気ままな旅

マイカーでの気ままな旅で、束縛された予定や時間にとらわれない、自由奔放な行動をとる旅の紹介です。

花の名峰 大和葛城山への登山・・・まるで山一面が紅い絨毯 

2013-05-22 17:30:42 | 

  2013年(平成25年)5月14日(火) 晴れ、今日の空は晴れ渡り、登山には、もってこいの天気になっている。

 午前8時30分 南大阪の駐車場に合流し、3台の車に分乗して一路、大和葛城山(やまとかつらぎさん)の登山口である水越峠を目指して出発する。

今日の目的地である大和葛城山、毎年5月になると頂上付近にあるつつじが真っ紅な花をつけ、山一面を染める。

 

 南大阪から国道170号を走行し、富田林から国道309号に入って行く。 

 道路は渋滞もなくスムーズに流れ、山間部に入って行くと、新緑の若葉がいっせいに芽を出し、薄い緑の山容を現して、車窓からの景観を楽しませてくれる。 

ほどなくして 国道309号の水越トンネル近くにある登山口に、出発して1時間ほどで到着する。 

 今回の葛城山への登山は、南大阪のGPグループ13名の一行で、女性の方がリーダーである。 

 葛城山という山は、大阪近辺には二つあり、一つは大阪府と和歌山県境にある和泉葛城山(いずみかつらぎさん)標高858mと、

今回、私たちが登る、大阪府と奈良県境にある大和葛城山(やまとかつらぎさん)標高960mである。、

 この二つの山は、金剛生駒紀泉(こんごういこまきせん)国定公園に属し、都心にも近く自然が多く残っていることや、自然公園も多く存在することから、

ハイキングなどに多くの人たちが訪れて親しまれている山でもある。

 今回、私たちが選んだ葛城山への登山コースは、国道309号の水越トンネル(大阪側)入り口付近にある登山口からのコースである。

このコースは通常、天狗谷コースと呼ばれている。 私たち一行は、午前9時50分に、水越トンネル付近の登山口を出発する。

国道309号 水越トンネル(大阪側)この近くに葛城山や金剛山への登山口がある。

大和葛城山への登山準備を終え、水越峠トンネル近辺に集合する仲間たち。

水越トンネル付近から葛城山への天狗谷登山コースへ向かって行く。

水越トンネル付近から開始直後の葛城山への登山道

 

 水越トンネル付近を出発してしばらくは、簡易舗装された狭い道路を登って行く。 

 道路脇には水源地の施設や、民家もあり、この道路が地元の人たちにとって、大切な生活道路であることがわかる。 

 この様な長閑な里山風景を楽しみながら、さらに登って行くと、民家がなくなり、田植え前の田んぼが現れてくる。 

 時々、鶯が ホーホケキョ と鳴き声をあげ、里山の情緒を一そう高めてくれる。

 田んぼを横に見ながら、さらに進んで行くと、杉林の中に造られた登山道が現れてくる。

 登山道の横には、田んぼに治水するための、小さな水路が造られ、豊かな自然の恵みである清水が、流水音を発しながら流れている。

 また、 登山道の道沿いには、春を感じさせてくれる山野草や花が生育し、登山道を行く私たちの目を楽しませてくれる。

 これらの、山野草についてリーダーの女性の方に質問すると、ほとんどの名前を答えてくれ、その深い知識には、大変驚かされる。

 天狗谷道といわれるコースをさらに登って行くと、一面が杉林に覆われ、登山道の勾配もだんだんきつくなってくる。

杉林の中のきつい勾配の登山道をゆっくりと登って行く。

 

杉林につくられたきつい勾配が続くの登山道を、お互いに気遣いながらゆっくりと登って行く仲間たち。 

突然、現れた急坂の岩場を鎖を持って慎重に登る女性の仲間

 

 私たちは、それぞれに仲間の人達を気遣いながらゆっくりと登って行く。 

 そうしながら登っていると、後方から、話し声や足音と共に30人ぐらいのグループが近づいてくるのに気付くと、

 近くの仲間の人が、「お先にどうぞ・・」 と言って 道脇によりながら、グループの人達に先に行ってもらった。

 このグループは大阪府羽曳野市に住む、昔の青年や娘さん達のグループである。

 山で出会った人には、私たちの仲間全員が 「こんにちわ」 とあいさつする。

 相手の方も 「こんにちわ」 とあいさつを返してくる。 その逆もある。

 大自然の中で、小さなあいさつから、出会いがあり、短い会話がはじまる。 

 こういった見知らぬ人たちとの、山や旅での出会いも、私にとっても楽しみの一つである。

 水越トンネル付近を出発して、急坂の登山道を1時間ほど登って行くと、ベンチの置かれた休憩所が現れてくる。

 ここが青崩(あおげ)といわれる休憩地点で、天狗谷コースの急坂な登山道もここまでで、ここからはなだらかな坂道の登山道が頂上まで続く。

 急坂の登山道を登りきると1時間ほどで大崩(あおげ)の休憩所に到着する。 水分補給などして休憩する仲間たち。

 

