんね?
それは、何かを待っているからだと思います。
待っていたのは、ロシア軍の予備兵力の移動です。



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