「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ポクロウシクPokrovskにウクライナ軍が3個旅団を増援に派遣との情報<ウクライナ紛争2024/09/07

2024-09-08 14:00:11 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.09.07 17:30
東部ポクロウシク方面でウクライナ軍が反撃 3個旅団が増援、ロ軍の攻勢やや鈍化
https://forbesjapan.com/articles/detail/73556

ほぼ投げ槍状態だったForbesのライターDavid Axe氏がやや状況が改善するかもしれない様子を書いています。
氏によると応援で派遣されたのが・・・
国家親衛隊の第15作戦任務旅団(通称「カラダフ旅団」)⇒セリドベで戦闘中
第12特務旅団アゾフ(通称「アゾフ旅団」)
陸軍の第93独立機械化旅団
どれも「各旅団は最大2000人規模で数百の重装備を保有する」とされ、いわゆる機械化旅団の構成でそれなりの戦闘力は持っていると思います。
氏の推測ではウクライナ軍は、4〜5個の旅団を予備部隊を保有しており、ここから3個旅団を増派したようです。
さすがに何もせず見殺しには出来ないという事でしょう。

またウクライナのシンクタンク、防衛戦略センター(CDS)の6日の作戦状況評価
⇒「来るポクロウシク戦は、2024年の南西作戦域における敵の攻勢作戦のヤマ場になるだろう」

キレイにドネツク州の他の戦場は無視しています。
ポクロウシクPokrovskに焦点を当てて、他は無かったことにしようという考えが、露骨に見えます。
大体、ウクライナの参謀本部も同じ考えだろうと思います。
ポクロウシクPokrovskの陥落を遅らせて、時間稼ぎをしようと言うことだと思います。
目先の批判を封じるだけですけれど。

大体、これがウクライナ万歳筋の考え方だろうと思います。

David Axe氏もシッカリ!逃げの余地を残しています。
『装備の整った新鋭部隊がセリドベに投入され、反撃に乗り出したことで、不可避と考えられていたポクロウシク陥落の可能性は、現時点ではやや後退したように見える。』
万歳サイトでもこの程度の評価ですから、はっきり言ってここに至っての3個旅団増援は、ドネツク喪失の言い訳に過ぎないと思います。

その前のDavid Axe氏の記事
2024.09.02 16:00
ウクライナはポクロウシクを救えるか 主塹壕線わずか1本、頼みの綱の精鋭旅団は疲弊
https://forbesjapan.com/articles/detail/73433
2024.09.01 09:00
ウクライナが東部のポクロウシク方面に増援部隊を投入 現状は「焼け石に水」か
https://forbesjapan.com/articles/detail/73416

※これがシルスキー&ゼレンスキーの主張の根拠です。
2024.09.6
シルスキー総司令官、ポクロウシク方面で敵の前進を食い止めること成功
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/general-shirsky-succeeds-in-halting-the-enemys-advance-in-the-pokrovsk-area/

※しかし現実は、アウデイーイウカの西の郊外から激しい戦闘を続けてきたロシア軍が、予定地域まで進撃したので一旦停止して、部隊の休養や交代、あるいは補充や補給を行っているところだと思います。
ロシア軍の方も戦い続けており、それなりに損害も出ているでしょうし攻撃部隊は疲弊しきっていると思います。

※だからロシア軍は、ポクロウシクPokrovsk方面では現在進撃を停止中です。
セリダブSelydoveも現地軍が、やり合っていますがそれほど急激に攻める心算はないと思います。むしろ現在位置を確保することを優先するでしょう。

傾向としてロシア軍は、活発にあるいは激しく攻撃する時期と、アイドリング状態に入りしばらく休む時期がはっきりしています。
今、このエリアは休養中と言うことだろうと思います。
ウクライナが3個旅団増援部隊を送ったこととは無関係な事前の作戦計画であろうと思います。

★ウクライナ側の見通しもピントが狂っています。
「来るポクロウシク戦は、2024年の南西作戦域における敵の攻勢作戦のヤマ場になるだろう」
★全然、違います。
ポクロウシクPokrovsk攻撃は、大きくても単なる1拠点の攻撃にすぎません。
ロシア軍が計画しているのは、中部ドネツク~南部ドネツク全体の攻撃と占領です。単にポクロウシクPokrovskだけを問題にしてるのではありません。

私の表記を使えば・・・・
ヴォブチャ川~クラスノホリフカ方面
バフムト~トレツク方面
チャシブ・ヤルChasiv Yar方面
南ドネツク戦線ヴフレダルVuhledar方面
クピャンスク戦線オスキル川東岸方面

記事になっている戦場は、これだけあります。
ポクロウシクPokrovskは、重要ですが1拠点にすぎません。そして10km以内までロシア軍が進撃していますから防衛戦を戦ったところで、やがて包囲されます。
一旦、ロシア軍の総攻撃が始まれば何か月もちこたえるかの話にすぎません。

私の考えでは、ポクロウシクPokrovskの後方に突貫工事で防衛ラインを建設するべきだと思います。
ポクロウシクPokrovskの西には、防衛拠点になりそうな大きな市街地も地形もありません。
これを心配するべきでしょうね❓
(賄賂や汚職で要塞建設を胡麻化してはダメです。ポクロウシクPokrovskの要塞建設でもかなり手抜きがあったと言う話が、既にあります。と言うより真面な要塞が建設された方が少ないと思います。)


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


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