KIMISTEVA@DEEP

新たな「現実」を構成するサブカルチャー研究者kimistevaのブログ

「字義」と「意味」:梅佳代『うめ版-新明解国語辞典×梅佳代』

2008-06-06 21:20:06 | 趣味
ギャラリーショップをうろうろしながら、写真集など見ていたら、
耐えきれなくなって買ってしまいました。

梅佳代『うめ版-新明解国語辞典×梅佳代』

この写真集は、梅さんの写真に、新明解国語辞典に掲載されている本当の用語説明が付されていて、その組み合わせがなんともおもしろい。

ちなみに画像は表紙にある「ライバル」の写真。
この写真には以下のような文言が付されている。

ライバル
①[rival=同じ川を使用する者]
競争相手。[狭義では恋がたきを指す]
「――をたたく」


なんだろうな。
写真だけでも十分かわいらしいし、面白いんだけど、
この「ライバル」の用語解説が付されていることで、なんとも言えないキューーンとしたかわいらしさが伝わってくる。


「ことばの意味」には、辞書に掲載されているような「字義」(meaning)と、人々が生活経験などを重ねる中で重ねていった感覚的な「意味」があるけれど、
この本は、その「字義」と梅佳代さんの写真とが重ね合わされることで、
言葉の「意味」の側面がふんわりと映し出される。


わたしがこれまでに生きてきた中で、積み重ねてきた言葉の「意味」


そんな言葉の「意味」を大切にしたいな、とあらためて思わせてくれる写真集でした。


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