転地療養に出かけていた女子高生M、きょう無事に帰還。
日焼けし、ずいぶん元気そう。
さて、このあと成果(?)がどうあらわれるか…。
やっと巡り会えた、心からの同志。
「同志」と呼ぶには気がひけるほど、気高く、志と気品に溢れ、控えめで、……ともかく、傲岸な僕がただただ尊敬できる人。
ひとこと、かっこいい。
きょうお連れ合いから携帯に電話が入り、信じられない、「危篤」「百にひとつでも助かれば奇跡」とのこと。
たった1週間前にご本人からお電話をいただき、「肺炎で入院して、申し訳ないけれど、その間のことをよろしく」と、とても元気なお声を聞いたばかりなのに。
その1週間前には、僕が仕事の都合で出られなかった、行政相手の裁判のあとの会合を仕切っていただいたばかりなのに。
いまは、もう、ただ、ご快復を祈るばかりです。
きょうは、裁判の弁護団会議のあと、Sバで後進の書き物の指導をし、そのあと軽く飲みに行ったのですよ。
途中でとなりにすわったおじさんが、「○○のときにたいへんお世話になりました、△△株式会社の××です」と自己紹介されたのですが、どーにも思い出せず、曖昧などうとでもとれる返事をしてその場をしのいだのでした。
こわい、こわい…。
さっきも、おでん屋でひとり飲んでたら、女性ふたりと入ってきたおじさんが突然近づいてきて、「鬼笑さん、株式会社○○の社長の△でございます!」とごあいさつに。
はっきりいって当惑するけど、こうして声をかけてくれる方がいい。知らん顔して観察したうえに尾鰭つけて広められるのがいちばん困ります。
提訴から4か月ほどたった第1回口頭弁論。裁判長が入ってきていきなり、第2回の日程の打ち合わせ。
そんなのメールか電話でできるだろう。
そのあと、被告側にいつまでに反論を出すか確認し、原告側が了承しておしまい。
第2回口頭弁論では、原告側から意見陳述を15分ほど。そのあとまた日程の打ち合わせなどあって、全部で20分ほどで終了。
第3回口頭弁論。原告側から僕が意見陳述。その他あわせてまた20分ほど。
きょうが第4回口頭弁論。
被告側があきらかに引き延ばし戦術をとって、まともな反論をしてこないために、こちらもとくに新たな主張をできないので、きょうは全部で5分ほどで終わるのではないかと弁護士さんがおっしゃっていました。
たった5分ほどのために、みなさん平日の日中に仕事を休んで傍聴にきてくださいます。ほんとうに気の毒で、被告側のせいだけど、なんだか申し訳なくなってきます。
あと2、3回は、こういうやりとりがつづいたあと、証人尋問など、僕らがテレビや映画でよくみる、丁々発止、緊迫した論戦の場面にうつるそうです。
こんなトロいことやってたら、批判もされるわな…。
きょうの朝日新聞「私の視点」のページに、「イタイイタイ病 被害者の信頼回復に40年」と題する渋江隆雄・神岡鉱業社長の文章が載っていた。
イタイイタイ病が公害病と認定されて昨年で40年。被害者団体の記念集会に招かれ、講演したそうだ。
「大きな拍手が起きた。やってきたことは無駄じゃなかった。数字ではない、被害者団体のみなさんから『信頼』という大きな贈り物をもらったと思った。地球環境ブームに上滑りすることなく、環境保全を事業の基盤に据えてやっていきたい。
感動した。
「違法でなければ何をやってもよい」「違法でもバレなければいい」「違法がバレても罰則がなければ平気」という企業がやたらと多く、そんな企業の代表たちが恥知らずにも日本経団連で幅を利かせている。
キャノンも、トヨタも、パナソニックも、いすゞも、マツダも、日立も、…(以下略)…狼狽して取り乱し、長年かけて培ってきたはずの信頼を自らボロボロにしている。
雇用を守れ。社会的責任を果たせ。それができないなら辞任しろ。
パナソニックも1万5千人削減か。
合併、合併でやたらとでかくなるか、赤字にビビって人員大削減して「スリム」になるか…。
日本の大企業って、ほんと、知恵がない。
「大」企業ではあっても、一流企業にはなれない。