 しばらくの間の休憩を済ませた後、緩やかな杉林の中に出来た登山道を進んで行くと、急に森が開け、若い男女3人が記念撮影をしている。

 前方には山の頂上部が見えているが、このコ―スは初めての私には、どの山の頂上部か良く分からなかった。

 

続いていた緩やかな登山道から開けた部分から頂上部が見えてくる。

 

 森が開けた個所からさらに進んで行くと、ほとんど平坦で、杉林の中は、太陽光線の木漏れ日が森一面を照らしている。

 時々、心地よいそよ風が汗ばんだ私たちの肌を、かすりながら通り抜けていく。

しばらく進んで行くと車も通れそうな道に出る。 そこで、山の案内図の看板を見入る仲間たち。

 この看板の個所から5分程進むと、大勢の登山者や、ロープウエーからの観光客が通行している道路に出てくる。(登山開始して2時間ほどで到着する)

 

 道路の両サイドには、店やレストランがあり、立派なトイレなどの建物も並んでいる。 

その間には展望広場があり、テーブルや椅子が並べられ、登山者たちが、飲み物や食べ物を並べたりしながら、ここからの大和盆地の展望や休憩したりして思い思いに過ごしている。

そんな中、私たちの仲間たちが、展望台からの眺望を楽しもうとやってくる。 

残念ながら、天気は晴れているが、春の霞が深く、大和盆地や大峰山系は霞んで良く見えなかった。

売店の裏側にある展望台に立って大和盆地や大峰山系の眺望を楽しむ仲間たち

売店裏側にある展望台からの大和盆地・飛鳥・や御所市内(奈良県)の眺望が楽しめる。

 

 大和盆地などの眺望が楽しめる展望台でしばらく過ごした後、私たちは葛城山の山頂に向かって行った。

 売店や休憩施設のある場所から10分ほどで、葛城山頂(標高960m)に到着する。

 葛城山頂は、最初、運動場のように広々としていて、ここが山頂なのかと思えるほどで、ほとんどの山の頂きのイメージとはかけ離れている。 

秋には、この山頂近辺は、ススキの穂で埋まるといわれている。

  私たちが、到着した折には、「葛城山頂」 と書かれたモニュメントをバックに、10人位のグループで記念写真を撮っていた。

広々とした葛城山頂上(標高960m)で記念撮影をする人たち。 頂上からは東西南北の眺望が楽しめる。

このグループが終わった後、すぐに私たちも、近くの方にお願いして記念写真を撮ってもらった。 

大和葛城山頂上(標高960m)で登山仲間たちと一緒に記念撮影

 

 記念撮影を終えた後、頂上からの眺望を楽しむ。

東には大峰山系や大和盆地、南には金剛山、西は本来ならば大阪湾や淡路島が見られるといわれているが、

この日は霞んでいて全く見えなかった。 

北には二上山から信貴生駒の美しい山並みが見れるはずであったが、この方面も霞んでみえていた。

葛城山頂のなだらかで平坦の道を、眺望を楽しみながらつつじ園の方に向かって行く。

 前方にはダイナミックの金剛山(標高1125m)が見えている。

葛城山頂からつつじ園に進みながらも、時々立ち止まって、360度の眺望を楽しみ、また進む、 

それを繰り返しながら進んで行くと、国民宿舎「葛城高原ロッジ」の建物が見えてくる。

 ロッジの前が一目100万本といわれる 自然つつじ園 である。

葛城山頂からのつつじ園に向かう、目の前には、金剛山(標高1,125m)のダイナミックな風景が姿を現し、堂々とした遺風を放っている。

つつじ園に到着した瞬間は、この光景がこの世のものかと思われるような素晴らしさに、誰もが思わず見とれてしまう。

見下ろすと、山全体が紅一色のつつじに覆われている、美しい光景を醸し出している。

葛城山つつじ園の花見台から、山一面が赤いじゅうたんのように色づいた、つつじの群生に驚嘆、誰もが思わず見とれてしまう。

山全体が紅く色づいたつつじの群生地の葛城山 つつじ園上部にある花見台からの光景

このつつじ園については次のような由来がある。

「昭和45年頃、高原に群生していた背丈2m近いカツラギササがいっせいに花を咲かせて、実をつけると枯れてしまった。 

そのあとに 今まで下積みになっていた野生のつつじがすくすくと成長し、美しいつつじが見られるようになった」

このようなことと、高原ロッジの方々などが、毎年のようにササ刈りに労力を惜しまずに努めた結果、

今日のような、人目、百万本といわれる葛城山のつつじになった伝えられています。

まだ、つぼみも多く満開ではなさそうだが、驚嘆すべき広さに咲き誇るつつじの群生地

花見台や近くのベンチなどに座り、高原一面のつつじや、堂々とした威風を放つ金剛山を見ながら楽しい昼食を摂る。

真横にある花見台やベンチには、多くの人たちが訪れ、赤く色づき、山一面に広がるつつじの群生する風景を楽しんでいる。

 

