鬼笑で行こう。

おいしいものの話や、まじめでいい加減な不定期評論など…

二大政党制

2007年07月04日 | 鬼笑が語る
別に制度として定められているわけではないけれど、二大政党制という。

国民のさまざまな試行錯誤の結果として二大政党制になるのはいいのかもしれないけれど、民意をゆがめる小選挙区制や、参院選の小選挙区(1人区)増で人為的に二大政党制にもっていくのはよくない。

「政権交代可能」が優れている点としてあげられるが、土俵をゆがめて政権交代をつくりだすのはよくない。
第一、交代すればよいというものではない。90年代、政権交代したけれど、その10年は失われてしまった。

たくさんの政党で政権交代するからよくない、二大政党が競い合って政権交代すれば90年代みたいにならない、ともいうが、実証されていない。
むしろ、実証されているとしたら、アメリカ、イギリス、「二大政党制の国は戦争する国」ということ。

大陸ヨーロッパの国々は多数の政党で連立政権をつくり、政権交代もし、社会的安定とダイナミズムの両立をめざしている。
こちらもまだ「成功」とまではいえないけれど、アメリカよりはずいぶんましだと思う。

自民党に投票してもいいし、民主党に投票してもいい。
でもそれは、二大政党の比較でなく、公明党、共産党、社民党、国民新党などすべての政党の比較の結果であってほしい。

マスコミも、いいかげん、政党がふたつしかないような、ほかはその他大勢、泡沫であるかのような報道はやめたほうがいい。
どんな結果になろうとも、きちんとした情報を与えられたうえでの判断の結果でなければ、将来みんなが後悔することになる。