逃電社員に関して私と同様に逃電本社に配達に行くと
横柄な女子社員ばかりだとメールしてきた方がいた。
今も体質は変わらないのだろう。
自分達は特権階級と思い込み
「頭が高い、下々の者下がりおろう」!
そんな気持ちなんでしょう。
私が逃電近くの軽食喫茶に飛ばされた理由を書きましょう。
40年前、勤めた会社の物流部門にいた26歳の時
上司がペーパーカンパニー(トンネル会社)を作った。
登記上は実妹夫婦にさせたが、裏では全て取り仕切った。
下請け会社の一部をペーパーカンパニーに通させるような仕組みを作った。
一例を挙げると取引していたビニールカバー会社に末日で取引契約を解除通告する。
在庫10万枚については仕入れ単価50円であるが
単価15円にて10万枚一括仕入れをすると連絡。
期日までに指定場所(ペーパーカンパニー)納品しなければ
支払いはしないと電話で連絡する。
これら一連の交渉を全て私がするのだが、誠実な商売道徳など全く
欠如、これを本社に単価100円で販売する。
何にもせずに¥750万円がペーパーカンパニーに入る。
当時日本人が経済成長と共に豊かにになりも海外旅行に行き出した。
現在の中国人が日本旅行に押し寄せるように
ハワイ、香港には旅行カバン肩に掛け飛び立って行った。
カバンにも目をつけ従来の取引会社もペーパーカンパニーの下に置いた。
しかし、ノウハウもない会社ではトラブルが多発、その度に
私はクレーム処理で走り回り罵倒された。
ついに困った事態が生じた、現在大震災で被災した石巻の支社に
明日午前9時までに納品しなければならない商品が出来ていなかった。
女子社員の手配ミスとペーパーカンパニーを通した為に
生じた連絡ミスであった。
夕方商品は完成した。しかし
当時はまだトラック配送網はいまのようにスピーディーではなかった。
東北縦貫道もなく明日朝9時、石巻到着は不可能だった。
下請けの50代半ばのオジサンは夜半一人で運転して届けると言う。
女子社員も困っていた。
私は致し方なくこっそり同行して運転して石巻に向かうことにした。
幸い納品日が土曜なので会社出社もないので心配しなかった。
夜9時、浅草を出発、途中田舎食堂で天麩羅蕎麦食べただけで
ひたすら私は運転して翌日午前8時20分石巻支社に届けた。
そのまま寝ずに運転、昼間なので東北道は渋滞
浅草に着いたのは午後の11時半だった。
大地震石巻道路
月曜日、出社すると、ペーパーカンパニーを作った上司から
怒鳴りつけられた。
会社で無断での行為を咎められた。
なぜ!ばれたのだろうと思った。
手配ミスした女子社員が告げ口したのだった。
ペーパーカンパニーであることを私が事故起こせば
発覚するのを恐れたのだ。
又、女子社員が密告したのは、少し後で分かったのだが
上司と不倫関係にあり、ペーパーカンパニーも二人で実質経営していた。
会社内ではうすうす気付いていたが誰もが無関心を装った。
ある日、他部署の課長が私に囁いた。
「あんたの上司はおかしい、部長にキチンと言うべきだよ」
埼玉の和光に作ったペーパーカンパニーの会社に
私は連日風呂も入れず泊り込みで、荷造り梱包の作業をしなければならなかった。
私より若い社員が部に入ってきた。
彼らも疑問を感じていたが沈黙していた。
ついに顧客から大クレームが入り私を詐欺で訴えられるところまできた。
私は赴任して、まもない部長宅に夜押しかけ、事情を説明した。
朝4時、部長の言葉は非情だった。
「管理監督不行き届きで処罰されるより成績不振で処罰されるのがまだ良い」
翌週、私は新橋の軽食喫茶で皿洗いをしだした。
続く