黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

四曲

2006-07-22 22:26:26 | Weblog
今日の夕飯は父と母と3人で外食しました。

その帰り道、父が「カラオケに行きたい」と言われた
ので、1時間だけ寄って行くことにしました。父とは
初めてのこと、母と行くのも数年ぶりのことです。

この歳で親の前で歌うのも恥ずかしい事ですので、
拒もうと思えば拒めたのですが、一度行っておけば気が
済むだろうと思い、誘いに乗ったのです。

以前より、父の歌は酷いと母から聞いていましたので
どれほどのものかと考えていたのですが、想像程では
ありませんでした(上手いとは言えないけれど)。

なんだか「家族」な光景です。腹に抱えているのが
それぞれ違うから何ともいえませんけれども(抱えて
いるのは私だけかもしれないにしても)。

なんだかソワソワしました。慣れない肌触りの空気と
親の前で唱歌を披露する事とで。

これが一般的な「家族」の肌触りなのでしょうか。

ちなみに私が歌ったのは

・10years
・悲しいね
・Good Morning-call
・I'm Proud

昨日朝まで歌って、さらにはお酒を飲んでいたにも
かかわらず、よい感じで歌えた様に思います。
コメント (2)
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薄命

2006-07-22 18:25:42 | Weblog
昨日のお昼休み、珍しく自宅から手弁当を持参せずに
いたので職場近くで食事を済ませました。食後、
まっすぐ職場に戻るのも詰まりませんので、書店に
立ち寄りました。

小説、歴史物を物色し、IT関係を物色して、最後に
画集のコーナーへと向かいました。

マグリットの画集で良いものは無いかと物色していると、
一冊の画集が目に入りました。

石田徹也遺作集

石田徹也さんというかたの画集です。

天才とはこの人のために用意された言葉ではないのでしょうか。
ページをめくる手が止まりません。何故このような素晴らしい
方を今まで知らなかったのかと言う無知への恥ずかしさと、
才能が溢れこぼれていることへの嫉妬心のようなものがこみ
上げてきました。

一通り読み終えたとき、久しぶりの充実感を感じました。

遺作集ですので、彼自身は既にお亡くなりになられているのですが、
31歳での早世であったようです。これほどの才能を誇りながら、
もう絵筆を走らすことの出来ない無念さはどれほどのものでしょうか。
もうこれ以上、彼の新作を見せていただくことが出来ない世の中の
それもそうでしょうけれど、彼自身のそれは言葉に表せない程のもの
では無いでしょうか。

才能ある人は早世されます。

自分に世を轟かせる才能がないことは、ある種の「生存フラグ」として
喜ぶべきことのような気がいたします。
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