鬼笑で行こう。

おいしいものの話や、まじめでいい加減な不定期評論など…

棄権はやめよう。投票へ行こう。

2007年07月29日 | 鬼笑な日々
いよいよ参議院議員選挙投票日。
いまさら言うことでもないとも思うけれど、やはり今回は繰り返し言いたい。

投票へ行こう。

棄権はやめよう。
投票したい政党・候補者がなければ、その意思表示に、棄権でなく白票を投じに行こう。


重大問題山積。日本の進路と私たちのくらし、子どもたちの未来がかかった選挙です。
投票へ行く前にもういちど、すべての先入観や偏見、思いこみをとりはらって、選挙公報にのっている各党の主張、公約をよく読み、どんな選挙結果が出ようとも自分の投票は間違っていなかったといえる一票を投じましょう。

自らを窮地に追い込む

2007年07月27日 | 鬼笑が話す

参院選の比例区、選挙区の情勢分析が新聞等でなされている。

これほどひどい目にあわされながら、自らを窮地に追い込むような選択をする人がかくも多いものかと、悲しい気持ちになってしまう。

東京、大阪など定数が多いところの住民は、特別に重い責任をもっていると思う。


丸川珠代さんと「再チェレンジ」

2007年07月26日 | 鬼笑が語る

きのうひさしぶりにテレビをみてたら、丸川珠代候補をとりあげていた。

応援弁士が青筋立てて「投票にも行ってない。今回も投票できない。けしからん! みなさんのお怒りはごもっともです! もっと叱ってやってください!」などと絶叫している横で、ご本人は腰を90度以上まげてひたすら頭を下げていた。
マイクを握っても、「申し訳ありませんでした。心を入れ替えてがんばりますのでチャンスをください」というようなことばかり。

ずっと半泣き、ずっと平謝り。
前向きな話は何を言っても相手にされないので、同情票集めに集中することにしたらしい。

これで同情して票を入れる人がいるから困ったものなのだけれども、これって、「同情」としても筋がちがっている。

郵政選挙も、都知事選も、この4年間投票に行かず、今回自分が出た選挙でも投票できない。
政治に無関心、無責任な人に国会議員になる資質があるかという問題であって、批判は当然、「批判されてかわいそう」が成り立つ余地はない。

頭下げてるからかわいそう、半泣きで走り回ってるからかわいそう、まあ、かわいそうといえばかわいそうだけれどそれは気分感情の問題であって、「だから投票してあげましょう」につながる理屈はない。

片山さつき議員は丸川候補を抱きかかえて、「再チャレンジさせてあげてください」と懇願。本人は泣きじゃくるばかりで、36歳・国会議員候補の自覚がまるで見えない。

再チャレンジというなら、立候補する段階で、「私はこれまで政治に無関心で投票さえせずにきました。今回の投票権もありません。しかし、いまの政治状況をみているとこんな私でさえ立ち上がって、議会で奮闘せねばと発起しました。再チャレンジさせてください」ぐらいのことをいうべきだ。
これなら再チャレンジといえるかもしれない。僕は投票しないけど。(第一、東京に選挙権ないし。)


ところで、片山議員の「再チャレンジ」という言葉のつかいかたに、この党のものの考え方があらわれていて興味深い。

丸川候補は、無責任、無自覚、能天気、弛緩から投票権をもたずにきた。ボンヤリしていた、たるんでいたわけだ。

いま働いても働いても年収150万円にも満たないひとたちが急増し、ネットカフェ難民や、医療難民や、ともかくこの経済大国で○○難民が貧困に喘いでいるのは、丸川候補みたいにボンヤリしていたからでもたるんでいたからでも断じてない。

90年代からの数々の規制緩和、とりわけ労働法規の緩和が根本的な原因であり、先進国において例外的な目を覆うばかりの貧困は政治によってつくられたものだ。(この点では、労働法改悪に賛成してきた民主党も同罪。)

それを、ボンヤリでドジを踏んだ丸川候補に「再チャレンジを」という。
片山氏は、ボンヤリかなにか、いずれにしても貧困な人びとは自分でドジ踏んで貧困になったという意識があるのだろう。

「貧しいのは努力しないから」「本人のせい」と、庶民を見下しているんだ。

働いても働いても貧困の閉じた円環から抜け出せずにもがき苦しむ人びとの悲痛な叫びは、この人たちの耳には入らない。


「親方日の丸」考

2007年07月25日 | 鬼笑が語る

年金問題で、与党側の人たちは、「ミスをしたのは事務レベルの問題。職場の慣行が悪い。親方日の丸の労働組合が悪い。政治は関係ない」というようなことをしきりに言っている。

北電の幹部が「臨界事故を起こしたのも隠したのも現場の問題。労組が悪い。幹部は関係ない」といってるようなものだ。(実際、北電は、何だかんだ言いながら、当時の原発所長だった常務が辞職しただけで社長も誰も辞めていない。)

現場で起こったことは私とは無関係というような幹部はいらない。
いざというときに責任を問われるからこそ、普段はたいした仕事もしていないのに高い役員報酬をもらっている。

