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北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシア モンスター大型母船”フセヴォロド・シビルツエフ“ 南クリール海域で2万3,000トン原魚処理

2022-12-08 04:59:57 | 日記

 

2022年12月08日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[ロシア モンスター大型母船”フセヴォロドシビルツエフ“ 南クリール海域で2万3,000トン原魚処理]

今年2022年漁期、ロシア沿海地方大手“ドブロフロート”(Доброфлот)社所属で世界最大の加工母船の内の1隻、3万2,000トン級”フセヴォロドシビルツエフ“(Всеволод Сибирцев)は、南クリール海域のイワシ・サバ操業の原魚受け入れに着業し、当該魚種に加え、スケトウダラ、マグロを対象に2万3,000トンを処理、製品は缶詰3,000万缶、冷凍製品3,500トンの出来高となった。

同年8月20日に出港し南クリール海域に入っていた。

フセヴォロドシビルツエフ“は当該海域での受け入れを完了、北上し、現在、オホーツク海でのスケトウダラ、ニシン操業に着業している。

報告担当者:原口聖二 フセヴォロドシビルツエフ“は日本の公海サンマ操業受け入れ実績加工母船

 

(関連過去情報)

 

2020年09月24日 北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[モンスター大型母船“シビルツエフ”南クリール海域イワシ・サバ操業 2,500万缶]

昨年2019年まで、日本漁船などの北太平洋上公海サンマの受け入れを行っていた、ドブロフロート社所属の世界最大の加工母船の内の1隻、3万2,000トン級の”フセヴォロド・シビルツエフ“(Всеволод Сибирцев)は、今年2020年漁期、サンマ操業をあきらめ南クリール海域で展開されるイワシ・サバ漁業に直行した。

当該航海は同年6月14日から開始され、この3ケ月間のイワシ・サバの缶詰生産は2,500万缶に達した。

ここ数年、公海上の外国漁船のサンマ原魚の受け入れ事業を完了した後、当該漁業に着業していた。

製品には"スデラノ・ヴ・モーレ:洋上生産“(Сделано в море)のブランド名が付せられる。

”フセヴォロド・シビルツエフ“は、南クリール周辺海域で操業の後、同年10月、オホーツク海へ北上、Bシーズンのスケトウダラ・ニシン操業の受け入れに着業することになる。

”フセヴォロド・シビルツエフ“は、缶詰製品等を洋上で生産するため、1989年にフィンランドで建造された。

同様のタイプの大型加工母船は、1988年から1989年にかけ、フィンランドの造船所で3隻建造された。

”ソドルジェストヴァ“(Содружество)ПЗ-2301、”ピョトル・ジチニコフ“(Петр Житников) ПЗ-2302、そして、この”フセヴォロド・シビルツエフ“(Всеволод Сибирцев)ПЗ-2303で、”フセヴォロド・シビルツエフ“は、2011年12月以降、ギリシャ登記の会社によって、リベリア船籍、船名を”HAINAN BAOSHA 001”として管理運航され、中国漁業へ投入された後、2014年にロシア漁業に復活した。

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