黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

高野山

2006-08-27 21:08:31 | Weblog
関西にはこういうチケットがあります(と言いつつも、近畿以外で
発売しているこのチケットの方が融通が利くのですけれども)。
青春18切符の関西私鉄版と言ったところでしょうか。

地元の友人に誘われて、今回始めて購入しました。期間中に
2度使い、後1回分残っていました。期限が八月末まででしたので
この週末が最後の使い時でした。

北の端(比叡山)と南の端(和歌山)は行きましたので、今回は
東の方の高野山にすることにしました。ただ友人とは日程が
合わず、今回は一人、自由気ままに。

目的地は高野山だけでしたので、出かけも遅く10時くらいに。
電車を乗り継いで、高野山に向かう電車が出るターミナルには
丁度お昼くらいに到着しました。ターミナルビルに入っている
百貨店でビールと中華詰め合わせ(シュウマイ、肉団子、海老
てんぷら)を買って、電車に乗り込みます。

サロンシートではなく普通のベンチシートでしたが、若い子が
持つような恥じらいなど風の前の塵に同じとなってしまった私、
エビスのプルを抜き、中華詰め合わせを口に運びます。

しゅうまいって、どうしてこんなにお酒に合うのだろう。

路線は高野山まで1本なのですが、途中2度乗り換えました。特に
最後の一本は山間を螺旋状に登っていくようなルートでしたので、
眼下には深い谷底や渓流が望めました。いや、絶景絶景。

・・・殆ど本を読んでいましたから、ベストポジションは逃した
かもしれないけれど。

終点の駅でさらにケーブルカーに乗り換えて、山頂へ。
このケーブルカーも結構な傾斜角度があり、先頭ではなかったものの
中々の迫力がありました。そしてふと気付く、エアコンが付いていない
ことに。この日も市中は36度(体感はそれ以上のはず)まで上昇して
いました。それを微塵も感じさせない爽快さ。なるほど、お金持ちは
山の上へと避暑に出かけるわけです。

私の勝手なイメージで、駅を降りれば目の前にお寺があると思って
いましたが、そこそこに「町」なのですね・・・もっと厳かな場所と
思っていました。言うなれば巨大な「門前町」。世界遺産に登録される
ほど、有名な観光地なのですから至極当然といえば当然なのですけれど。

「地獄の沙汰も金次第」という言葉が脳裏に浮かびました。それでも
金剛峰寺の襖絵は素晴らしかったですし、ところどころにある音が
かき消される静寂の場所も魅力的でした。大門近辺から望める連綿と
続く紀伊の山々も、東山魁夷の日本画のようにゆたりと、心伸びやかに
なる眺めでした。

冬に来るとまた違った風情があるのでしょう。雪なども積もるので
しょうね・・・また、冬に来なければ。

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2 コメント

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Unknown (・×・)
2006-09-04 21:59:58
赤い御堂が冬になると雪の上で燃えます。

なんて・・・。



夏の避暑にもいいですが、やはり冬が美しいのでは

ないでしょうか。



ですので、是非冬にお戻りくださいね。一緒に

世俗の願望携えてまいりましょう 笑。
返信する
高野山 (Mee)
2006-08-28 19:39:59
比叡山と鞍馬が結構お気に入りだったのですが、

高野山には行きたい、行きたいと思いつつ、未踏です。



法隆寺も行ってみたいなぁ。
返信する

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