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KIMISTEVA@DEEP

新たな「現実」を構成するサブカルチャー研究者kimistevaのブログ

千葉マント

2008-05-21 11:08:48 | 研究室
この写真は、けして、還暦をお迎えになった方々の祝賀会の写真ではありません。
千葉大学の卒業式の風景です。


つい先日、千葉大学には、「千葉マント」という謎のマントがあるらしいという噂を聞きました。

どうやら、博士課程卒業者は、卒業式にそのマントを着せられ、
希望者はそれを買い取る(10万円以上するらしい)らしい・・・。
しかも、そのデザイン&制作は、なぜか、九州のとある地方の企業(?)で、卒業式にはなぜかマントのデザイナーまで壇上に出席するらしい・・・。

そんな、千葉大にとって欠かせない、
・・・というか、ほとんどシンボルマーク化している「千葉マント」とは!

と、思っていたら・・・・・・これ。


マントというより、「赤いちゃんちゃんこ」に見えるのはわたしだけ?
恐るべし千葉大。

いろいろ・とらぶる

2008-02-20 13:12:55 | 研究室
一難去ってまた一難というか、
ようやく、友人に絶縁された件で受けた傷がおさまってきたと思ったら、
小さなトラブルが周囲でいくつも勃発している。

いろいろなトラブルが生じれば生じるほど、
なんで、トラブルが生じるのか、わからなくなる。

見逃せば済むような、小さなコミュニケーションのミス。
自分の期待が高いばかりに見えてしまう欠陥。

わたしがふだん、気になっても寛容に対応してきたはずのこれらの問題が、
少し相手の立場に立ってみれば理解しあえるようなこれらの問題が、
結局はトラブルの原因になっている。

それが、なんだか、本当に悲しい。

今年もバレンタイン計画始動しますっ!

2008-02-14 11:09:32 | 研究室
バレンタインですねー。エヘヘ♪
世の中の恋する乙女のみなさん、いかがお過ごしでしょうか?

と、いうわけで、
今年も研究室のバレンタイン計画が始動いたしました。
ワタクシは例年のごとく、担当教官T先生に渡します。

今年のマイブームはヤンデレだったので、
「今年はヤンデレで行こう!」・・・といくつかシナリオを練ったのですが、
挫折しました。
ヤンデレでバレンタインのシナリオ、
かつ、できる範囲のシナリオっていうと、
発狂してたくさんのチョコレートをバカスカ投げつける図しか思いつきません。
あるいは、チョコレートに有害物質混ぜ込むくらいしか。

そんなことを、超多忙な専攻長ライフを送るT先生にやるわけにはいかないので、
しかたなく、今年もツンデレでー♪
ツンデレって汎用性があって、便利だわ・・・。

・・・と思って、いざ、T先生の部屋へGO!
無事にチョコレートを渡したのですが、
今年はちょっと様子が違いました。

感  動  さ  れ  て  し  ま  い  ま  し  た  !!


え・・・っ、ちょっとま、ツンデレで感動されると、
かえって反応に困るんですけど・・・。
・・・って、アタシ、今年で卒業だし、当然といえば当然か(自覚なさすぎ)。


というわけで、皆様。
今年のバレンタインデーも、ハッピーにキュートにお過ごしください。

メガネ崩壊

2008-02-13 16:35:30 | 研究室
愛用の「インテリに見える」メガネが、壊れました。。。
(一部の人には、「年齢詐称メガネ」とも言われている)

てかネジが外れて完全にバラバラ殺人事件です。
一応、今から、直してもらいにいってきますが、
直せないようだったら、
イメチェン計画、始動します。

新しいkimistevaにご期待ください。

学位申請論文提出しましたー!!

2008-01-15 11:39:05 | 研究室
つ ・・・ つ ・・・ ついに ・・・

学 位 申 請 論 文 提 出 し ま し たー!!

長かったー。
学位論文書き始めてからはや1年半がたちました。
ようやく提出できました。
もちろんまだ本審査が1月末に残ってますけど、これでとりあえず前に向かって進んでいけそうです。
よかったー。

これまでわたしの研究を応援してくださったみなさん、
わたしの精神状態が悪いときに支えてくれた方々、
本当に、ありがとうございます。


「こんな研究できるはずない」と言われ、
「なんの意味があるんだ」と言われ、
「この研究法のどこに妥当性があるのですか?」と言われた、わたしの子(=学位論文)もようやく陽の目を見ることができそうです。

この子が、新しい未来を作ってくれることを、わたしは信じます。

少なくとも、これから先、人々との具体的な関わりの実態に基づいて、理論を構築する研究が認められるための、その道すじを作ることはできたと思うのです。

ある1年生の院生は、「質的研究の権威」なんて呼ばれているある教授のところに
「質的な研究法で研究をしてみたい」と言いに言ったときに、
「質的研究法じゃ学位はとれないから、止めておいたほうがいい」
・・・と言われたそうです。

でも、わたしの研究が学位承認されれば、そんなことももう言えなくなるでしょう。
わたしの学位論文は、量的研究を一切まじえない、バリバリの質的研究ですから。
そういう意味で、わたしの学位論文が世にでることは、
本当に本当にうれしいのです。


ああ。本当にうれしいなぁ!ちくしょー!

