「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

メデイアの記事では分からないインド・マニプール州の民族紛争<2023年8月

2023-08-30 17:41:32 | 東南アジア~西アジア

復讐の悪循環、長期戦覚悟の民兵 印北東部マニプール
2023年8月27日 9:00 発信地:チュラチャンプール/インド [ インド アジア・オセアニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3477407

マニプール(Manipur)州の多数派民族のメイテイ族が自分たちの支配を拡大しようとしたのが事件の発端だとする報道もあります。
少数派のクキ族は約16%の人口です。他にもいくつか少数民族がいます。

この地方の民族紛争は、昔からのようです。今に始まったことではなくて、たまたまキッカケがあって激化したと言うことのようです。

『インド北東部州の分離独立派、英国で亡命政府樹立 一方的に独立宣言』
2019年11月3日 20:38 発信地:ロンドン/英国 [ 英国 ヨーロッパ インド アジア・オセアニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3252846

数十年にわたって暴力沙汰が日常と化しており、メイテイ、ナガ、クキ、パンガルと言った民族がいることが分かります。
「マニプール国家評議会」と言う亡命政府が2019年に組織されました。本来、この地域はインドではなく独立した地域と言うべきです。インド政府は、最大勢力であるメイテイ族を利用して、それ以外の民族を(地方の)政権から排除しようとしたのが、紛争が激化した理由であろうと思います。

(インド・マニプール州)
部族衝突3カ月、収束見えず 「法も秩序もない」、北東部で150人死亡―インド
2023年08月04日07時08分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023080300733&g=int&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit

ワールド
2023年7月30日8:36 午前5日前更新
アングル:頻繁なインドのネット遮断、女性の人権侵害を助長
https://jp.reuters.com/article/india-internet-women-idJPKBN2Z8085

インド政府軍を送って鎮圧することも難しい部分があります。どちらかに加担すれば、もう一方を武力で弾圧することになります。更に難しい事情があります。

公安調査庁
ナガランド民族社会主義評議会(NSCN)
https://www.moj.go.jp/psia/ITH/organizations/SW_S-asia/NSCN.html

1980年1月、ナガ人による独立国家樹立を目的として設立された武装組織があります。離合集散を繰り返しながらインド政府と武装闘争を断続的に繰り返しながら、現在は停戦合意が続いていて停戦状態にあります。

もし、今回インド政府がメイテイ族に加担すれば停戦条件に違反するかもしれません。そうなると、現在はクキ族とメイテイ族の武装民兵同士の抗争ですが、ここにナガ族の武装組織まで介入してくる危険性があります。

そのためインド政府は、インド軍を送り込んでクキ族を武力弾圧することが、出来ない事情があります。

インド・マニプール州の民族紛争には、このような歴史と背景があり、簡単に収束できるようなものではありません。1949年インドがイギリスから独立を勝ち取った当時から続いている紛争です。暴力と憎悪と復讐の積み重ねがあります。それが簡単に解決するはずが無い事は、理解できます。


(タイ)謎の像「クルー・ガーイゲーウ」を巡る論争?<2023年8月

2023-08-25 17:37:13 | 東南アジア~西アジア

動画:四つ星ホテル前に黒い像出現、物議に タイ・バンコク
2023年8月22日 11:42 発信地:バンコク/タイ [ タイ アジア・オセアニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3477939?cx_part=common_focus

そもそも何なのかが分からないのが議論の元です。バンコク市内には、大小さまざまな祠や像が無数にあり、供物を捧げたり祈ったりする人も多いので、そのうちには分からないのもあるようです。小さな祠なら多分、気にも留めないのでしょうが、今回のは巨大で威圧感もあります。

「何なんだろう?」

「御利益があるという人がいる」
「何かを崇拝するならば、仏教の教えに即していなければならない」
『同協会は、信者らが像にいけにえの動物を捧げようとするなど「普通ではない」儀式を計画していると主張』

諸説
民間神話に基づいているが(らしい)
「シャーマンだという説」
「クメール王朝の王の教師だったという説」

何だか分からないのは事実のようです。
分かることが一つあり・・
『ホテルのチャーリー・ノッパウォン・ナ・アユタヤ代表は、像が設置されるまでホテルの経営状態は良くなかったが、「像が設置されて以降、今年末まで9割部屋の予約が埋まっている」と話した。』

と言うのは、確かなようです。

タイのお正月
お供え物の人形と思ったら猫…タイから新年の便り
2021年1月3日 21:50 発信地:バンコク/タイ [ タイ アジア・オセアニア ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3324340?cx_part=related_yahoo
祠の中に鎮座しているのは?
ネコですね?

猫は、タイの十二支では「ウサギ」の所に入っています。だから、タイは今年は猫・年です。今年、タイに行けば縁起物の猫グッズが買えると思います。タイ旅行に行く人は、12年に1度の猫グッズを買うといいですね?

結局、ホテルの敷地に作られた巨大な黒い像は何なんでしょうね?
タイ旅行に行く人は、調査して報告してください。