僕は当時 丸の内オフィス街の一流企業の受付に時刻表配りをしていた。
台車に700冊以上の時刻表を乗せ、バイトの学生と一緒に配達。
綺麗な受付女性に渡すのだが、彼女達に、旅先案内を訊ねられて
しどろもどろの説明冷汗😅掻いた。
爆破事件の当日は配達ではなかったが、外回りをしていた。
帰社すると、メモがあり、電話番号の女性に電話するように。
電話すると、弟が時刻表配りしているはずだ。
僕は、その時 三菱重工爆破事件を知らなかった。
バイト学生は大学の後輩で心配でお姉さんが架けてきたのだ。
「今日は、時刻表配達はありません」
「ですから、何処にいるかわかりません」
そうか、半世紀過ぎた。
全共闘世代がキャンパス封鎖していた時代
僕は山登りで下界のキャンパスライフとは無縁だった。
まあ~どちらにしろ、左翼右翼の若者は熱く燃えていたのだ。
娑婆に出ると、大学側を吊るし上げていた連中は
いつの間にか、スーツネクタイ、黒皮靴で真面目なサラリーマンに変身。
上司におべんちゃらを申し上げる?佞臣になった。
だが、志 野望半ばで挫折
半世紀もの間 闇の暮らしをしていた男がいたとは!
僕はサラリーマン時代、汗かきながら時刻表配達
キャンパスでヘルメットとタオルマスクの学生は、
娑婆に出て従順に生きて70歳を迎えた。
不器用鈍重な僕は波瀾万丈の生き方であったが
未だ現役で働き続けている。
人生に百歳なし、幼き時は物事知らず、
年老いて体弱く、
ただ残るは青春の数年のみ、
名誉と富貴に骨身をけずっても、
やがてはみな白髪の老人
若い頃は人間が身体を虐め
老いては、身体が人間を虐める。
【BS日本・こころの歌】青春時代 − FORESTA