インドからロシアへ

2007-12-06 11:20:56 | 研究室
ブログ上で報告するのは初めてですが、PCを引っ越しました。

以前、キーボードのエンターキーが吹っ飛んでからはや1年弱。
起動するとカラカラカラカラと鳴り続け、
悪いときには警告音がなるようになりました。
デスクトップ上にはオレンジの細い斜めラインがちかちかと点滅するし、
「僕、もう長くないよ。後のことは頼んだよ」
というニャビットくん(わたしのPCの名前)の声が聞こえてくるようです。。。

そんな中、自分の負担ゼロでPCを手に入れられるチャンスを手にしたので、
この機会に、とhpのPCを購入。
それにともなってセキュリティ環境も一新しました。

ちなみに以前使っていたのは、
PC専門誌でやたらと評判の悪い「ウイルス・セキュリティ」。インド製。
某雑誌によると検知率70%ですから、セキュリティとして機能していると言ってよいのかどうか疑問なところがあります。
でも、3日に一回しかウイルス定義更新しないような、そんなのんびり屋さんなところが好きでした。
癒し系です。インドです。


今回はパートナーにいろいろ調べてもらって、「カスペルスキー・インターネットセキュリティ」にしました。
こちらはロシア製。
元KGBのカペルスキー氏が開発したとかいうものものしい伝説つき。
ちなみにパッケージにカペルスキー氏の肖像画入り。
さすがは旧ソ連!
このセキュリティ・ソフトはあたかも旧ソ連の秘密警察を思い起こさせます。
3時間に一回くらいはウイルス定義更新してるらしい・・・恐ろしい。
そして何か変な操作しようとすると、カペルスキー激怒。
・・・恐ろしい。


そして、「ペアレント機能」なるものがついていて、
それを設定すると、子どもが怪しいサイトを見ると全部ログに記録されるようになっているという見張りっぷり。
・・・恐ろしい。


あらためて、セキュリティ・ソフトっていろんな個性があるものだったんだなぁって実感しました。
とりあえず、「ウイルス・セキュリティ」と「カスペルスキー」については、インドとロシアのカルチャー・ギャップを感じます。。。

不動産屋ぐるり旅日記

2007-12-05 12:19:25 | 研究室
来春から引っ越すことにしたので、ここ数日、不動産屋めぐりをしました。
昨日までの2日間で回った不動産屋数は6件。
ちょっと忙しいこの時期にしては、がんばりました。
(ちなみに今のアパートははじめに回った不動産屋Okに行っただけで決めてしまったので、こんなに回るのは初めての経験!)

今回は、TS、Jo、Wa、Ab、As、Isをまわったのですが、
不動産屋というのは、こんなにも店によってシステムが違うものなのか!
・・・とあらためて驚きました。

一番驚いたのは、大学からもっとも近いところにあると思われるWa不動産。
絶対、予約・契約システムがおかしい。

不動産屋に入ると、「まぁ座ってください」と言われ(ここまではどこも一緒)、
次に、ドドンと厚い物件ファイルを渡されます。

Wa「見て良さそうなところはインデックス代わりにクリアファイルに入っているペーパーを引き出しておいてください」
kimisteva「はい」
Wa「無料で予約3件までできますので、3件まで決めて、決まったら呼んでください」
kimisteva「・・・はぁ。」
Wa「あと、何かわからないことあったら呼んでください」
kimisteva「・・・はぁ。」
Wa「うしろにあたたかい飲み物ありますので、よろしければ飲んでくださいね。では、何かあったら呼んでください。」(Wa、去る)
そんでもって、
氏名・現住所・電話番号・(なぜか)学部・学科と、予約したい物件3件を書く紙を渡され、そこに記入します。

Wa不動産の説明によると、かかれた物件それぞれで希望者名簿が作成され、
物件に空きができることがわかりしだい、その名簿の一番上から連絡するということで、なんだかいろいろ謎でした。

