WEF(World Economic Forum)は、1971年、経済学者クラウス・シュワブが設立した世界経済に関する、スイスのコロニーに本部がある非営利財団です。基本的には世界の大企業の寄付金で成り立っています。世界の大実業家が諸会議に参加し、議論しています。スイスのダボスで開催される年次総会が「ダボス会議」と呼ばれ、世界の時の話題の人も招待され、近年は経済に影響が大きい政治、環境などの問題にも取り組んでいます。
世界地域の会議開催にも力をい入れ、世界の大実業家主導の世界を構築したいと動いています。金のあるところに人が集まるといいますから、新世界づくりではその動きは注目すべきです。
現在はロシアのウクライナ戦争が話題で、和平の方策が検討されていますが、すでに報道されているようにまとまりが失われ、ロシアの不法を問題とするも、経済優先でロシアと経済交流する企業が多いのが実情です。先進国の実業家は、ロシアの信用低下が大問題と認識しているようですが、新興国、開発途上国の実業家は、先進国の大企業に対抗するチャンスと見て、ロシアとの経済交流拡大で一時的利益を重視する傾向が出ています。
プライベートジェットを利用する大実業家が多く、商用旅客機の炭酸ガスの排出量の50%はプライベートジェットが排出しているとの試算があります。環境保護団体はWEFの大実業家は、口では地球環境どうのこうの言うが偽善っぽいと批判しています。
WEFの限界を感じます。
今ウクライナはアメリカなどの武器支援に依存する一方、中立国のスイスの和平活動に期待しているようです。まだロシアに武器支援していない中国を中立へ勧誘できればロシアの孤立化を実現できると期待しています。確かに一帯一路を進めているが、自国経済に大きな不安をかかえている中国にとって世界主導のチャンスとの見方もあり、中国の中立化の確率はゼロではありません。妙にアメリカと中国の外交が活発であることも注目すべきです。
中国の尖閣諸島どり、台湾戦争の恐れなど日本では中国不信が高まっていますが、新世界づくりへの世界のダイナミックな動きは目を離せません。
私は、強大国、大企業が威張る世界では新世界は実現しないと読んでいます。世界の人々が学問し、世界に通用する法を考えるようになり、政治家や大実業家と堂々と政治や経済のあり方を議論できるようにならないと、彼らに人々は底辺に追い込まれ続けると思っています。
人々が、出来ないと思い、やらない人生から、できると思い、やる人生に変われる宗教哲学の普及を望みます。カネカネの宗教哲学ではなく、人々が生き生きと生きる、そして人々を生かす宗教哲学が発達することを望みます。宗教家よ、哲学者よ、既存の宗教哲学の研究から脱出して新世界づくりに役立つ宗教哲学を研究してください。
私は、精神本体、自我ではない、なかなか自我が認識しない原始的精神、人の精・霊、人を生かす命(人の命)が実は人が生き生きと生きることを助けていると信じています。
キリスト教の聖霊信仰は真実に迫っていると思います。キリスト教信者は断固として反対しますが、神、聖霊、イエス・キリスト三位一体論を理解できるキリスト教信者はいないでしょう。キリスト教の限界です。イエス・キリストは、画期的な人でしたが、のちのキリスト教会は、当時の神論、イエス・キリストの神格論を捨てることができないで今日に至っています。
イスラム教は、聖霊を抜き、またイエス・キリストの神格論を抜き、昔の神論を残した宗教だと思います。やはり限界です。神を偉大なりと言って、人の命を軽視する傾向が強いと思います。