行政の現場で起こったことの責任をとらないような行政の長(大臣)はいらない。

第一、「親方日の丸」っていう言い方、これは何だ?
政治家が口にするのは論外として、マスコミも思慮なく安易につかいすぎている。

職人のヘマは親方の責任だろ。
つくったのは弟子の職人でも何でも、越前屋に納品した簪に不良品があれば、これは親方が悪い。

日の丸ってなんだ? 旗のことか? 公務員のヘマは国旗のせいか? 学校に掲揚を強制するほどありがたがってるくせに、日の丸様にヘマをなすりつけて平気なのか。

日の丸が国家の代名詞なら、やっぱり現場のヘマは政府の責任だ。

天につばするとはこういうこと。
自分の言ってることの意味をちゃんと考えましょう。


何したか分からん一日

2007年07月24日 | 鬼笑な日々

昨夜、すごくストレスのかかる出来事があり、一晩中ぜんそくでまともに眠れず。

追い打ちをかけるように今朝もストレスのかかる事があって、出勤の車に乗る時点ですでにボロボロ。

鍼灸院に寄ったら、達人の先生、何もいわずとも事情が分かったようで、いつもとちがう施療点にたくさん打ってくれていくらかもちなおしたものの、午前中のこれまた異常にストレスのかかる仕事で、昼休みの時点でもうヘロヘロ。

同僚と昼食とっておしゃべりしていくらか気を取り直す。

午後は細かい雑務をひたすらこなすも仕事を成し遂げたという充実感なし。

ジムで体をしめあげてやや持ち直すも、帰宅後、またストレスが増大。

きょう一日はいったい何だったんだ。

明日にもちこさないよう、さっさと酒飲んで寝よ。

(あさっては職場の飲み会、の・む・ぞぉーっ!) ←これがよくないのか…?


父と暮せば

2007年07月22日 | 鬼笑な日々

ことしもヒロシマ・ナガサキの日が近づいてくる。

ずいぶん前に買ったままずっと観れずにいた
「父と暮せば」、きょう観ました。



良質の舞台劇をみるような。

宮沢りえ、原田芳雄のときにほのぼのとした、
ときに鬼気迫る演技は必見。

抑制した表現がなお圧倒する。



自民党=自由に民衆蔑視党

2007年07月22日 | 鬼笑が話す

だから、頭の中身をかえるのはもう難しいだろうけど、せめて選挙中にこういう発言をしない訓練をしろって。


小泉純一郎前首相
「戦力ない自衛隊なんて意味がない。戦力ないんだって言うのは、もう現実を見ない、めくらになっちゃってる。」


欲張り呼ばわりアルツハイマー発言選挙に行ってない候補者と、このブログでもごく一部だけふれてきましたが、この政党の国民蔑視は骨がらみのものです。

 (ちなみに、「めくら」と入力しても、IMEでもATOKでも「め・くら」と自動的に切られ、区切りをとっても漢字に変換されません。)

こういう人権感覚ゼロのひとたちに政治をまかせたら、政策内容がどうこういう以前の問題として碌なことになるわけないと直感します。


厳重抗議より裁判を

2007年07月21日 | どーでも話
塩崎官房長官の事務所費に使途不明金が1330万円あることが分かった。

  http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200707/sha2007072101.html
    (この同じ記事のつづきがなぜ高木ブーなのかよく分からない。)

塩崎長官、「政治資金規正法にのっとって適正に処理されている」と、厳重に抗議するそうだ。

この際、抗議だけでなく、名誉毀損で訴訟を起こせばいい。

みんな適正に処理しているというばかりで、カネの問題という政治家にとってきわめて重大な問題で名誉を著しく傷つけられているはずなのに、誰も訴訟を起こさないのは不自然だ。

戦争を呼び込みかねない爆弾オヤジ

2007年07月20日 | 鬼笑が話す
麻生外相、年金問題で苦しめられている国民を欲張り呼ばわりしたのにつづき、アルツハイマー病患者と家族や関係者を侮辱し傷つける暴言を吐いた。

全国的には報道されていないかもしれないが、地方遊説で、「年金が消えたわけでも何でもない。野党が与党をゆする手口として気持ちは分かるが、国民の不安をあおっているのは、とんでもない話だ」というようなことをいっている。

ほんとうにこの男は品がない。

事実を把握する意志と能力にも欠ける。

恐ろしいのは、この人物が、対外的には日本のナンバー2の外務大臣だということ。

外交の重大局面で事実関係を知らずにあるいは歪曲して下品な発言をしたら、相手と内容によっては外交問題を通りこして、戦闘やテロを呼び込みかねないことになる。

地酒、かくあるべし。

2007年07月18日 | 鬼笑が語る
仕事のうちあわせで、H市のK堀酒造に社長を訪ねました。

豊かな土地の古い酒蔵のご主人だけあって、見識ひろく博覧強記。

「地酒」といいながら、結局、兵庫県の山田錦に頼っている酒が多すぎる。
この蔵では、地元の農家と契約して、酒造好適米をつくってもらっている。

今回の新商品は、市町村合併にともなって合併した農協の門出を祝ってつくられたお酒。(市町村合併、農協合併の是非は、この際、脇におきます。)
契約農家に、田植えを1か月遅らせてもらい、酒造にさらに適した米にして納品してもらう。そのお米でつくったお酒を、当面、H市農協の各支所だけで販売する。
売り上げが軌道にのれば、H市内の酒屋でも売ってもらうが、県庁所在市のK市ふくめ市外では売らない。

と、まあ、こんな仕掛けです。

都会の方には分かりにくいかと思いますが、田植え(したがって稲刈り)を1か月遅らせるというのは、農家にとってはたいへんなことです。とくに北国では。
稲刈りを遅らせることによって、普段なら稲刈りのあとにもういちど植えることのできる野菜が植えられなくなったりする。

実は、農協支所での販売もまだ解禁されておらず、残念ながら画像はお見せできません。
利き酒させていただきましたが、たぶん僕たちが最初に味わった何番目かでしょう。

軽い甘口ながら、さらっとした甘みで、甘さが残らず、水の香りが残る、たぶんおいしい料理とあわせてよい酒だと思います。

前の記事にも書きましたが、昨日が誕生日。
この酒蔵に併設されている販売所でみかけた「大吟醸無濾過原酒」、思わず「ほしいなぁ。でも手が届かないなぁ」といってたのをキャッチしてくれていたのか、夜の飲み会で誕生日プレゼントにこのお酒をいただきました。

さきほど1合ほどいただきました。
吟醸香がすっといっぽんまっすぐに立つ、すばらしいお酒です。


若き知性で

2007年07月17日 | 鬼笑な日々
きょうは○十△回目の誕生日。

友人がメールをくれたり、職場の同僚が地酒ケーキを買ってくれたり、スポーツクラブで飲み物もらったり…。

やっぱりうれしいものです。

若いとはいえない歳になっても、知性は若くありつづけたい。

過大な想定で現実の死者

2007年07月17日 | 鬼笑が話す

能登半島地震の復興が緒についたばかりというときに、また中越地方を中心に大震災。
被災者の方々に心からお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復興を祈念いたします。とりわけ、いまだ倒壊家屋の下敷きになっているかもしれない方々の1秒でも早い救出をねがいます。

日本列島はしばらくの間、大・中の地震に襲われつづけることになりそうです。

東海、南海などもいよいよ現実味を帯びてきました。
超過密都市東京を大地震が襲ったらどうなるか、想像するだに恐ろしい。

梅雨・台風と重なったために地盤がゆるんでいたこともあって、土砂災害も多かったようです。

日本には、分かっているだけで、地滑り・崖崩れなどの土砂災害危険箇所が何万という桁であります。調査はすべてを網羅していないので、実際にはもっと多いでしょう。

やむをえない場合は家屋を移転させることも含めて、対策を急がなければなりません。
また、たとえば「降りはじめから200ミリの雨で崖崩れの危険が高まるので、そのときには自主的に避難を」というように、どの程度の雨でどういう危険があるのか、場所ごとにリスクを住民に知らせるなど、ソフトの対策が急務です。

有史以来降ったこともないような超過大な大雨を想定して、不要なダムの建設に躍起になり、「百年に一度の大雨は明日にも降るかもしれない」と騒ぎ立てているうちに、それほどでもない梅雨や台風の雨による土砂災害で毎年おおくの方が実際に亡くなっています。

毎年、多数の死者を出しながら、土砂災害対策費はほんとうにお寒い状況です。
いらぬダムにつぎこんでいる何百億という金を土砂災害対策にまわせば、どれだけの命を現実に救える(た)か…。

過大な「想定」が「現実」の死者を出している、とも言えるでしょう。

土砂災害対策は、地元の中小の建設業者でもできます。
ダムになると大手・準大手、せいぜい中堅規模の建設業者でないとつくれません。
前者は天下りを受けいれるゆとりはないけれど、後者は天下り先になります。

やらずともよいことに手を出して、やるべきことを放置する。
理由は意外と分かりやすい。


ハイナンNET

2007年07月16日 | 鬼笑が知らせる
「ハイナンNET」の存在を知った。

正式名称は、中国海南島戦時性暴力被害者への謝罪と賠償を求めるネットワーク。
日本軍の性奴隷にされた被害女性たちの裁判支援にとりくんでいる。

若者中心に、参加者は100名を超えるまでになっているとのこと。
神戸女学院大学の石川康宏先生のゼミなど、若い人がこの方面で活躍してくれるのはほんとうにうれしい。

6人の原告のうち5人は、PTSDよりさらに重症の人格変容などの症状をしめしているという。

原告のひとりは、14歳のとき農作業中に日本軍に拉致され、連日レイプされた。
レイプの連続で子宮と骨盤の向きがおかしくなってしまい、戦後、結婚したものの、8回も流産した。

安倍首相は、この女性と直接向き合って、「あなたが慰安婦になったのは強制によるものではない」と言えるかやってみるがよい。