KINOKO WEB

きのこ関係です。ときどき植物。

Hydropus

2005-09-30 | きのこ 白バック
てっきりクヌギタケ属かと思ったのだけれど、ニセアシナガタケ属 Hydropus だそうだ。
「傘の上表皮層の菌糸が膨大し束状に集まって不連続の子実層状をなす」のが属の特徴のようです。

道管をもっているのでしょうか、肉をちぎると水分がしたたります。
肉は黒片してますねぇ。

本郷図鑑には3種のHydropusの名前があるますが、どれも該当しないようです。
 ニセアシナガタケ H. floccipes (Fr.) Sing.
 サカズキガサタケ H. hypnorum Hongo
 ヒロヒダタケモドキ H. atrialbus (Murr.) Sing.

北陸のきのこには3種あって、そのうちのミヤマシメジがいいせんいってますねぇ。
 ミヤマシメジ H. nigrita (Berk. et Curt.) Sing.
 ニセキサマツモドキ H. sp.
 ヨツミノヒロヒダタケモドキ H. sp.

ちなみに、スイスの図鑑では、
H. nigrita は H. atramentosus (Kalchbr.) Kotl. & Pouz. のシノニムとしています。



ニセアシナガタケ属 Hydropus 01
2005年9月18日 群馬県水上町
標本:服部真由美

ベニナギナタタケ

2005-09-30 | きのこ 白バック
青森の最後の晩。
工藤さんたちと合流して、楽しく宴会。
撮影するきのこを残したまま、不覚にも宴会の場で寝てしまった。
酔いつぶれたというより、連日の疲れがたまって眠かっただけ。
そうなんです。私、酒に弱いんです。

明日、森のこびとさんいちみは山梨でキャンプをするらしい。
ゆかちゃんも参加するらしい。
きっと楽しいだろうな。でも、酒にまけそうなのでやめとこ。
宴会を横目に撮影するより、一人こっそりやってたほうが、精神衛生じょうよさそうだ。
さて、明日はどこにいこう。
まで決まってない。


ベニナギナタタケ Clavulinopsis miyabeana (S. Ito) S. Ito
2005年9月23日 青森県十和田市
CBM-FB-35881

チシオタケ

2005-09-30 | きのこ
ピンク色のとんがり帽子。
よく診ると、縁にはフリンジがついてます。
キズをつけると、赤い汁がでてくるの特長ですね。

おとといの富士山情報です。
タマゴタケ、アカモミタケ、ハナイグチが豊作だったそうです。
近所を歩いて見たのですが、きのこ、あんまり見かけませんでした。
マントカラカサタケとアカボノアワタケくらい。

時期的には最高の季節ですよね。
さて、今週はどこにいこうか?
たくさん、きのこを探さなくちゃと思う反面、遠くにいくのは面倒くさいなぁと思ってます。
ついでに、写真撮るのも面倒くさいなぁと思ってます。
テンション下がり気味です。
こんなことじゃいかんなぁ。



チシオタケ Mycena haematopoda (Pers.: Fr.) Kummer
2005年9月26日 青森県十和田市

クチキトサカタケ

2005-09-29 | きのこ 白バック
白バック写真は「採ったらすぐに撮る」が基本ですが、できないこともあります。

青森の蔦温泉、時間は2時をまわってる。
ここから、8時間強はかかるだろうし、食事の時間も必要だ。
11時には東京につかなくていけない。
きのこはタッパに入れてもちかえり冷蔵庫へ。
2日後に撮影しました。

ナメクジに食い荒らされてるのが、ちょっと残念ですが、
初めて撮影したきのこです。



クチキトサカタケ Ascoclavulina sakaii Otani
2005年9月26日 青森県十和田市
CBM-FA-35922

ホソツクシタケ

2005-09-29 | きのこ 白バック
はなやかに見える白バック写真も、撮影はとても地味な作業です。

フィールドでの生態写真は、光線状態や構図を考えながら撮るのは楽しいものです。
魅力的なきのこを目の前にしたら、心ときめいちゃいますよね。
白バック写真には、ときめくものもわくわく感もありません。
シャッターを押すという作業が永延とまちかまえているだけです。

