今日も講演会に出席、那覇市内のホテルが会場。講師は建築家の隈研吾(くま・けんご)氏で演題「地球を元気にする建築」、パワーポイントで網羅された建築作品は国内に留まらず海外での実績も華々しい。講演で一貫して主張されたのは・・日本の建築は場所に敬意を表し自然との共生・調和を図るということ。東京表参道のルイ・ヴィトンジャパンビルの設計を手がけた時は木材を駆使する手法がフランスのオーナーに採用されたそうですが、木材ということで東京都の建築許可が下りない・・考えた末に木材にスプリンクラーを設置する案でクリアしたとか、高知から愛媛へと抜ける所謂・竜馬脱藩の道沿いに茶堂の設計を依頼された際には屋根全体の茅葺きを提案。これも行政の許可が下りないので茅葺きに窓を幾つも据えつけるアイデアでクリア。これにより施工主と建築家との間に揺るぎない信頼が生まれると・・・。リニューアルする東京の歌舞伎座については従来の建物の外観を踏襲しつつ、歌舞伎関係者の依頼を取り入れましたとの弁。曰く、大間(おおま・ロビーに相当)に漆調の赤い柱は建築家の発想からすればウ~ン?ですが、伝統文化の継承を考慮して何本もの赤い柱が立つそうです、落成の暁には。築地に建つ松竹ADKビルもこの方の設計なのですね。
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