真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

引っ越し難民、ドライバーがいな〜い

2018年03月24日 | Weblog
3月は転勤や新入学などの雨に引越しがピークになる月だ。友人も3月17日の週末に新居に引越しをしたばかりだ。3月は官公庁や大企業の異動時期で、姉の家族も2年ごとに国内を転勤していた。ファミリー層にとっても新入学・新学期に合わせた転居の時期でもあり、新しい住まいに移るという人も多い。

今春は「引っ越し難民」が急増しているというニュースを見た。引っ越し業者にとっては書き入れ時であり、加えて今年は、トラック運転手の人手不足が混雑ぶりに拍車をかけているためだ。

引っ越しのピークは3月24日から4月8日で、年間引っ越し件数の3分の1が集中するから前倒してこの時期を避けるほかない。次に混雑するのが、春休み前の3月17日から23日までだ。

なぜこのような問題が生じて来たかというと理由は2つあって、一つには、トラック運転手の長期的減少だ。どこの引っ越し会社も必要なトラック運転手を確保できない。

厚生労働省の職業別労働市場関係指標統計(平成29年12月)によると、全職種平均の有効求人倍率が1.52に対して、自動車運転手は3.09に達しており、この5年間で需給関係が急激に逼迫した。

トラック運転手の長期的な減少傾向は、60歳以上が15%を占めるなど高齢化も著しく、2006年には92万人いたトラック運転手は、現在81万人まで落ち込んだ。

次いでネット通販普及による物流需要の増加が原因だ。企業向け物流というよりは、アマゾンをはじめとするネット通販は急速に増加し、とりわけ通販業者は、「即日配送」「時間指定」サービスを展開しており、トラック運転手に負担がかかる。

ネット通販に関しては、年率10%の勢いで伸びている。諸外国に比べて日本におけるネット通販のシェアは4.37%と低く(アメリカ8%・中国13%)、今後も成長が見込まれている。こうした状況を背景に、運転手をめぐる業者同士の奪い合いも激しくなっており、1割以上の運転手が大手宅配会社に流れた引っ越し会社もあるそうだ。

経済年度が4月1日だから仕方がないといえば仕方がないが、この時期を外せば20万以上も費用が安くなるそうだ。
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