酷暑の季節でも、この樹木は青々と緑葉を湛えて枯れることを知らない。フクギは在来種であろうか?浦添市西原の民家の軒先に佇む2本は市の景観賞を得ている。所変わって本部町備瀬集落、古くから立ち並ぶ多くのフクギ並木が集落を台風や災害から守ってきた。その集落は格好の観光名所らしく、急増するレンタカーなどが連日のように押しかけていて、住民の通常の生活を脅かしかねないと新聞報道にあった。確かに理解できる、なんら地域に利益をもたらすわけでも交流が深まるわけでもない一過性の観光客の好奇な視線に晒されて、あげくのはては駐車場を勝手に占領されて、通行の不便をかこったり、これはいただけない話だが、ゴミのポイ捨てがあるときたら、これはもうマナーの厳守を呼び掛けるしかない。本部のワルミという史跡が同様の理由で地域から出入り禁止の措置と相成った。マナーありきの観光ですよ、観光客さん。守ろうね、大切な地域の財産、文化、歴史、伝統。