猛烈に感動した！

今日は剣道の昇段審査の日でした。
仕事が忙しく諦めかけていたのですが「目標を掲げよう」という思いで、
滑り込みで申し込み、2週間で備えました。

35年ぶりに剣道を再開して一年ですが、審査となると全くゼロからのスタートです。
高１で挫折した僕が受ける段位は２段、中高生でも取れる段位です。
同世代の仲間はすでに６段や７段もいますから、まだまだずっと下です。

審査会場に着くと予想していたとおり１００名を越す２段の受験者はみんな中高生、
僕はもちろん最年長！　一人だけ浮いている中年です。
それでも恥ずかしいという感情はありませんでした。

昇段は学科、実技（二試合、日本剣道形）の３つで審査されます。

試合はスピードでは高校生にかなわないので、
とにかく声を出し、気合を入れ、堂々と勝負することに徹しました。
勝ち負けが審査の対象ではありませんが、負けた気はしませんでした。

竹刀は桜木先生から頂いたものを使いました。

この竹刀には先生自ら手彫りされた「一芸通万芸」の文字があります。

日本剣道形は一番時間をかけて桜武館の先輩方、
特に桜木はるみ先生に細かく指導していただきました。
今日、他の選手の演技を見ながら
いかに日頃から自分がレベルの高い指導を受けていたのかを実感しました。

こんな緊張したことは最近ではあまりなく、短時間でしたが疲れました。
道場の先輩もこんな僕のために休日返上で付き添ってくれました。
そして結果発表・・・無事合格しました。

午後から仕事があったので、先生方に挨拶もできず会場を後にしました。
その後すぐ桜木先生ご夫妻から電話がありました。
「尚志・・・試合をずっと見ていたよ。５０歳過ぎの男が高校生相手にプライドも捨て無心でよく頑張った、
　立派だった。」と褒めてくれました。


なんだか猛烈に感動しました。

特に段位がほしかったわけではありません、
ただひとつのことをやり遂げた実感が少しずつ沸いてきました。

この一年、本当に剣道をやってきてよかった。
常に身体を張ってご指導いただく桜木先生ご夫妻、そして桜武館の仲間たちにただただ感謝です。

これから３段を取ろうと思うと２年後、４段はさらにその３年後、
５段を取ろうと思ったら６０歳を超えてしまいます。
でも目標は持ち続けたいと思いました。

とりあえず次の目標は試合に出ること・・・か。