フィルムで撮影したときは、あがりを確認するまでは不安ですね。
うまく写っているとうれしいものです。
白バックの場合は、シャッターを押した瞬間に出来上がりがわかっているので、
現像フィルムを見る楽しみはありません。
デジカメなら液晶で確認できるのでなおさらです。

さて、パソコンの大きなモニターで写真を確認します。
やっぱり、そこには感動はないのです。
おびただしい数のきのこが並んでいると、たくさん撮れてよかったなと思うだけです。
結局、白バック写真って、素材を集めているにすぎないんですよね。
撮っただけでは完結しないのです。

他の写真や文字とあわせたりしてデザインする。
額に入れて飾ったり、出版物にする。
それと、ブログにアップしたり。
そんなことをすることによって満足感がえられます。




ホソツクシタケ Xylaria carpophila (Pers.) Fr.
2005年9月23日 青森県十和田市
CBM-FA-35882

ズキンタケ

2005-09-28 | きのこ 白バック
今回の青森いきで、青森だからこそのきのこっていうは出会いませんでした。
関東周辺でも見られる、たあいもないきのこを撮影してました。
一番の収穫はシャカシメジってところでしょうか。

それじゃあ、青森いきが無駄だったかというとそんなことはありません。
きのこがそこらじゅうに生えているので、効率よく調達できるのです。
きのこの白バックは「採ったらすぐに撮る」 これが基本です。
青森にはそれができる環境がありました。

少し前の富士山もいい感じだったのですが、最近はちょっと荒れ気味かなぁ。と感じてます。
わざわざ青森までいかなくても、それなりの環境はあると思います。私が知らないだけです。
また来年、チャンスがあったら青森にいきたいですね。

これは、そこら辺に生えていたけど、力尽きて撮影できなかったきのこ。
今度いったら撮るからね。
 ハナビラニカワタケ
 ヌメリツバタケモドキ
 マスタケ
 キララタケ
 ヤマブシタケ
 サクラシメジ
 ハタケシメジ

これは、じゅうぶんな個体数を撮影できなかったきのこ。
 キショウゲンジ
 ツキヨタケ
 アキヤマタケ
 ドクツルタケ



ズキンタケ Leotia lubrica (Scop.) Pers.: Fr. f. lubrica
2005年9月24日 青森県十和田市
CBM-FA-35894

ウラムラサキ

2005-09-28 | きのこ 白バック
白バック写真の照明は、100ボルト電源を必要とするストロボを使っています。
そのため、きのこを撮影するには、100ボルト電源のある場所まで運搬しなくてはなりません。
ほとんどは、発電機を使用して車の中で撮影します。
ときどき、ロッジや山小屋などで撮影しますが、言うまでもなく狭い車内より快適です。

やってみると、きのこをきれいな状態で運搬するのがむずかしい作業だとわかります。
こわれやすいきのこは、ショックをあたえないように慎重に歩きます。
テングタケの幼菌は時間がたつと、成長して傘が開いてしまいます。
クヌギタケは、地面と垂直にしておかないと傘が曲がってしまいます。
きのこを乾燥させないようにするのも重要です。

撮影には多くの手間と時間がかかります。
1枚でも多くの写真を撮ろうとしたら、きのこ狩りの時間を減らして、撮影に時間をかけることが重要です。
しかしながら、大物のきのこを見つけるには、それなりの時間を歩かなければならないのも事実です。
大物をねらうか、写真枚数をかせぐかむずかしい選択ですね。
最近の私は、大物ねらいをあきらめて、枚数かせぎに徹しています。
本当は、大物をつぶしていかないと図鑑はできないんですよね。

