黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

怖い夢を見たんだ

2009-01-13 23:04:21 | Weblog
昨日は悪夢を見ました。

予兆はあったのです。いつもなら布団に入れば5分で眠れるのに、
どれほどに時が経ってもなかなか眠りに落ちなかったのです。
仕舞いには金縛りにはなるわ、逆上せてはくるわ。焦るつもりも
ないのに焦り、ただ夜が更けていくのに任せるしかないのです、
こうなると。

それでも眠りはやってきます。ごく浅く、あまりに現実に近い、
眠りともいえない眠り。まだ白昼夢の方が遥かに深い眠りの
様に思います。こういうとき、必ず悪夢を見ます。私の悪夢に
欠かせないのは虫。それも一匹一匹のディティールが学術書の
ようにはっきりとした大量の虫です。虫があふれて、こちらに
迫る、野であろうと家であろうと大量に押し寄せる、虫、虫。

深く眠れるわけも無く、空は白み、夜は明けます。ですから、
今日は終日、睡魔と疲労に苛まれていました。

起きてみる悪夢、それは私にとっては疲労がまさにそれです。
為そうとするを打ち崩し、為さざると善しとしてしまう、蓋。
蓋はそう簡単に開けられるもなく、何日も何日もかけて、少し
ずつ開けていく他無いのです。

今まで、疲労自体は存在していたのでしょう。仕事にしろ何に
しろ。でも何かを支えにして、それをこなしていたのです。でも、
夢の悪夢がその存在を教え、昼の悪夢が目を覚まし、とても
不機嫌で悲しくて、ただ疲れ果ててしまった私がいる。

せめて天道虫の一匹でもいたのなら、いい夢と思えただろうに。
もしかしたら、何かの幸先であると思えたのに。たとえば、
申し込んだ求人の結果であるとか。

何だか、疲れてしまいました。どうしてだろう。
でも、悪夢は優しい顔をして、その事実を教えてくれます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする