まーどんなぶろぐ

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■愛される子

2004年10月15日 | 巷の話題
少子化問題を考えるvol.3
子役俳優の最優秀男優賞受賞で話題になった是枝監督の映画「誰も知らない」は実話をもとに作られたそうですが、これを見た親たちのあいだでは「うちはあそこまで悲惨じゃない」「わたしはあんな親じゃない」と自分の家族と比較した感想が多かったそうです。映画に登場した家族は極端な例ですが、あのように成りかねない要素を私たち現代の家族は何かしら持っているのでは…、と警鐘を打ち鳴らしているようにもみえます。

子どもを産み育てる外側-社会の整備も必要ですが、内側-家族という単位を充実させることも不可欠ではないかと思います。
*子ども自身が家族から愛されているという喜びを享受できる
*子ども自身が家族にとって掛替えのない存在であると実感できる
このような家庭で大過なく育てば大きくなってもその記憶は子どもの中に強く宿り、成人して自分が家庭を持つことの意義に反映されていくと考えられます。

未来の日本を担う子どもが育っていく「家族」のあり方をもっと重要視しましょう、これは当然といえば当然、なんら画期的解決策でもありませんが、地道に啓蒙していくほかありません。Vol.2 のアンケートでも引用しましたが、子どもを産んでよかった、これからの世代に子どもを持つことを勧めたい、このような声を広く世間にアピールしていく必要があります。

先程、子どもを大切にする、愛するといったことを書きましたが、愛情を注ぐというのは決して物質的満足を与えるということではありません。よく子育ては経済的負担が大きいと嘆きつつ子どもに最新型ゲーム機を次々と買い与えている親がいます。みんなが持っている、うちの子だけ仲間はずれにされるとかわいそう、私から言わせてもらうなら、浅はかな親!です。休日に家族揃って外食を楽しむ、和やかで結構なことですが、居酒屋さんに行って子どもをプレイルームで遊ばせておいて親は大ジョッキーおかわり!情けない、呆れるばかりです。

親がもっと真剣に必死に子どもを育て、そういう家族単位が集合しコミュニティーをつくり、やがては子どもが愛される社会が形成されていく、これが私の理想なんですけどね。
(完)

vol.1~3シリーズで「週刊!木村 剛」日本は高齢化天国なのか?・・・へのトラックバックでした。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大人が子供のまんま (ニシオ)
2004-10-18 11:44:42
「誰も知らない」に限らず

30・40になってもまーだ子供感覚の大人が

増えてしもーたんじゃなかろーか?

子供よりも、自分の欲求を抑える事ができんっつーの?

完璧じゃなくてOKなんだけど、時々は

「ああー、私は大人なんだから」

っつーブレーキは必要なんではとニシオは思うだす。
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原因はなんだ? (まーどんな)
2004-10-18 12:28:01
>ニシオさん

同感です。私も若い頃は親世代に「我慢が足りない!」と白い目で見られたことも何回もありましたが自制するところはそれなりにしてきましたよ。今は何か我慢するとすぐにストレス、ストレス。「自分の欲求を抑えろ!」と言うと体に症状が出ちゃう人がいたりするじゃないですか。原因を考えると根が深そうな問題ですね。
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