また、葛城山の自然つつじ園については次のようなエピソードも伝えられている。

「山麓の国道を走っていた路線バスの運転手さんが、葛城山の真っ紅なつつじを見て、

山火事と間違え、近鉄御所駅に急報する。

急報を受けた人達が、急いで山頂へかけつけたところ、

山一面に美しいつつじの花が咲いていた」 という微笑ましいエピソードが残っています。

昼食後には、花の美しさを楽しみながら、群生するつつじ園の中にできた遊歩道を下って行く。

この時点での、つつじの開花は6割程度といわれている。 つつじの見事な光景が続く中を下って行く。

つつじ園を下る途中の遊歩道で、記念撮影する仲間たち、遊歩道には多くの方が行き交っているために、

急いで撮ってもらった慌ただしい写真であるが、出来栄えは・・・・このような写真であった。

前のつつじは、まだつぼみで開花していないが、中ほどから上の方は満開になっている。

右横サイドからのつつじ園の景観、下の方から斜めに横切るように、広い遊歩道も整備され、広範囲につつじを楽しむことができる。

下の地域からからつつじ園の眺望を楽しむ仲間たち、上の方には幾つかの花見台が造られ、

訪れた人たちが思い思いに過ごしながら、素晴らしいつつじの花の光景をを楽しんでいる。

広い遊歩道を挟んで、真っ紅に色づいたつつじの花を楽しみながら、行き交いしている人たち。 

遊歩道もよく整備されている。中ほどから上は、所々に緑の樹木が混じっている。これはつつじなのかどうか・・・・・

まだ、つぼみも多く見られるがつつじも一本一本良く見ると、花の色も違っているのに気づく、

つつじの種類もヤマつつじ、ミヤコつつじなど10種類以上あるといわれている。

好天に恵まれ、葛城山や高原の自然つつじを満喫した私たちは、登って来た天狗谷コースとは違った、

ダイアモンドトレールのコースから下山することになった。 時間も丁度13:30分であった。

 

このダイアモンドトレールコースは、金剛・生駒・紀泉国定公園内の全長45kmを、

昭和43年、大阪府と奈良県が自然に親しんでもらう目的で整備され、起伏にとんだコースから多くの人達に親しまれている。

私たちの下山するコースは、葛城山(つつじ園)から、急坂の登山道を水越峠まで下山するコースで、約1時間の予定である。

ダイアモンドトレールは、水越峠から金剛山へは、3時間程で登頂できる。

つつじ園を出発した直後に、一人の仲間が足をつるアクシンデントに見舞われたが、

マッサージや杖などのメンバーの協力もあって、大事には至らず、一緒に下山することになった。

登山道はよく整備されているが、かなりの急坂で、登ってきた天狗谷道よりもこう配はきつそうである。

下から登ってくる方々と挨拶しながら話していると、70歳前後のカメラをぶら下げた男性は

 「今朝から金剛山に登り、葛城山へ登っているが、このコースはきついわ」 

と話をしていたのが印象的である。

急坂の続くダイアモンドトレールの登山道を下山して行く仲間たち

後続の人達が近づき、登山道の端に寄って、道を譲る仲間たち

水越峠の道路まで下無事に山した仲間たち。

アクシデントに見舞われた方も、無事に下山することができ、本人も、ほっとした表情を浮かべていたのが印象的であった。

(下山時刻=14時40分)

下山途中の道路脇に咲いていた白い花

この道を20分ほど下ると私たち駐車に到着する。 

 

仲間たちも好天に見舞われ、葛城山の高原一面に咲くつつじの素晴らしさに満足、

どの仲間も、疲れも見せずに軽やかに歩いて行く姿があった。

 

 その後、私たちは、駐車場に戻り、しばらく休憩した後、来た時と同じように、車3台に分乗して、南大阪の集合地点へ帰って行った。 

 私にとっては、今回の登山は、初めて参加するサークルであったが、ほんとに仲間の人達の自然に対する造詣の深さに驚くと共に、

葛城山の紅葉の素晴らしさ、何回訪れても飽きない素晴らしさを感じる登山であった。

 また、機会があれば、訪れたいと思いながら家路について行った。

そして、最後に みなさん ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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