ヤマケイのカラー名鑑のころはよかったです。
ツバのあるのがナラタケで、ツバのないのがナラタケモドキでした。
実にわかりやすい。
バイオロジカルスペシースとか生物学的種とか言いはじめたのは、
つい、このあいだのことのように思えてしまいます。
最近は、ナラタケがやたらとややこしくなってしまいました。
私はさっぱりです。
太田さんの交配試験を用いた日本産ナラタケ属菌の生物学的種の判別方法
ナラタケ属菌の生物学的種がはじめて明らかになったのは1970年代とのこと。
けっこう昔? ですね。
6月27日、土浦の亀城プラザで用事をすませたあと、
森林総研によって、服部さんとA定食450円を食べました。
太田さんからは、
「日本におけるナラタケ属菌について」FOREST PESTS VOL.48 No.3 (No.564) 1999
の別刷りをいただきました。それを参考にして、次の表を作成しました。
つばのあるタイプ

2006年6月11日 栃木県
ツバのあるのがナラタケで、ツバのないのがナラタケモドキでした。
実にわかりやすい。
バイオロジカルスペシースとか生物学的種とか言いはじめたのは、
つい、このあいだのことのように思えてしまいます。
最近は、ナラタケがやたらとややこしくなってしまいました。
私はさっぱりです。
太田さんの交配試験を用いた日本産ナラタケ属菌の生物学的種の判別方法
ナラタケ属菌の生物学的種がはじめて明らかになったのは1970年代とのこと。
けっこう昔? ですね。
6月27日、土浦の亀城プラザで用事をすませたあと、
森林総研によって、服部さんとA定食450円を食べました。
太田さんからは、
「日本におけるナラタケ属菌について」FOREST PESTS VOL.48 No.3 (No.564) 1999
の別刷りをいただきました。それを参考にして、次の表を作成しました。
つばのあるタイプ
Armillaria gallica Marxm. & Romagn. ワタゲナラタケ(ヤワナラタケ) | 広葉樹。北海道から九州まで全国に広く分布。地面や地面に埋まった材などから発生し腐生的生活をしていると思われる。他種より秋の早い時期に発生。 トドマツ、アカマツ、カエデ類、ウダイカンバ、コナラ、コナラ類、カキ、ダケカンバ、ヤチダモ、シウリザクラ、ツチアケビ、オニノヤガラ。 |
Armillaria nabsnona Volk & Burdsall ヤチナラタケ | おもに広葉樹。傘の中央部が突出し表面に粘性を帯びる点が他のナラタケ属菌と異なる。川沿いの湿った場所に発生。 コナラ類、ニワトコ。 |
Armillaria ostoyae (Romagn.) Hrink オニナラタケ(ツバナラタケ) | おもに針葉樹。北海道から本州中部にかけての冷温帯に分布。針葉樹に病原性が強い。子実体は、他種に比較して大きく、永続性の厚い膜質のつばをもち、つばの縁が褐色に縁取られるのが特徴。 トドマツ、モミ類、カラマツ、トウヒ、アカマツ、カエデ類、ウダイカンバ、ダケカンバ、カンバ類、ミズナラ、コナラ類、ハルニレ、オニノヤガラ。 |
Armillaria cepistipes Velen. クロゲナラタケ | おもに針葉樹。A. gallicaよりもやや標高が高い場所に分布。北海道から本州にかけて広く分布。病原性は弱いようである。 カラマツ、カンバ類、カツラ、ブナ、ミズナラ、コナラ類、ツチアケビ。 |
Armillaria mellea (Vahl.:Fr.) Kummer subsp. nipponica Cha & Igarashi ナラタケ | おもにヒノキ。広葉樹に病原性が強い。5~7月頃と晩秋の2回発生。秋の発生時期は他の種に比較して遅い。傘の色が黄~淡い黄褐色で時に全体がほぼ白色であり、永続性の厚いつばをもつ。他のナラタケ属菌と異なり、担子器の基部にクランプを持たない。 ヒノキ、クロマツ、イタヤカエデ、カエデ類、トチノキ、クリ、カツラ、ブナ、ミズナラ、コナラ、コナラ類、ナシ類、サクラ類、アラゲアオダモ、ツチアケビ。 |
Armillaria sinapina Berube & Dessureault ホテイナラタケ | おもに針葉樹、寒冷地。北海道に分布。広葉樹の枯死木や生きている切り株や根から発生。子実体の柄の基部が球根状に著しくふくらむ。 ミズナラ、ハルニレ、ヤチダモ、ムシカリ、オノエヤナギ、オニノヤガラ。 |
Armillaria singula Cha & Igarashi ヒトリナラタ | 北海道に分布する日本特産種。標高の低いところに分布。腐生的生活。 トドマツ、ヤチダモ、オニノヤガラ。 |
Armillaria jezoensis Cha & Igarashi コバリナラタケ | 北海道に分布する日本特産種。標高の低いところに分布。腐生的生活。 ミズナラ、ハルニレ、オオヤマザクラ、オニノヤガラ |
Nagasawa E group キツブナラタケ (未記載) | おもに広葉樹。本州のみで採集された。病原性は弱いと考えられる。 メタセコイア、カエデ類、ムクノキ、クリ、カツラ、ブナ、ミズナラ、コナラ類。 |
Armillaria tabescens (Scop.) Sing. ナラタケモドキ | おもに広葉樹。低標高に分布するようである。衰弱している、あるいは枯死した広葉樹の根元や根から子実体の発生が見られるため、病原性がある可能性もある。発生時期は7月~8月初め。 コウヨウザン、ウメ、ヤマザクラ、ソメイヨシノ、シダレザクラ、サクラ類、アラカシ、クリ、コナラ、コナラ類、ネジキ、マテバシイ、ユーカリ、ツバキ、ツチアケビ。 |
Armillaria ectypa (Fr.) Sing. ヤチヒロヒダタケ |

2006年6月11日 栃木県
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はじめまして、acer008と申します。トラックバックして頂きまして有難うございました。ナラタケ(広義)はもう発生しているんですね。私事ですが、一昨年、デパートでスエーデン産のナラタケの缶詰を購入したことがあります。色々なゴミ(ヨーロッパブナの葉)が入っていてとても驚きました。その時は、試しにと思ってそのまま食してしまいましたが、そういえば、ツバがなかったよなぁーと思い出しました。今思えば、胞子くらい検鏡しておけばよかったですね。また、勉強させてください。失礼いたします。
少しぐらいはみておかないとなぁと思っています。
青森の図鑑は、いろんなナラタケが載っていてすごいですね。
ナラタケの缶詰ですか。そんなものあるんですね。
ナラタケのツバは、消失しやすい種もあるでしょうから、
缶詰だと、どうなんでしょうね。
ナラタケの写真が撮れたらアップしますので、楽しみにしていてください。
秋にならないとだめかもしれないけど。
の喬木村で採取しました。根元が膨らんでいるきのこで、枯れ木に生えていました。ホテイナラタケは北海道に分布となっていますが、長野県でホテイナラタケの発生は、珍しくないのでしょうか。ご存知でしたら教えてください。
もうしわけありませんが、ホテイナラタケの分布はよくわかりません。
ただ、ナラタケの調査もそんなには進んでいないかもしれないので、
北海道に分布となっていても、そんなに気にする必要はないと思います。