そして、最後に一言。
Wa「3回電話して出なかったら、予約キャンセルを見なしますのでそのつもりで」


えー。なんじゃそりゃ。


帰ってみて、このシステム何かに似ているなと思って思い出しました。
小学校のときのクラブ活動選択です。
自分の入りたいクラブを第一希望から第三希望まで書いて、先生に渡して、最終的にはその中のどれかに配置される・・・っていうあのシステム。

わたし、4年生のときに第一希望と第二希望までしか思いつかなくて、
第三希望を適当に書いたら、結局、第三希望のクラブに所属することになっちゃって大変だったなぁ・・・しみじみ。


しかし驚きました。
このシステムできちんと入居者って決まっていくのかなぁ。

無知の無知の無知

2007-11-22 16:31:28 | 研究室
人がある特定の視点を持った「誰か」としてしか生きられない以上、
知らないことがあるのは当たり前のことだと思う。
だから、知識の多少をもって人を批難することには意味がない。

わたしが本当に「頭が悪い」と思うのは、
自分が「知らない」ことすら気づかず、
(もしかしたらプライドが高すぎで自分が「知らない」ことに気づきたくないのかもしれない)
さらに相手が自分より何かを「知っている」ことすら気づかず、
口三寸のレトリックだけでその相手を見下そうとする輩である。


昨日行われた教員と学生との懇談会での出来事である。

ある青年が言った。
「テレビドアフォン(セキュリティのために各研究室につけられているモニターつきのインタフォン)は費用効果という点から見てよくないと思う。だって誰も使ってないですよ。(他の学生に向かって)どなたか使っている人いらっしゃいます?」

この疑問がおかしい、ということは誰だってわかる。
「セキュリティ」は費用効果の原則とは異なる原則によって必要とされるものだし、そもそもその「効果」なるものを「テレビドアフォンを使っている人」という変数によって測るなんてことはまったく無意味。
「テレビドアフォン」を使っている人がいないのであれば、それは使っていない人に問題があるのであってそのこと自体を設置者側の問題にするのは、論理のすり替えである。


まあ、こういうちょっと変な意見を言われたときに、
「若輩者が馬鹿なこと言うんじゃない」
なんて、大ボケ反論をする人がいると余計に事態がむちゃくちゃになるのだが、
このとき反論をした教育学専攻長は、わたしが「勝てない」(…というか、わたしとは異なる論理において完璧)と思っている方の一人なので、彼らしい完璧にスマートな反論をして、完全にその学生に「勝って」おられた。

わたしの頭の中で、「教育学専攻長勝利」カンカンカーンと鐘が鳴った。



研究の世界にいると、自分が「知っていること」に対して、謙虚であるべきだと思うことが多々ある。
いろいろな人が自分の視覚の限界を知っていたら、もっと生産的で創造的な議論が可能になるのに。
なぜ、人は自分の打ち立てた論理で他人をビートすることに必死になってしまうんだろう。


そういう人たちの「無知の無知の無知」に対して、いつもため息をついてしまう。
もちろん、自戒をこめて。

わたしたちの新しい倫理

2007-11-06 16:58:17 | 研究室
博士論文の修正なんていう憂鬱な作業をしている中にも、面白いことはある。

わたしは「書くこと」が好きだ。
言葉にすることで、わたしは社会とつながることができる。
そんな実感があるし、
何よりも、「書くこと」はわたしにとって知的発見の手段でもある。


「実践的倫理知」(practical-moral knowledge)という、
これ以上ないくらいわかりにくい用語の説明を書き加えているうちに、
わたしの前に、新しい世界の姿があらわれてきた。


それは、ただのユートピア的な幻想なのかもしれないけど、
既成の「善悪」とは異なる場所で、
わたしたちの生きる実感から生まれてくるような倫理を考えること。

自分自身がどうあるべきで、
他者がどうあるべきで、
わたしたちは、どう関係を作っていけるのか。
わたしたちが「うまくやっていく」ためにはどうすればいいのか。

そんな、具体的な人間関係に対する問い直しの中から生まれてくる、
ひとつの知のようなものとして倫理を捉えること。
(そんなことは、わたしたちが日々友人関係や恋愛の中で当たり前にやっていることだ。わたしが誰かと「うまくやっていく」方法は、わたしたちの関係性の中で見出すしかない)
それが、わたしが「実践的倫理知」ということばで言おうとしたことだったと、
今さらながらに気づいた。


その瞬間、わたしがなぜこんなに「恋愛」について語りたがるのかが、
はっきりとわかった。
わたしは、新しい世界のなかで、人と人とがつながるための倫理や規範を、「恋愛」のうちに見出そうとしてきたのだ。


わたしが「書くこと」は、
今まさに新しい世界を作っている。そんな実感がある。
そういう瞬間は、何よりも、うつくしい。