黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

2004-05-22 23:08:08 | Weblog
本日、小泉総理大臣が平壌を訪問し某将軍さまと会談しました。会談の中身などは事前の折衝で決まっており、それを最後つめる程度だったのでしょう。さらなる関心ごとは拉致された方々の安否でした。

NIKKEINETの記事

予想通り、拉致被害者のご家族のみの帰国となってしまい、さらには曽我さんの家族は帰国を見送るという事になってしまいました。この会談を日本人拉致という観点のみに絞るならば失敗であったといわざるを得ません。

夕刻より、それぞれの方の会見がありました。曽我さんが気丈そうな様子で、しかし隠しきれない悲しみの元、会見に臨まれました。

ずっと気を張っていられたのでしょう、同席の方から励ましとも慰めとも取れる言葉が出ると、温いしずく、心のぬくもりに酔った温めらた涙が曽我さんの目元に光りました。私も思わず、涙を流してしまいました。

美しいとき、悲しいとき、涙は流れます。人の意識とは別のところで涙は流れます。人がケモノではない証拠として涙は流れます。

近頃、涙を流されましたか?コマーシャリズムによらない、本当の涙を。
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2004-05-21 12:49:53 | Weblog
今週末、台風の上陸もささやかれていましたが、気象庁の甘い見通しだったのか、無事上陸することもなく健やかな皐月晴れを味わうことが出来そうです。

さて、またしても私事なのですが、非常に甘いものが好きです。甘いものといえばすぐお菓子を思われる方も居るかもしれませんが、それに限らず甘いものが好きです。

「美味い」という言葉の語源は「甘い」(うまいと打って変換されると甘いも候補に上がってきます)です。昔、甘味が野山の果実などに限られていた頃、砂糖などは大変な貴重品であったのでしょう。それだけに口にしたときの至福感は、現代とは違う、格別なものがあったに違いありません。

その時の感情の影響かどうかはわかりませんが、食べるもの以外にも甘いという形容詞がつく場合が数多くあります。「甘い時間」、「甘い誘惑」、「甘い情事」など。単なる名詞を幸せに導きます。また「不幸」や「痛み」などの尖った言葉に付けるとその言葉本来の意味とは違った、微かに爽やかな心象を漂わせたりもします。

物質的な甘さは十分にあるこの時代も、言葉が持つ「甘さ」の香りは不足しているのではないだろうか、殺伐とした世相にそんなことを感じます。
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物事は、突然

2004-05-19 16:49:31 | Weblog
初めての方もそうでない方もこんにちわ。
私も世の中の皆様方がなさり給うというぶろぐなるものを始めてみんと筆を執ってみました。どれほど頻繁に更新できるかはわかりませんがよろしくお願いいたします。

初回なので私事をひとつ。趣味としてつたなくも物書きをしております。まあ、物書きといいましても世界一短い詩である短歌から大河長編作品まで随分といろんな種類があるのですが、私は短歌と短めの話を書いております。いろいろと思考をめぐらすのはもともと好きな性分で割と長くしておりますが、実際に文字に現したり、人様にご覧いただくのはつい最近になってからです。いつぞやは世に出れれば・・・なんてあつかましくも思っていますが。

たいていこういう事を書くと「尊敬する作家は?」なんて話になりますが、正直、私はその人を語るところまで行っていません。短歌なんていってますが、御高配から言うならばただの文字遊び程度に過ぎないと思います。ですからいつぞや、そんな方々の末席の末席に甘んじることが出来れば・・・お話することも許されるでしょう。

ちなみに「好きな作家」は太宰治と江國香織です。分野は異なりますが塩野七生も好きです。特に彼女の作品、「ローマ人の物語」は複雑さを露骨に現し始めた今の世の中に、随分と役立ちそうな事が盛り込まれています。文庫版も出版され、図書館などで見かける可能性も高く思いますので、ぜひご覧あれ。

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