鬼笑で行こう。

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「親方日の丸」考

2007年07月25日 | 鬼笑が語る

年金問題で、与党側の人たちは、「ミスをしたのは事務レベルの問題。職場の慣行が悪い。親方日の丸の労働組合が悪い。政治は関係ない」というようなことをしきりに言っている。

北電の幹部が「臨界事故を起こしたのも隠したのも現場の問題。労組が悪い。幹部は関係ない」といってるようなものだ。(実際、北電は、何だかんだ言いながら、当時の原発所長だった常務が辞職しただけで社長も誰も辞めていない。)

現場で起こったことは私とは無関係というような幹部はいらない。
いざというときに責任を問われるからこそ、普段はたいした仕事もしていないのに高い役員報酬をもらっている。

行政の現場で起こったことの責任をとらないような行政の長(大臣)はいらない。

第一、「親方日の丸」っていう言い方、これは何だ?
政治家が口にするのは論外として、マスコミも思慮なく安易につかいすぎている。

職人のヘマは親方の責任だろ。
つくったのは弟子の職人でも何でも、越前屋に納品した簪に不良品があれば、これは親方が悪い。

日の丸ってなんだ? 旗のことか? 公務員のヘマは国旗のせいか? 学校に掲揚を強制するほどありがたがってるくせに、日の丸様にヘマをなすりつけて平気なのか。

日の丸が国家の代名詞なら、やっぱり現場のヘマは政府の責任だ。

天につばするとはこういうこと。
自分の言ってることの意味をちゃんと考えましょう。