ちなみに、青森で撮影した種をカウントしてみました。
 1日目:6種
 2日目:10種
 3日目:17種
 4日目:8種
 5日目:7種
3日目が多いの強力な助っ人があったためです。
自力でやった場合は10種が限度でしょう。
青森は、撮影場所の周辺できのこを調達できるという、恵まれた環境でした。
通常なら、1日に5種撮影できれば、よくやったという感じです。



ウラムラサキ Laccaria amethystea (Bull.) Murr.
2005年9月22日 青森県十和田市
CBM-FB-35888

コウガイビル

2005-09-27 | いろいろ
撮影をしていたら、きのこにまぎれたコウガイビルが、タッパをはいずりまわってました。
コウガイビルって、きのこ形してるじゃないの!





2005年9月23日 青森県十和田市

ツキヨタケ

2005-09-27 | きのこ
青森から帰ってきました。
それにしても遠いですね。
1500キロも走ってしまいました。

実は青森にきのことりに行ったのは今回がはじめてです。
関東ではなかなか見ることができないブナがそこらじゅうにはえてます。
ツキヨタケ見れて感激です。



ツキヨタケ Lampteromyces japonicus (Kawam.) Sing.
2005年9月26日 青森県青森市

チャワンタケ類

2005-09-19 | きのこ 白バック
関東支部の合宿、日大の演習林ではきのこが、がっぽがっぽ生えてると思っていたのですが。
全くの期待はずれでした。残念ですね。
とっても小さいチャワンタケなので、いつもの画像より、
長さ方向で8倍拡大してます。


2005年9月18日 群馬県水上町


細矢さん(2005年9月20日)
これ、結構目立ってましたね。
Hymenoscyphusだと思いますが、キンカクキン科の何かかも知れないので、調べてみます。



関東支部合宿

2005-09-19 | いろいろ
9月17~18日、関東支部の合宿で水上にいってきました。
初日は夕方に集合して、宴会に突入です。
楽しい夜をすごしました。



日大の演習林は宿から少し離れているので、車で移動です。
車からおりて、林道を歩きはじめると、あっというまに先頭集団からはなされていきます。
大型のきのこは残っているはずもないですね。
ルーペがないと見えないようなきのこを観察しながら、最後尾でのんびり歩きました。



地元?のきのこ狩り集団が山からくだってきました。
きのこは、まだはやいとのこと。
大きなかごは無残にもからっぽでした。



細矢さんは氷の入ったクーラーをもちあるいて、普通のきのこをとっていました。
細矢さんが普通のきのこをとってる姿なんて、めったに見られるもじゃありません。
展示用の標本を作るみたいです。



せっかく、カメラをもってきたのに、撮るものがありません。
しかたがないので、カワラタケを撮影して帰りました。



日大の宿舎です。





山菜&きのこ採りガイド P8

2005-09-16 | いろいろ
待ち合わせの前に、ひとまわり。
ハマシメジがけっこうありました。
そして、待ち合わせ場所にいく途中、まさかのガス欠です。
最近はセルフのスタンドがふえてしまい、
タンクの持込での給油ができません。
しかたなく、タンクには灯油を入れました。
私の車はディーゼルです。
灯油ではエンジンかかりませんでした。
しかたなく、JAFをよんで、スタンドまで運んでもらいました。
フラッシングしないとだめだといわれたけど、
そんな時間はありません。
灯油の入ったまま、軽油を入れました。
見事エンジンがかかりました。



だいぶ、遅くなってしまったけど、目的地に到着。
市原市民の森です。
取材前の腹ごしらえ。
みんなでコロッケを食べました。



実は、下の写真、微妙にピントがあまいです。
私のKiss Digitalは、AFの精度がよくありませんでした。
この撮影で反省して、修理に出しました。
それにしても、ピントのなんとかあっているカットがあってよかったです。
全滅していたら、たいへんなことになっていました。


2004年11月21日 千葉県市原市