「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ワグネルのプリゴジン氏に見るウクライナ情勢<2023年5月

2023-05-30 17:51:32 | ウクライナ紛争

ロシアはウクライナを武装解除するつもりで先進兵器大国にしてしまった──ワグネル創設者
2023年5月25日(木)18時06分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/05/post-101730.php

すっかり西側のメデイアの人気者になったワグネルのオーナーです。色々面白発言が多く、話題になりやすいのですね。同時にロシアの内情やウクライナ戦線の状況が見えることもあります。

バフムトの現状については、関連ニュースとワグネルのオーナーのコメントから、大体推測しました。ホラも結構吹くけれど、本当のことも混じっています。便利な(時々)ホラ吹きおじさんです。

予定通りバフムト市街からは、逃げ出すようです。それは普通でいつまでもバフムト市街でうろちょろしていたくは、ないと思います。ロシア軍には、まともな人は少ないからワグネルと交代してロシア軍が、バフムト市街の守備に就くようです。
どうなりそうか?は、以前の日記で書きました。多分、そうなると思います。そうでなければ、お手柄大好きのワグネル部隊が逃げ出すはずがありません。

ワグネルを世界一の最強戦闘部隊に持ち上げるために、ウクライナ軍を誉めています。世界で最強のウクライナ軍より強いワグネル部隊は、世界一だというわけです。(ロシア軍は、ダメだと言外で言っています)

大体、ほんとのことを言っています。ロシアの軍事侵攻がなければ、ウクライナ軍がこれほど強力にはならなかったでしょう。

その過程で、いつもと同じようにセルゲイ・ショイグ国防相とバレリー・ゲラシモフ参謀総長をこき下ろしています。
代わりに推奨しているのが?
「ショイグとゲラシモフの辞任を要求し、代わりにミハイル・ミジンツェフ大将とセルゲイ・セルゲイ・スロビキン大将を国防省と参謀総長に任命すべきだと示唆した。」

これで、ロシア軍の主流派と対抗派閥が何となく分かります。

ロシアで「革命」起きうる、敗退続けば ワグネルのトップが発言
2023.05.25 Thu posted at 09:49 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35204285.html

この記事では、ベルゴロド州の戦闘に触れています。
記事から引用>
数日前には反プーチンを掲げるロシア人の集団がウクライナに隣接するロシア南西部ベルゴロド州に侵入し、ロシア側が恥をかく事態となった。国内で影響力を持つ軍事アナリストの間でも怒りや困惑が広がっており、プリゴジン氏もロシア軍が「どんな形態であれ対抗する準備が全くできていない」と痛罵した。

「ここで我々が戦争の真ん中で敵であるウクライナ側と近くにいる間、ロシア義勇軍団はやすやすと入り込み、戦車や装甲兵員輸送車で何の反応も受けずに(国境を)突破し、動画まで撮る」(プリゴジン氏)

<引用終わり

つまり、ロシア国防省の大本営(超誇大)発表とは違い実際には、このような状況であったことが分かります。ロシア軍が侵入者を70人殺害して、空爆して大砲で散々に打ちのめして侵入者をウクライナ領に追い返したというのが国防省の発表でしたが、どうも散々に打ちのめされたのは5時間遅れで現場に行ったロシア軍の部隊であったようです。バレルと恥ずかしいから、正反対のことを言ったようです。散々、乱暴を働いた侵入者が戦利品まで持って(空挺戦車)意気揚々と引き上げたのが実際のところのようです。

更には、「革命」のリスクまで丁寧に指摘しています。これも実際、その通りだと思います。そのような雰囲気がロシア国内で生まれつつあると言うことでしょう。

占領したウクライナ領では、戦っていますが?
ウクライナとの国境付近は、スカスカである事が判明しましたから、ロシア政府を打倒する勢力は今後、積極的に越境攻撃を仕掛けるでしょう。
つまり?

ロシアの守備、衛星画像で明らかに ウクライナによる反撃を前に
2023年5月23日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-65679688
画像
https://ichef.bbci.co.uk/news/800/cpsprodpb/13801/production/_129837897_russiansatellite2.jpg

この図によるとロシア・ウクライナの軍事的境界線と国境線に延々と塹壕と対戦車妨害物を設置したようです。だから、国境の守りは大丈夫だと思っていた節があります。守備するロシア軍がいなければ、普通に越境できます。

しかし?国境線の部分だけで700km~800kmはありそうな長い部分を、塹壕と対戦車妨害物だけで守ろうと考えるのは、机上の空論に過ぎると思います。大体、ロシア軍はこんな事ばかりやっていますね?

等々、ワグネルのオーナーの半分ホラ話を丁寧に聞いていると色々な事が分かります。



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